今日は、7月20日。
私たちは、『海の日』という概念が強いのですが、
古い先輩たちは忘れることのできない日だと思います。
今日は『夏期40日開拓伝道』の出発日なのです。
真のお父様の指示を受けて、
最初に開拓伝道に出発されたのは、姜賢實(カン ヒョンシル)先生です。
以前、記事を書いたことがありました。
今回は、続編を書きたいと思います。
☆
最初に訪問した所は、西門教会という長老教会でした。
そこは二、三千人も集まるような大きな教会でした。
その夜、その教会に入りました。
ここで私は、祭祀をしなければいけないと思って入ったのですが、
「ここは一人でお祈りをする所ではない。」と言われ、追い出されたのです。
そこで、その下の階に行くと、小学生たちが礼拝をささげる部屋があったので、
そこに入って涙ながらに祈りました。
「神様。先生が私をここに送ってくださいました。
ここに来れば道が開かれ、神様が共に成してくださるというお話を聞きました。
神様、この大邱に必ず教会を立てなければなりません。
どうすればよいのでしょうか。」
およそ十分くらい祈ったとばかり思っていたのですが、
気がつくと、朝方の四時か五時ごろになっていました。
そこから出ていくと、既成教会の勧士に会ったのですが、
その人は「きょうは大徳山にお祈りをするために行きます」と言ったのです。
それで「一緒に行きましょう。」と言って、
そのかたと一緒に行くことになりました。
途中で米を一升買って、山に登って行きました。
大徳山に登るのに、およそ一時間以上かかりました。
その日は七月二十一日でしたから、汗を流しながら頂上まで登りました。
私は、大邱に教会を立てるために、
本当に神様にすがらずにはいられなかったのです。
そこで何をしたかといえば、
「私一人ここに来たのです。神様、どうか共に成してください」
と、真心を込めて祈りました。
その次には聖歌を歌いました。
そのころは、釜山の水晶洞に食口たちが皆集まっても、
十人にも満たないときでした。
その十人にも満たない食口たちが集まって礼拝するときには、
聖霊が降りてきました。
そして皆で泣きながら、踊りながら、笑いながら、
大きな声で礼拝をささげたのです。
そのときに歌った聖歌があります。
それが「園の春」でした。
その山の頂上で、この聖歌を何度も歌いました。
それも普通に歌うのではなく、
酒に酔った人のように満たされた心で歌いました。
すると、その場に五人の女性たちが登ってきました。
その女性たちは私の歌声を聞いて、
人の歌声か天使の歌声かで言い争ったというのです。
山頂に登ってきた女性たちは、私を見て
「ここに人がいるのですね。」と言うのです。
「あなたが歌うその歌を聞けば、あなたは信仰深い人に違いありません。
私たちは山でお祈りをするために、教会からここに来ました。
私たちがここにいる間、ぜひお祈りをしてください。
そして讃美歌も教え、いろいろと指導してください」と言うのです。
「私は何でもない者です。」と話したのですが、
その人たちは「あなたは、何か普通の人ではないように見えます。
ですから責任を持ってください」と言うのです。
それで、私は「一緒に恩恵が受けられるようにしましょう」と言いました。
そこで「園の春」を一緒に歌ったのです。
この歌は、真のお父様と一緒に踊りながら歌った聖歌です。
十人にも満たない食口たちで、真のお父様と一緒に歌いながら、
まるでお酒に酔った人のように、心が恩恵に満たされて歌った歌なのです。
山頂でそのことを思いながら歌うと、
既成教会の執事たちは感動し、感激しました。
そこでは何の説教もしなかったのですが、
この歌に感動した人たちが私に対して、
「先生、先生」と呼ぶようになったのです。
その夜から、大徳山の山頂で復興会が始まりました。
讃美歌を歌い、お祈りをして、私が説教をしました。
皆は良い話を聞きたいと夢中になっていたので、
私も多くの説教をすることができたのです。
☆
姜賢實先生が開拓伝道をされたのが、
1953年、場所は大邱(テグ)でした。
1953年といえば、
世界基督教統一神霊協会が出発したのが、1954年ですから、
まだ、教会も何も存在していなかった時でした。
お父様に「行け」と命令されて、
たった一人で開拓伝道に出発された姜先生。
しかし、お父様の深刻な祈りがあり、
姜先生ご自身もお父様の心情を悟って、
決意して歩んで行かれました。
その中で、天の役事が起こったのでした。
姜先生が出発された開拓伝道。
その後、多くの先輩方が開拓伝道に出て行かれました。
草創期の頃の伝統と言えば開拓伝道、
そして、活動と言えば路傍伝道(路傍演説)でした。
そんな基準には、まったく及びませんが、
それでも、私たちの路傍伝道は、
そういう先輩たちの精神が受け継がれていると思いますし、
前線活動をしながら、そのことを感じます。
これからも頑張っていきたいと思います。
「 園の春 」
来たれ友よ園の春はときに花咲き
うれし春を楽しむ エデンの友よ
すべて来り踊り 春を歌おう
来たれ園の友よホザナ 声高く
踊る園を迎え 楽しむ友よ
すべて来り踊り 春を歌おう
来たれ友よ園に集い 楽しく歌い
とわに心変わらぬ エデンの友よ
すべて来り踊り 春を歌おう
※ このブログは、
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
無断転載はお断りいたします。
曲解や悪用ととれる引用も、
差し控えてくださいますよう
よろしくお願いします。
(もちろん、善なる目的で
使用することに関しては
その限りではありません)
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