金元弼(ウォンピル)先生のみ言。
今回は、「ために与えて主管権を復帰する」です。
☆
天使長について考えてみましょう。
天使長が人間の堕落とその動機になっています。
もちろん、堕落は人間が悪なる授受作用をすることによって起こりました。
堕落の決定は人間にあります。
またその責任も人間にありますが、堕落はこの天使長から始まったのです。
☆
神は人間を創造してからも変わりない愛で天使長を愛しました。
ところが天使長は、神が人間を愛されるのを見て愛の減少感を感じました。
天使長が愛の減少感を感じたと同時に、
神も天使長からの愛の減少感を感じたのです。
それが理解できますか?
神がこんなにも天使長を愛しているにもかかわらず、
天使長は愛の減少感を感じ、それによって
神でさえも愛の減少感を感じたというのです。
もし天使長が、神のことを考えたとするならば、
堕落行為をすることはできなかったでしょう。
しかし、天使長は自分のことを考えたというのです。
神の事情を、神の思いを考えなかったのです。
このようにして人間の位置が天使長によって逆転されてしまいました。
また、人間が堕落することによって
万物の主管権もすべてサタンに奪われてしまいました。
☆
ですから、これらを復帰するにはどうしたらいいでしょうか?
人間が自分のことのみを考えて、
自分を中心とした愛によって堕落したのですから、
これを取り戻すためには、神の愛を中心とするしか
復帰の道がないということになります。
自己中心的な愛から、神中心の愛に変えていくしかないのです。
では神中心の愛とはどのような愛でしょうか。
それは「ためにある愛」です。
☆
サタンが主管する個人から家庭、氏族、民族、国家、世界、天宙を
神の側に復帰するために何が必要でしょうか?
「私はもともと神に所属している。
神に所属しているすべての万物は、
神の子女に所属するものであるから私のものである。
ゆえに返してください」と言って、返してもらえるでしょうか?
返してもらえません。
お金をあげても返してもらえません。
力でもって「これを返せ」と言っても、
返してもらうことはできません。
今、私たちがサタンの主管下にある人を導く時にも、
「返せ!」と命令しても取り戻すことはできません。
☆
なぜでしょうか?
サタンがこの世界を主管するようになったのは、
主管権をもっているからです。
この主管権をもつようになったのは、
人間が自己中心的な愛によって堕落したからです。
それによって主管権がサタンに渡されたのです。
ですから、主管権を取り戻すためには、
まず、ためにある神の愛を与えることです。
主管権を取り戻すことによって、サタンが所有している
すべてのものを取り戻すことができるのです。
私たちは堕落して、サタンの主管圏内にいます。
ところがもし、私が神を中心とする愛をもって、
神を中心とする私に立ち返るとするならば、
サタンは私を主管することはできなくなるでしょう。
神の側に立っている私を、サタンは引っ張ることができなくなるのです。
☆
ゆえに、サタンが主管しているカイン圏の人たちを復帰するために、
アベル圏の立場に立っている私たちが
愛さなくてはならない理由がそこにあるのです。
それで、私たちが伝道する場合には、
サタンの愛を受けているその人に、
それ以上の高い愛を与えなければなりません。
そういうアベルの道というのは、惨めな道です。
私たちが人々に愛を与えても反対されるのは、
私たちが人々を訪ねて愛していくのは
長子権を取り戻すためであるということを、
サタンがよく知っているからです。
サタンに奪われたこの世界を神の側に復帰することを、
私たちは開拓と言います。
開拓するということは、サタンの愛の世界の中に、
神の愛を植えつけ、耕していくことです。
☆
サタンは自分の国をもっています。
世界をもっています。
しかし私たちは国をもっていません。
私たちがもっているのは氏族基盤です。
そして統一教会のメンバーによる民族を形成しています。
もちろん、これを大きく拡大すれば、世界を代表し、国を代表します。
しかし、サタンは国家という力をもっているのです。
氏族の力よりも国家の力が大きいのです。
ですからこの国家の力を凌駕する力を
私たちがもたない限り迫害は続くでしょう。
それを忘れてはいけません。
しかし、私たちは少なくとも心情の世界において、
この国の人たちの愛国心よりも高い愛で尽くすならば、
それを条件にして、この国の復帰が早まるでしょう。
1986年5月18日 オーストリア教会
「理想の出発点は『ためにある』こと」
「理想の出発点は『ためにある』こと」
☆
神様も愛の減少感を感じたというのは、
うなずけるみ言です。
天使長が乗り越えることのできなかったこの試練。
私たちが信仰生活を送るにあたって、
最大の試練だと思います。
多くの人たちがこの試練を乗り越えられずに
躓いてしまいます。
この課題を克服することが、
何よりも重要です。
やはり、金元弼先生のみ言にあるように、
「神様の立場に立つ」ということが重要だと思います。
やはり、最終的には、
頭で理解して越えるのではなく、
心情的に越えないといけないことだと思います。
そして、サタンを克服する唯一の秘策。
それが、サタン以上に愛国心を持つことです。
肝に銘じていきたいと思います。
続きます。
※ このブログは、
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)