家庭教育局のeラーニングというのがあります。
その中で、櫻井祝福教育部長さんが、
『子女教育講座』をしておられます。
概論として語られているのですが、
少し編集して紹介します。
☆
皆さんが今、親として、子どもの将来に願っていることは何でしょうか?
或いは、子どもがもう既に成人している、ということであれば、
子どもを最初に授かった時に抱いた願いを、もう一度、思い出してみてください。
「信仰のある子どもになって欲しい」
「愛ある優しい子に育って欲しい」
「勉強のできる優秀な子になって欲しい」
あるいはもっと現実的に「お金もちになって欲しい」
「家の仕事を継いで欲しい」といった様々な願いも、あるかと思います。
これが20年くらい経ってみると、「なかなか願った通りにならないなぁ」
と感じられるかもしれませんが、
逆に言えば、「子どもは本気で願った通り」にしかなりません。
「信仰のある子になって欲しい」と願うのであれば、
もっと本気で、強く願う必要があるんだと思います。
☆
ただ、私たちがどんなに強く願っているとしても、
それ以上に強く、また大きな願いが、その子にはかけられています。
それが神様の願いです。
その願いはとても大きく、切実な願いですが、同時に、最もシンプルで、
私たちの心の奥底にある、根本的な願いにも、通じているのです。
皆さんもご存知の通り、神様は人に三つの願いをかけました。
聖書に記された三大祝福の内容です。
「生めよ」「増えよ」「地をしたがわせよ」。
原理的に言えば、「個性完成」「子女繁殖」「万物主管」となります。
もっと分かり易くするなら、「人格完成」「理想家庭」「天国実現」
という言葉に、置き換えてみることもできるしょう。
私たちは子女に様々な願いをかけますが、よくよく考えてみると、
この「3つの願い」に集約されているんじゃないでしょうか?
「立派な人間になれよ」「幸せな家庭を築けよ」
「世の中のためになるようなことをするんだゾ」と、
これが親の一番の願いではないか、と思うのです。
子女教育の目指す目標も、別のものではありません。
結局は、原理で学んだ「三大祝福の内容」こそ、
私たちの目指すべき、「子女教育の目標」となる訳です。
☆
では、このことを、統一思想の教育論を用いながら、
整理して見ていきたいと思います。
第1祝福の実現、「個性完成」「人格完成」を目指す教育項目として、
統一思想では、「心情教育」ということを挙げています。
「心情、心を育てる」、ということですが、統一思想では特に、
「宗教的情操教育」という観点から、人格を育むには、「目に見えない神様」を教えること、
「神様の愛」を教え、また「神様を愛することを教える」ことが
最も大切なことなのだ、と説明しています。
☆
また、統一思想では次に、「規範教育」ということを、第2祝福の実現、
「家庭完成」を目指す教育項目として挙げています。
「規範を学ぶ」ということは、いわゆる「躾」ということも含まれますが、
特に「人間関係」におけるマナーや礼儀、上下間の秩序などを学ぶことを言います。
平たく言えば、「コミュニケーションを学ぶ」ということです。
昨今において、コミュニケーション能力は非常に重視されていることでもありますが、
特に家庭において、人間関係の基本となる、
親子、夫婦、兄弟姉妹の円満なコミュニケーションを学ぶことが大事であって、
それが幸福な結婚生活や家庭生活、
強いては、社会生活での成功につながる、という訳です。
これは言い換えれば、「人の愛し方」を学ぶ、というお話でもあります。
☆
第三に、統一思想では、第3祝福、「万物主管」を目指した
教育項目を「主管教育」としていますが、
学校で行われる一般的な教育…、知識教育から技術教育、
体育といった全ての内容が、これに該当します。
言い換えれば、自らの個性や創造性を活かしながら、
より豊かな自然環境、社会環境を作りあげていくための教育が、
全て「主管教育」だ、という訳です。
☆
さて、人の個性や創造性というのは、自分がワクワクするくらい
「大好きなこと」を発見した時か、或いは、「自分もこうなりたい」
「こんなことを成し遂げてみたい」と思えるような、
「大きな夢」を抱いた時に発揮されます。
動物博士になる人は、動物がそれくらい好きだ、ということですし、
歴史博士と呼ばれるような人は、その国やその国の歴史を愛している人でしょう。
また、大発明や大事業を成し遂げる人たちというのは、
世の中をもっと良くしたい、とか、この国の人々の暮らしを変えたい、
といった「大きな夢」をもっている人たちであるに違いありません。
そうした意味で、「天才を作る」ということは、
実は、学問を愛し、文化・芸術を愛し、自然や社会、
国や世界を「愛することを教えること」なんだ、
というのが、私たちの観点なのです。
☆
さて、こうした私たちの教育理念を、
お父様は極めて分かり易いフレーズで表現されています。
それが即ち、「愛天」、「愛人」、「愛国」ということに他なりません。
端的に言えば、これが私たちの教育理念であり、子女教育の目標になります。
☆
子女教育・二世教育というのは、一言で言えば、
「神様と真のご父母様を教える」ということです。
神様を愛することを通して、「神の子としての自覚」を育み、
自分は二世なんだ!という「二世としてのアイデンティティー」を育みます。
これが子女教育の第一の目標です。
また、第二に、子女教育とは、「兄弟姉妹の文化」を教えることです。
神様の下に私たちが統一家族であるということを学び、
また、そのような家族の共同体と文化を築くことが、子女教育の第二の目標になります。
そして、最後に、「天国実現の夢」を教えること。
自然を愛し、世界を愛し、理想世界を追い求める中で、
二世たちの個性や創造性が啓発され、
また、天から与えられた「自らの摂理的使命を発見する」…、
これが子女教育の第三の目標です。
☆
三大祝福という観点から、
統一思想の教育論においても、三大祝福でまとめることができるし、
さらには、お父様の愛天愛人愛国の精神にも繋がる・・・
とてもわかりやすい解説でした。
櫻井部長の語られている内容の通りに
子供たちに対して、子女教育の三つの目標
「神様と真のご父母様を教える」
「兄弟姉妹の文化」を教える
「天国実現の夢」を教える
どれだけ出来ているだろうか、と反省させられます。
そして、最終的には教える私自身が
そのような三つの思いを持ち続けることが
重要であると感じるのです。
明日に続きます。
※ このブログは、
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
無断転載はお断りいたします。
曲解や悪用ととれる引用も、
差し控えてくださいますよう
よろしくお願いします。
(もちろん、善なる目的で
使用することに関しては
その限りではありません)
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