2013年04月26日

「拉致監禁はもうしない。疲れたよ」父の電話を信じた息子、そして裏切りの事件が!!《後藤裁判》


後藤.JPG


拉致監禁by宮村の裁判記録
3月11日に行なわれた原告後藤徹氏の
本人尋問の調書の連載が始まっています。
すでに2回目です。

 原告後藤徹氏本人尋問(主尋問その1)―統一教会入会から1回目の監禁まで

 原告後藤徹氏本人尋問(主尋問その2)―1回目の監禁から解放されてから 2回目の監禁まで

主尋問だけでも長時間ですが、
それを電子化するには
相当な労力があったと思います。
実際には、支援者の皆さんが協力をされたそうです。

まず、後藤徹氏は証言に先立ち、
下記のような宣誓文に署名をし、
緊張した面持ちで尋問に臨みました。

「良心に従って真実を述べ、
何事も隠さず
偽りを述べないことを誓います。」

後藤さんの尋問に次のような箇所がありました。
長いですが、是非読んでください。

原告代理人とは、原告(後藤さん)側の
弁護士のことです。


原告代理人: 「お父さんは,もう拉致監禁はやらないと
言ったんじゃないんですか。」

後藤: 「はい。あるとき電話で父がもうあんなことはやらないと,
もう疲れたよと,そのように言いました。」

 「そういった言葉もあって,家にも帰るようになったんじゃないですか。」

 「そうですね。もう拉致監禁をしないということを約束してくれましたので,
その後私は実家にも帰ることができるようになりまして,
夕食を共にするような,そういう場を持つことができるようになりました。」

 「その日,どういうことがありましたか。」

 「いつものように食事を済ませまして,一息ついていますと,
父親のほうから,徹,話があるということを切り出されまして,
それでいろいろ統一教会に対する批判を言い出しました。
そして,ここでは何だから,別の場所に移ろうと,そのようなことを言われました。」

 「それを聞いて,あなたはどういうふうに答えたんですか。」

 「私は,話ならここですればいいだろうと,
私はもう今日帰らなくちゃいけないんだと,
私がいないと困るんだと,いきなり言われても駄目だと,そういうことを言いました。」

 「あなたは断ったんだけれども,家族はどうでしたか。」

 「それに対して全く耳を傾けるような様子はなく,
だんだんと圧力が強まってまいりました。
それで,私はもうこれはまたやられるんじゃないかということを思いまして,
非常に恐怖を感じました。」

 「検察審査会の議決文には,
申立人が大声を出して救助を求めることは容易にできたのに言っていないとあって,
あなたの同意のもとで移動したから拉致ではないかのごとく
書いてあるんですけれども,どうなんでしょう。」

 「確かにあのときは私は大声で叫んで
助けを求めるようなことはありませんでしたけれども,
それはそもそもそのときの状況が大声を上げて抵抗できるような
状況ではありませんでした。」

 「理由は。」

 「あのときはやはり用意周到なる家族の準備,
計画を見せつけられまして,
もう私はこちらがどんなに必死に抵抗してもこれは無駄な抵抗に終わると,
そのように思わされました。
そのときに現れたのは家族はもちろんですけれども,
突然叔父が現れ,そして見知らぬ男たちまでも
そこに次々に連行要員として現れてまいりましたし。
あるいは私がもう本当にそこを移動したくない
という意思表示をしているにもかかわらず,
全くそれに耳を傾けるような状況はありませんでした。 
もうそこに集まった人たちの状況が始めに連行ありき
という状況がありありと分かりましたので,
私はこれは抵抗しても無駄だと,そのように思わされました。」

 「ほかにも理由があるんじゃないですか。」

 「信じていた家族に裏切られた,
そのショックが大きかったと思います。
当時は最初の監禁から8年が経過しておりましたけれども,
その間,いろいろありましたけれども,
何とか家族と信頼関係を回復して,
父親からはもう拉致監禁はしないと,
そういう約束をしてもらっておりましたから,
私も何とか実家に帰ることができるようになっておりましたけれども,
その矢先に突然,見知らぬ他人まで現れて,
またやられると,そのように思った瞬間に,
私は本当に抵抗する,大声を出す気力さえも失われてしまいました。」



後藤さんは1回目に拉致をされて
教会に戻ってきた後にお父さんから電話で
「もうあんなことはやらない」と
はっきり言われています。

だからこそ、帰省するようになり、
よい関係を作っていた、
このように考えていたのです。

それなのに、後藤さんを裏切って
2回目の拉致を決行しました。

後藤さんの衝撃はいかばかりだったでしょうか。

あまりの衝撃に
「私は本当に抵抗する,大声を出す気力さえも失われてしまいました」
と証言しています。

この衝撃・・・
私も過去2回(さらに1回あったがそのときは未遂)
の時には同様のことがあったので、
後藤さんの体験を読むにつけ
過去の記憶が思い出されて
心が重くなります。

これに対して
被告側(反対派)は、
「逃げる素振りを見せなかったから
本人は同意していた」
そのように主張します。

まったく考えられません。
そういうはずがありません。

親から監禁される衝撃がどんなものか、
一度経験し、充分に分かっている人が
「もうやらない」
そう言われて
もう一度信じたのです。
それなのに 裏切られたショックというものは
どれほどのものか、
被告・反対派はそういうことを
考えられないのでしょうか。。。

尋問の内容は定期的にアップされるそうなので、
私もときあるごとに記事を書きたいと思います。

後藤さん、また賛同者の方の
苦労をねぎらうためにも
是非、上記のブログと
尋問の内容をお読みくださいませ。

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