朴普煕(パク ボウヒ)先生のみ言、
続編です。
☆
次に申し上げたいことは、このような責任を果たすために、
日本が強く発展しなければならない、ということです。
強く発展するということは結局、日本が教勢を広げて、
充実した100万教勢に到達し、各方面、つまり
政治・経済・社会・教育・道徳・文化、あらゆる面で
統一文化をもって影響を与えることのできる、
巨大な統一運動へと発展しなければならないということです。
☆
今、世界で最も深刻な問題は、「家庭の崩壊」と
「青少年の倫理・道徳の衰退」の二2点です。
現在、家庭の崩壊がいかに進んでいるかということは、
統一教会の中にいる私たちには想像もつかないほどです。
アメリカでは、結婚した夫婦の半分以上が離婚しており、
中でもカリフォルニア州では、4家庭のうち3家庭が壊れているのです。
それは、先進国と言われる国ほどひどくなっています。
アメリカ、イギリス、フランス、そして日本、韓国。
日本も今、どんどんアメリカの後を追っています。
統計では5家庭に1家庭が離婚しているということです。
☆
家庭というのは、神様がつくられた最も重要な基本単位です。
神様は、これしかつくられなかったのです。
家庭、すなわち四位基台の一つひとつが細胞のごとく完成すれば、
それが自動的に氏族となり、民族となり、国家となり、世界となっていくはずでした。
しかし今、その基本となる細胞が崩れつつあるのです。
家庭における2つの柱が何かといえば、父と母です。
しかし今では、この父と母という問題がめちゃくちゃになっています。
☆
現在、アメリカでは私生児が毎年、100万人以上生まれています。
父親のいない子が、すでに何千万人もいるということです。
ですから学校で、「父母の名前を書きなさい」と言われても書けないのです。
母の名前は知っていても、父親の名前は知らないのです。
“お父さんはどこにいるかも分からない、
でも自分は生まれている”。
これが現状なのです。
☆
そのような人間が集まった社会に、どのようにすれば
正しい家庭観を植えつけることができるのでしょうか。
父母という概念自体がなくなってしまっている社会に、
父母の愛など存在するはずがありません。
これをキリスト教では終末といい、仏教では末法といいます。
この終末の世を救う案、方法、または原則を持っているのはだれでしょうか。
それはつまり、天の神様が人類の父親であり、母親であられること、
すなわち“天の父母”という概念を人類に教えることができるのは
一体だれなのか、ということです。
それはアメリカの大統領でも、日本の首相でも、韓国の大統領でもありません。
それは、政治の力で解決される問題ではないのです。
☆
それではだれがやるのかといえば、唯一、真のご父母様の理想だけが
この2つの問題を解決することができるのです。
なぜならば、真のご父母様だけが神のひとり子として、
神様から原罪を清算する権限を与えられたかただからです。
ですから、家庭を再建する力を持っているのは真のご父母様だけなのです。
そして、その理想を広めていくのが「真の家庭運動」であり、
具体的には「祝福」を通して実践していくのです。
この運動は、地上に蔓延する乱れた結婚観を、
天と真のご父母様の結婚観に戻す運動です。
☆
この結婚観を一言で言えば、
「男女ともに、結婚するまでは徹頭徹尾“純潔”を守る」ということです。
絶対に婚前の性行為は許されないということです。
これは天の法則です。
自然の法則を破れば自分が破壊されるように、
天の法則を破れば霊的に破壊されてしまうのです。
☆
例えば、だれであっても50階の建物の屋上から飛び下りたならば死んでしまいます。
また、水の中では空気を吸うことはできず、おぼれてしまいます。
それは自然の法則を破ったからです。
それと全く同様に、霊的な法則を破れば
永遠なる死、自己破壊がもたらされるのです。
アダムとエバが堕落したのも、その法則を破ったからです。
神様はアダムとエバに対して、
「善悪の知識の木からは決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう」
と、はっきりと言い渡されました。
「死ぬかもしれない」ではなく、「必ず死んでしまう」と言明されたのです。
それにもかかわらず、彼らはそれを取って食べてしまったので、
ふたりは死んでしまったのです。
それは肉体の死ではなく、霊的な死を意味します。
ですから人類歴史は、「死」から出発したということが言えるのです。
☆
それでは、婚前に純潔を守って、理想的な結婚をした後は
どのようにしなければならないのでしょうか。
互いに一対一の絶対愛を貫くのです。
これを、「夫婦の愛は一方通行である」と表現します。
夫は妻に対してのみ、妻は夫に対してのみ、真の愛を注ぐのです。
ほかにはだれもいないのです。
世界にそれぞれ30億の男性と女性がいたとしても、
一度理想的な結婚をしたならば、自分の伴侶が唯一の異性となります。
このような絶対愛で結ばれた、貞操と純潔を守る家庭によってのみ
“真の愛の花”が咲くのです。
この思想は、現代の世界では考えられないほど厳格であり、
保守的であると言われるかもしれませんが、
これは神様の法則なのです。
時代が20世紀になろうと30世紀、40世紀になろうと、
人類は必ずここに帰ってくるべきなのです。
☆
このように、今、だれも解決することのできない
「家庭の崩壊」と「青少年の倫理・道徳の衰退」を解決することができるのが、
正にこの「真の家庭運動」なのです。
この運動は宗教的にだけでなく、社会的にもアピールすることのできる
国家運動になっていくことでしょう。
「統一教会創立43周年に寄せて」
1997.5.1
1997.5.1
☆
このみ言は、20年前の内容ですが、
そのころのアメリカの家庭状況の悲惨さを見ると、
現在は、もっと深刻なのかなと思います。
真の家庭運動しか、家庭問題を解決できる道はないと思います。
そして、何よりも「私」の家庭が真の家庭を目指して、
地域に良い影響を与えられるように、
努力することが必要だと思うのです。
余談ですが、最初に掲載した、
お父様と朴先生の写真、
お二人の心情の近さを感じる素晴らしい写真ですね。。。
続きます。
※ このブログは、
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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