2018年06月26日

お母様の超人的愛! 4千メートルの高山都市でのエピソード 《元補佐官》最終回



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金孝律(ヒョウユル:ピーターキム)先生の
真のお母様の証し、「刈り入れ人のお母様」
今回が最終回になります。


1996年9月20日、私は今もその日のことを覚えています。

日本と韓国でみ言宣布大会を成功裏に終えて、廷々24時間、
飛行機に乗って、ブラジルのサンパウロに到着なさったお母様は、
南米パンタナールの摂理を陣頭指揮されていたお父様に空港でお会いになり、
これまでの報告を申し上げられたあと、ボリビアに到着なさいました。

アマゾン地域と隣接している所なので、暑いけれども、
首都のラパスは海抜4千メートルにもなる高原に位置した都市で、
世界で最も高い高山都市の一つです。

2800メートル程度の白頭山が高い山と思っていた私には神秘的なほどでした。
4千メートルの山頂に巨大な都市が形成されているのです。

しかし、神秘さもつかの間、私たちは酸素不足から来る
高山病に苦しめられることになりました。
後頭部が割れるように痛くずきずきして、到底耐えられないほどでした。

その国の土俗茶であるマテ茶を飲むと頭痛がよくなるというので飲み続けたのですが、
とくに効果がなく、早くそこから抜け出さなければと考えるばかりでした。


その日の夜のみ言宣布大会には、
700人余りのボリビアの最高指導者たちが参加していました。

壇上に立たれたお母様の限りなく美しく慈愛に満ちた姿に
聴衆は一瞬にして魅了されてしまいました。

しかし、み言を語り始められたお母様の姿を見ていた私の胸は、
終始不安に震えていました。

外地の人がそこに到着したら、少なくとも3日程度しなければ、
正しく呼吸して日常生活ができない所なのに、お母様は到着してすぐに、
他でもない大衆講演をされているのですから。

酸素が不足して少しでも遠く歩いたら倒れそうな海抜四千メートルの高山都市で、
延々1時間もかかる深刻な天のみ言宣布を始められたのでした。

急いで酸素ボンベを舞台のそでに立てておいて、
私たちは皆、息を殺して天の前にすがりました。

さらに悪いことに、お母様が使われている演説台さえもぐらぐらして、
前に寄りかかるだけで倒れるほどだったのです。
ぶ厚い電話帳を下に置いて支えてみたのですが、
依然として不安定なのは変わりありませんでした。
仕方なく警護員に頼んで、横に立って演説台をつかんでいてもらいました。

幸いお母様のみ言がボリビアの言語であるスペイン語に通訳されていたので、
聴衆はそのような事情についてよく分かりませんでしたが、
そのような緊迫した状況で延々1時間を耐えられるお母様の姿は、
立派というのを通り越して、かわいそうで不偶に見えるほどでした。

お母様はお体をまともに支えることができなくなると、
演説台に寄りかかったまま、力の限りを尽くしてみ言を伝えておられました。
涙なしには見ることのできない危機一髪の時点にも、
お母様は歯を食いしばられて、倒れられる直前まで行かれたのでした。

お母様の後に続いて壇上に立った郭錠煥牧師の場合も同じでした。
お父様のみ言を代読された郭牧師の声が次第に小さくなるかと思ったら、
しまいには傍らにいた私たちまで聞き取ることが難しいほどになってしまいました。
高山病は演説者のエネルギーはもちろん、声までも奪っていく
意地悪く恐ろしい怪力があることを経験した、忘れることのできない大会でした。


そのような激しい苦痛に耐えながら大会を勝利なさった
お母様の労苦について報告を申し上げると、お父様は
「普通の平地でする大会よりも4千メートルもさらに天に近い所で
勝利を勝ち取ったので、そのような福がどこにあるか」
とおっしゃりながら慰労されました。

ボリビア大会を通じて、私は命をかけて天のみ言を宣布なさる
お母様のその壮厳な気概を見たのでした。
モスクワのクレムリン宮の大講堂で、七千人余りの共産主義者たちを前にして、
堂々と神様の実存と真のご父母様の顕現を宣布なさったお母様の
その恐ろしい天的権威も目の当たりにしました。
しかし、ボリビアの講演会を通じたものとは完全に他の角度から
お母様の超人的な姿と愛を感じ体験しながら、私は感激でいっぱいになり、
あれほど偉大なお母様を送ってくださった天の前に限りない感謝を捧げました。


この世にまたとない慈愛深くて立派なお母様を妻として迎えられた
真のお父様に限りない慶祝を捧げるのは言うまでもありません。

世の中のどの女性も敢えて挑戦状を出すことのできない
世界講演記録の保有者になられた真のお母様の聖業の前に、
いつかは人類が歴史的にその労苦と愛に報いるようになることを確信します。

真のお母様が来られて今や人類に向けた収穫は、
慌ただしく進んでいることを現場で目撃しました。
世界の随所で環境と与件は違っても、天は奥妙に
最終の収穫摂理を進められていると思います。


天一国3年の幕が開けて、私たちは皆、明るく昇る太陽に向けて両腕を高く挙げて、
新たな覚悟と誓いで、まだ無限に広がっている黄金の野原を、
私たちの手で収穫するという力強い足取りを踏み出さなければならないでしょう。

疲れを知らずにみ旨の道に従って前だけを見て走ってこられた真のお母様、
万難を経られながらも、ほのかな笑顔により周囲を豊かにされる
私たちのお母様のその高貴な伝統を、今や私たちは皆、
伝授しなければならない刈り入れの時になったことを強い衝動として感じます。


(2003年4月発行の証し集「真の愛の勝利者」より
『刈り入れ人のお母様』)


ボリビアの大会でそんな困難なことがあったのだと初めて知りました。
40か所の講演会、一つ一つに様々なエピソードがあったのだと思います。
み言を語るだけでも大変なのに、
それぞれの国に行き、精誠を捧げるのは、簡単なことではありません。

天のため、そしてお父様のため、
また何よりも人類を愛する心情、その思いを持って、
ご自身の内外の限界を乗り越えていかれたのだと思います。

先日の清心ワールドセンターでの大会は、
「2018 護国英霊解怨および南北統一祈願決意大会」
そのような名称で行われたそうです。

当日は6月24日でしたので、翌日の6月25日、
6.25動乱で犠牲になった、国連軍の兵士たちのために、
お母様は渾身の思いで、み言を語られたそうです。

来週の日曜日も、貴い大会になるに違いありません。

お母様の側近として、私たちが知らない情報を
教えてくださった金孝律先生、ありがとうございました。





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posted by ten1ko2 at 08:00 | Comment(0) | 父母様の路程 生活の証し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする