2015年02月09日

アダムの家、古い故郷を思わせる名古屋?!お父様談 《松本ママ開拓伝道の証し》



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高松1965.2.3
(ベージュスーツが松本ママ)


東京は東の都、つまり
神の創造の始めの国、
エデンの都を指しているが、
名古屋は一番古い家、つまり
天宙における最も古い名高い家。
それはアダムの家を象徴しており、
古い故郷を思い出させる


1965.2.1
名古屋教会にて




ちょうど50年前の、1月28日から2月12日、お父様が来日され、
韓国の八道に定めた聖地を、
日本に連結するために
8箇所の聖地を定めてくださいました。

東京、名古屋、大阪、高松、広島、福岡、札幌、仙台

これらの地は、草創期の先輩方が、開拓伝道し、
苦労の中で立てられた教会があり、それぞれの地で
食口たちが、待ち望んだお父様を迎えました。

その中でも名古屋は、松本ママによって、
大きな伝道の基盤が立てられたことで有名な地です。
松本ママの開拓伝道の証しを紹介します。


私は、韓国から日本に来た後、東京以外には、
どこにも行ったことがなかったのですが、
伝道師として、初めて名古屋に行きました。

7月20日、東京を出発して、いざ見知らぬ土地に来て、
まず名古屋城に登って、市内を見渡してみました。
すると、その名古屋市全体が、
本当に死んでいるかのように見えました。
“今後は、すべてのことを自分自身で解決しなければならない”
と思うと、本当に寂しく、胸が詰まってきました。

開拓伝道に出発する前に、東京で約三十日間、
既成教会の復興会があったのですが、
そのときに、私たちが路傍伝道をしたので、
すでに統一教会の名前は、全国に知れ渡っていました。

名古屋でも、私は白い布に
「世界基督教統一神霊協会」という文字を書いて伝道していたので、
「新しい異端が出てきた。」と言って、ひどい迫害をしてくるのでした。

ある所に行ったときは、最初は、
み言を伝えると、よく聞いてくれるのですが、
後から行くと、「サタンだ。」と言って、追い払おうとし、
コップに水を入れて顔に浴びせてきたり、足げにされました。

また、国籍を尋ねる人に、「私は韓国人です。」と答えると、
「すぐに出て行け。」と言って、
首をつかまれて引き出されたこともありました。
そのうえ、私は寝る場所がなかったので、
駅のガード下や公園で寝たりしました。


そのようにしている中で、ある夜、
扉の開いているある教会に入って寝ていたのですが、
明け方に、「主よ来たりませ! 
このすべての乱れた世を早く復帰してください。」
と、切実に祈っている婦人に出会いました。

その傍らに行って、静かに座っていると、そのかたは私を見ながら、
「あなたはだれですか?」と、尋ねてきました。

私は笑いながら、「私は天の国から来ました。
とても偉大で、素晴らしい知らせを持ってきました。」
と言うと、その婦人は、私をつかみながら、
「その知らせを少し教えてほしい。」
と言って、頼んでくるのでした。

それで、そのかたに、「まず、私は家がないので、泊めてください。」
と、お願いしました。
その家に行くと、そこは、本当に豚小屋のような、番地のない家でした。

そのとき、そこで、「その天の知らせを教えてほしい。」と言うので、
原理のみ言を大まかにまとめて語りました。
ところで、知ってみると、そのかたは金さんという、
霊通するおばあさんでした。

そのときからは、その家に宿所を定めました。
お金がなくなったので、くず屋をおばあさんに紹介してもらい、
くず屋に行こうとすると、そのおばあさんが、貯金通帳を出してきました。
通帳を差し出しながら、おばあさんは、
「私が、これを持っていると、天から罰を受けるので、ぜひ使ってほしい。」
と言うのです。

それで、それを受け取って、YMCA青年会館を一か月間、借りました。
崔宣教師には手紙を書いて、パンフレットを送ってくれるようにお願いし、
本格的な伝道を始めるようになりました。
名古屋での四十日間、迫害がたくさんありましたが、
最後には勝利することができました。


その中で、本当に残念だったことは、
私が、本当に一所懸命に伝道する中で、
既成教会の一人の女性に出会ったときのことです。
その女性は、名古屋のひばりが丘という所に住んでおり、
そこに行って、講義をしました。

ある日、「復活論」の講義をするため、
その日も黒板を担いで訪ねて行ったのですが、その人は不在でした。
その女性の母親が私に、「私はこれ以上、あなたの講義を聞きません。」
と書かれた紙と、お金を封筒に入れて私に差し出し、
母親が、「申し訳ありません。」と言うのでした。

私は、お金をほうり投げて痛哭しました。
そして、「ひきょう者。」と言って、叫んだのです。
当時、私は名古屋で、一日に五十円のどんぶりご飯一杯と、
水ぎょうざ一杯で暮らしていました。
それは、私自身、“一日三食を食べる資格はない。”と考えたからでした。

そのような中で、家がとても遠いにもかかわらず、
私は、“女性一人を立てれば、名古屋教会は立てられるはずだ。”と信じて、
熱心に精誠を尽くしたのでした。

私は、あまりにも腹が立って、
「お金をもらいに来たと思うのか!」と言いながら、
庭にお金をほうり投げ、
「あなたはキリスト教徒なのに、
なぜ、イエス様の悲しい心情を知ろうとしないのですか?」
と言って、泣きながら出てしまいました。

あまりにも悔しくて、無念で、悲しみが込み上げてきて、
ひばりが丘という山の中に入って行き、独りで泣きました。

このころの私は、友といえば、落ちて転がっている食べ物や、
果物を拾って食べて生きている小さな鳥たちだけでした。
そのようにして、外から帰って来ては、いつも泣く生活でした。

金おばあさんの家に帰って来るときも、
家に入る前には、笑い顔をつくろうとするのですが、
家に入ってからは泣いてしまいました。


また、牧師の家に訪ねて行って伝道すれば、よく追い出されました。
ですから、しまいには、しかたがないので、
「今は終末です。審判が下ります。」と言って、伝道をしたのです。
そのように伝道する中、ある人に出会いました。

そのかたにも、終末が近づいたことを話すと、
「本当に、最近、テレビやラジオを聞くと、
そのような現象がよくあるのですが、
本当にそのような気がします。」
と言いながら、共感する気配を見せました。

それで、そのかたを一所懸命に伝道すると、
そのかたが私に、「親しい友人がいるのですが、そのかたを紹介するので、
そこに行って、お話ししてください。」と言うので、そこを訪ねて行きました。

そこで、紹介してくれた人に会い、
「翌日の午前九時に、友達三人と一緒に講義を聞く。」という約束をしました。
そこで、「神様のみ言を、よく聞くことができるようにしてください。」
と言って、一所懸命に祈祷しました。

翌朝、朝食も食べずに、黒板を担いでバスに乗りました。
そして、「メシヤの降臨とその再臨の必然性」を講義したのです。
「イエス様の十字架は予定されたものではなく、当時の人々が、
責任を果たすことができなかったので、そのようになったのです。」
と語ると、驚き関心を示したので、さらに「堕落論」を講義しました。

その中には、おばあさんが一人いたのですが、み言に感銘を受け、
後日、「自分の家の幼稚園を献納します。」と言ってきました。

その幼稚園を献納してくれた時から、
急速に教会の形が整うようになりました。
教会の建物ができるようになり、献金が五万円も入ってきました。
その時が、まさしく四十日伝道が終わる時でした。
すなわち、このようにして、名古屋に教会ができるようになったのです。

その当時、崔宣教師は大阪にいました。
私は、あまりにもうれしくて、これを知らせようと、
大阪の崔宣教師に、
「ナコヤ(名古屋)ノサタンノクヒ(首)オチタリ」
と、電報を打ちました。
その電話局では、「この言葉は間違いではないのか?」と言うのでした。

名古屋教会では、竹内みつ江さんなど、多くのかたが伝道されました。


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昔、映画『道をもとめて』でしたか、
その中で、この証しの内容がそのまま出てきますね。
視聴された方も多いと思います。
(数年前には漫画化、アニメ化もされています。下記)

どんなに迫害されても、
決して屈せずに歩んでいかれた
松本ママの精神は、
本当に素晴らしいと思います。

ちなみに昨日は1800双の祝福40周年記念日でした。
1800双の先輩の皆様、おめでとうございます。

松本ママ、あるいは先輩方の精誠を含めて、
今の私たちの教会の礎が築かれていることに対して、
改めて感謝したいと思います。


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posted by ten1ko2 at 11:26 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする