2014年12月12日

もしも初対面で、お父様から一喝されたら?! 黄煥ァ先生の場合 《受難の源流》より



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「受難の源流」
今日は、黄煥ァ(ファンファンチェ)先生の証しです。
黄先生は、ずいぶん前に、日本の総会長をされたこともありましたが、
私もあまり縁がなく、また日本におられたのも
短かったこともあり、どんな風に導かれたのか、知りませんでした。

「教祖に一喝された男子学生」というタイトルで紹介します。


梨花女子大学校の教授が統一教会に通い始めたころ、
延禧大学校(現、延世大学校)の学生が「統一原理」を学んでいた。
三年生の黄煥ァ氏である。

黄煥ァ氏が統一教会を初めて訪ねたのは、1954年10月29日。
韓忠ファ助教授が統一教会に来た11日後のことであり、
金永雲副教授が同教会に入信する2ヵ月ほど前のことである。

なお、延禧大学校の朴商來教授が、統一教会の信仰を持ったことが原因で
免職になったのは、1955年3月初旬のことであった。


黄煥ァ氏は幼い時に洗礼を受け、
小学校の時からキリスト教徒として信仰生活を送ってきた。
彼を統一教会に導いたのは、黄煥ァ氏と同じメソジスト教会に通っていた
学友の柳景圭(ユ ギョンギュ)氏である。

ある日、学内で柳景圭氏は黄煥ァ氏に語りかけた。

「君は近ごろ信仰生活に喜びがある? 満足している?」

この何気ない問いかけが、黄煥ァ氏の心をとらえた。

彼は自分の信仰生活に、行き詰まりを感じていたのである。
黄煥ァ氏が、今まで聖書の分からないところを牧師に質問すると、
回答はいつも同じだった。

「聖書は理論的に納得するものではない。信仰は信じていくものだ」

信仰生活に満足していなかった黄煥ァ氏は、
ある日、大学の授業を抜け出して柳景圭氏が案内する教会に向かった。

黄煥ァ氏が統一教会に行った理由は、聖書の理論的説明を聞いてみたかったからだ。
さらに、もう一つの理由があった。
遊び好きの柳景圭氏が急にまじめになり、
別人のようになったのを目撃していたからである。


黄煥ァ氏が訪ねたときの統一教会は、
創立当時の場所(ソウル市城東区北鶴洞)にあった。
みすぼらしい建物に黄煥ァ氏は驚いた。

黄煥ァ氏に「統一原理」を講義したのは、劉孝元氏である。
午前十時から夕方まで、教会の理念を学んだ。
黄煥ァ氏は、講義の内容が理論的に展開されているのに感動を覚えた。


講義が終わって黄煥ァ氏がその部屋から出ようとすると、
講義をした劉孝元氏は出口の方に行って、
六、七人の男女が座っている方に向かい、黄氏について報告を始めた。

そのときその部屋で、名勝地や有名な俳優の写真を
ハサミで切る仕事をしていたある若い青年が、
黄煥ァ氏に顔も向けずに口を開いた。

「学生はまじめに学校で勉強でもしているべきなのに、
何のためにこのようなところにやってきたのか」

それは、吐き捨てるような言葉だった。

それを聞いた劉孝元氏は恐縮したようすで、
黄煥ァ氏に代わってそのジャンパーを着ている青年に対し、丁重に次のように語った。

「この学生は、よく講義を聞いていました。
延禧大学数学科三学年に在学中の優秀な学生です」

初めて教会を訪ねた黄煥ァ氏は、青年の言葉に不愉快な心情を一瞬感じたが、
にっこりと笑った。
この出来事を試練として受け止めたのである。

黄煥ァ氏を見詰めたその青年は、黄氏がほほえみを浮かべたのを見て
それ以上何も言わなかった。

そのジャンパー姿の青年こそ、文鮮明師(当時34歳)であった。



初対面の真のお父様に一喝された黄先生。
このとき、「試練として受け止めた」
というのが本当に素晴らしいと思います。

常識的に考えて、躓いていたなら、
もしかしたら、お父様の元に来なかったかも知れません。

やはり、真の父母に出会うというのは、
簡単なことではないし、
ある条件が必要なのだと感じます。

また、みすぼらしい建物が教会だった・・・
これも昔ならではのことかも知れません。

しかし、黄先生ご自身が、真理を求めていたし、
さらに、聞いたみ言が素晴らしかったので、
外的なことに躓かなかったのだと思います。

黄煥ァ先生の証し、明日も続きます。



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