光言社刊「真のお母様感謝します」より
「お父様の願いは何としても成し遂げる絶対従順の方」
☆
一九七〇年頃、ソウル・青坡洞の前本部教会に
真の父母様をお訪ねしたときのことです。
父母様がいらっしゃる二階に上がると、すでに先客がいました。
それは一人の日本人姉妹で、ちょうど真のお父様から
お叱りを受けている最中でした。
聞くともなしに聞いていると、彼女は、どういう事情があったのか、
突然父母様をお訪ねしたらしく、
そのことをお父様はかなり厳しく怒っておられたのです。
「何事にも秩序があるんだよ。
原理原則を踏まなければならない。分かったか!」と。
その姉妹は泣きながら「分かりました」と申し上げました。
その言葉をお聞きになったお父様は、
それまでの険しい表情と打って変わって満面の笑みとなられ、
とろけるような愛の眼差しで、
「気をつけて帰るんだよ」とおっしゃったのです。
すると、それまでそばで黙って聞いておられた真のお母様が
突然立ち上がられ、「ちょっと待って」とおっしゃって、
急いで一階に降りて行かれました。
すぐに戻ってこられたお 母様は、手に指輪を持っておられました。
確か瑪瑙(めのう)のような赤っぽい宝石が付いていたと記憶していますが、
その指輪を彼女の指にはめてくださったのです。
まるで、父親に叱られた娘を慰めるお母さんのようでした。
その後、お母様は、日本に帰るその姉妹を、一階の窓から
手を振りながら見送られました。
涙を流しておられました。
そのお姿の中に私は、いつまた会えるか分からない、
ひょっとしたら二度と会えないかもしれない
わが子を見送る切ない母の愛を感じたのです。
そこには、子供の出来がいいとか悪いとかは全く関係がない、
何の分け隔てもない、そして絶対に変わらない無償の愛がありました。
☆
それから時代は下りますが、私自身も、お母様が、
与えたい情があまりにも強すぎるがゆえに、考えるより先に情的に感じて、
すべての事情を超えて与え尽くされる方であることを実感した経験があります。
ニューヨークでのことですが、真の父母様のもとに伺ったとき、
お母様が私に「あなたの顔を見ると、
無性に何かを上げたくなる」とおっしゃり、
特に何のためにということも なく、二千ドルを下さったのです。
実は、私はその時、あることでお金が必要で、
頂いたお金でそれを解決することができたのです。
本当に不思議でした。
☆
一九九二年四月十日、お母様は韓国・ソウルで
統一運動の世界平和女性連合の創設大会をなさり、
その勝利圏を日本に相続させるために、
日本の七カ所で巡回講演をなさいまし た。
その皮切りが東京ドームの五万人大会(九月二十四日)でした。
日本巡回の二週間ほど前、漢南国際研修院で
父母様との少人数の食事の場に同席させていただいた時のことです。
お父様が突然、「オンマ、今度の講演は日本語でやるんだね」
とおっしゃったのです。
その時のお母様の驚かれた表情を、私は忘れることができません。
それでも、お母様は「できません」とはおっしゃいませんでした。
少しの可能性も見えないままでも、「はい」と従順に従われたのです。
それからお母様は二週間、猛訓練をなさいました。
末永喜久子さん(七七七双)の助け を受け、
日本語の文章にハングルでルビをつけて練習なさったのです。
そんなお母様を心配して、朴普熙先生(36双)が
「何かあったら代わります」と申し上げたのですが、
お母様の決意は揺るぎませんでした。
そして、五万人の日本人の前で、堂々と
日本語でメッセージを語られたのです。
あのお母様のメッセージで、
どれだけの日本人女性が勇気を得たことでしょうか。
これを契機に、お母様を中心とする摂理が
展開されていくことになったのです。
☆
お母様の従順さは、ただ「はい」と言って従うだけのものではありません。
お父様のおっしゃったことは何としても成し遂げる、
実現するまでやり通すという、固い決意に裏打ちされた従順さです。
言葉だけではなく、実体で示されるお母様でいらっしゃるのです。
お父様が、お母様に感謝していることとして、
「霊的に鋭い」
「み旨に対して絶対従順」
「私心がなく限りなく与える」
の三点を挙げられたことがありますが、
お母様は正にそのとおりのお方です。
周藤 健(四三双)
真のお母様、感謝します(心を打つ、50の証し)
真のお母様、感謝します(心を打つ、50の証し)
☆
周藤先生、素晴らしい証しありがとうございます。
「お父様のおっしゃったことは何としても成し遂げる、
実現するまでやり通すという、
固い決意に裏打ちされた従順さ」
まさにお母様は終始一貫、
天の父母様(神様)と、真のお父様を
喜ばせ、その夢と願いを果たしたい、
この一心でひたむきな心情で歩んでおられます。
東京大会を日本語で語られる証しは、
お母様の自叙伝にも掲載されていますが、
詳細は、初めて知りました。
日本語を話せる代役を準備している、ということでしたが、
朴普熙先生だったのですね。。。
お母様が、指輪や服などなんでも人にあげてしまい、
それを忘れてしまうということも
お父様の自叙伝にも、お母様の自叙伝にも
書かれていますが、それを裏付ける
貴重なエピソードでした。
「霊的に鋭い」
「み旨に対して絶対従順」
「私心がなく限りなく与える」
お父様も感謝されていたという
お母様の美徳。。。
霊界のお父様の願いを、果たしたい思いを
持ち続けておられるお母様に
私たちも追いていいきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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