2016年08月08日

『お父様、お帰りなさい!!』 初来日、ガラス越しの思い出?! 《小室先生の草創期の証し》7



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小室先生の証し。
今回は、お父様が初来日されたとき、
そこでのお父様との出会いの証しです。


真のお父様が日本留学以後、
初めて来日されたのは一九六五年一月二十八日です。

そのころ本部教会は、南平台町(東京都渋谷区)にありました。
真のお父様をお迎えするために、
学生部のメンバーが中心となって、羽田空港に行きました。

真のお父様が本部教会に到着されたとき、
学生たちが行列をつくってお迎えしたのですが、
私は玄関の前にいたので直接、真のお父様に
「お父様、お帰りなさい」と申し上げることができました。

「先生、お帰りなさい」とは言わなかったのです。
そのころは、真のお父様のことを「大先生」とお呼びしていたのですが、
なぜか、そのとき「お父様」と言わなければいけない思いに駆られて、
「お父様」と申し上げたのでした。


真のお父様に対する私の第一印象は、
若々しくてハンサムであるということです。

真のお父様は、聖歌二十四番の「新エデンの歌」を、
体を揺さぶり手を振りながら何度も歌われました。
それ以来、私は、この聖歌がいちばん好きになったのです。


真のお父様は、私たちを前にして、み言を何時間も語り続けられました。

私は絶対に真のお父様の前では居眠りしてはいけないと思い、
お父様の目を見詰めながらみ言を聴き続けました。
そのためか真のお父様が、私にお話ししてくださっているように
思えたことが何度かあったのです。

真のお父様と一対一でみ言を聴いているように思えたので、
とても緊張しました。


み言を聴く前は、眠らないためとトイレに行かないようにするために、
飲食物を控えました。
兄弟たちが狭い所にぎっしりと座っているので、
いったんトイレに行けば、前のほうには座れなくなるからです。

真のお父様を間近に拝見していて驚いたことは、
お父様はコーラや水をとても多く飲まれるのですが、
トイレには行かれないことです。

十時間以上、み言を語られながら水分を多量に補給しても、
トイレに行かれないのです。
真のお父様の体は、どうなっているのかと不思議に思いました。


み言を語られた後、真のお父様が休まれたのは、
南平台の本部教会の二階でした。

そのころ真のお父様を警備しなければならないという意識は、
ほとんどなかったように感じました。

そのようなとき、私は真のお父様を
サタンからお守りしなければならないという思いで、
お父様が休まれる部屋の前に座って、徹夜祈祷をさせていただきました。


真のお父様が出掛けられるときは、
いつも先に玄関に飛び出していって靴べらをお渡しして、
「行ってらっしゃい」と申し上げてお見送りしたのです。

このようなことをしたのも、
すべて真のお父様と親子の関係を実感したかったからでした。


真のお父様は、南平台に集まった教会員と一人一人、
握手をしてくださいました。
握手していただいたときは、本当にうれしく、
私は思わず両手で真のお父様と握手をしました。

握手だけではありません。
真のお父様は、全員に記念のハンカチを下さったのです。


真のお父様が、日本から米国に出発されたのは、
一九六五年二月十二日でした。

私も見送りに羽田空港に行きましたが、
真のお父様と空港でお別れするとき、
お父様は仕切られたガラスに手を当てられました。

見送りに行った私たちは、真のお父様の手にガラス越しではありましたが、
一人一人、手を合わせたのです。

このようにして、真のお父様は、教会員一人一人を心から愛してくださいました。
ガラス越しに真のお父様と手を合わせたことは、
今でも忘れることができません。



小室先生は、お父様と親子の因縁を結ぶべく、
精誠を立てていかれる姿が素晴らしいと思います。

また、おそらくそれ以上に
お父様は、日本の食口たちに
どれほど会いたかったか、
そして愛の因縁を結びたかったか、
そのことも感じます。

その表れが一人一人にくださったハンカチであり、
ガラス越しの握手だったのだと思います。

お父様とは地上で握手することも
み言を聞くことも出来ないのだな・・・
そんなことを思わされます。

しかし、そのことを羨むよりも、
かつて、金元弼先生がこのように
語られたことを思い出しました。。。

『神様から見たとき、一緒に生活して歩んでいる者と
直接会わないで、み旨を歩んでいる者と
どちらが信頼できるでしょうか。
それは、皆さんのように、一緒にいないにも関わらず、
歩んでいる人を信頼できるというのです』

そのような思いをもって、
お父様に侍っていきたいと思うのです。



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