自己牧会プログラムの体験談。
今回は、『つばを吐きかける人の幸せを祈る』です。
☆
(祝福二世男性 20代)
私は看護師です。
職場に対応の難しい年配の患者さん(男性)がいます。
その人は、「私は死んでいる」「もう死ぬ」
などと、口癖のように言います。
そして、自分の思いどおりにいかないと、
すぐ相手を罵倒するので、
スタッフの皆が手を焼いていました。
私も名指しで罵詈雑言(ばりぞうごん)を浴びせられ
つばを吐きかけられたこともありました。
☆
当然、激しく葛藤します。
しかし、反発したい思いを脇に置いて、
この人と良い関係を持つことを大事にしていこうと、
心に決めました。
意識を「今ここ」に置き、この人の人生が
幸福に満ちあふれるようにと「祝福の祈り」を
折々にささげるようにしました。
また、この人の人生を知りたいと思い、
折に触れて尋ねました。
「そういうことがあったんですね」
「そんなこともあったんですか」と、
相づちを打ちながら聞きました。
その男性が薬剤師として頑張ってこられた内容には、
同じ医療従事者として、感謝の思いを伝えたりもしました。
☆
そういうことを繰り返しても、
変わらず怒られることも多かったのですが、
ある時、体を拭いた後に
感謝の言葉を言ってくれたのです。
初めてのことだったので、驚きました。
☆
その後、小さな変化が起き始めました。
他のスタッフがこの患者さんと関わった後で、
「あなたのことを褒めていたよ」と教えてくれました。
私が出勤すると、「来たか」と言いながら、
名前を呼んでくれるようになりました。
私が休みの日は、「彼はどこだ」と
周囲に私のことを聞いているそうです。
他のスタッフたちは、
「どうしてこういうふうになったの?」と不思議がっています。
☆
ある時、このかたが、
「今まで頑張って生きてきたけれど、
死んでしまう。それが悔しい」
と吐露しているのを聞きました。
それを通して、このかたがいつも「死ぬ」と
口癖のように言っていた理由が分かりました。
このかたにとって「死」というのは全ての終わりであり、
悲しみでしかなかったのです。
医療で肉体の治療はできても、
心が元気になるとは限りません。
心が元気でないと、また体に異変が起きて、
病院に戻ってきてしまいます。
心の世界、霊的な世界をきちんと伝えて、
希望を持ってもらうこと、
それがみ言を知った私の務めだと感じています。
私の心の中にいる神様 143
つばを吐きかける人の幸せを祈る
(blessed lifeより)
つばを吐きかける人の幸せを祈る
(blessed lifeより)
☆
いろいろ考えさせらました。
この患者さんは、彼の愛に屈服して
慕ってくれるまでになったのでしょう。
私が正しいからといって
相手を間違っている、と責め
自分の正当性を主張したとしても
その人は受け入れるでしょうか。
その人の心が動かないと
たとえ間違っていたと気づいたとしても、
その人は受け入れることができないと思います。
自分に対して、批判的な人だったり、
恨みや心配事でいっぱいの人も、
何を言っても聞く耳をもってくれないでしょう。
あくまでも個人的な意見であり、
ちょっと抽象的な表現かもしれませんが、
今、私たちが置かれている立場が、
このような立場なのかな、と思わされます。
証しにもあるように、「祝福の祈り」を捧げる、
そして私たちの思いが、
すべての神様の子女を、神様の代わりに愛そう、
そんな愛に満ちたものになっていくことが
大切だと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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