久しぶりになりますが、
多田先生の「家庭力アップ講座」
から、紹介します。
☆
「家庭力アップ講座」に参加した母親の体験談です。
「2日間の家庭力アップ講座に参加した時のことですが、
1日目の朝に家を出る時、小学校1年生の娘が
『母さん、どこへ行くの?』と聞いてきました。
随分私が出かけるのを嫌がっているようでした。
まるで今日はどこにも行かないでほしいとでもいう感じでした。
2日目の講座に出かけようとしたとき、
娘は『母さん、またどこへ行くの』と聞いて来ました。
私は、講座で学んでいたので
『講座の先生が言ってたんだけどね、
親の愛が子供に届いていないんだって。
だから、母さんの愛情が
あなたに届くようにするため勉強に行くんだよ』と言いました。
すると娘は
『そうだよ母さん。その通りだよ。
しっかりと学んできてね』と言って私を送り出してくれました」
小さな子供であっても親の心を良く理解しているのですね。
どうしたら、親の愛が子供に届くのかをしっかりと学び、
「真の愛」を身につけることが出来る良いチャンスです。
☆
子供の心が「育つ」教育
子供の心が「育つ」教育
学校では、算数や国語、理科などを「教える」ことが中心であり、
家庭では、子供が「育つ」環境を
どうやってつくるかということが中心になります。
明確に分けることは出来ませんが、
「教える」責任は学校にあり、
子供が「育つ」責任は家庭にあるわけです。
親は子供に比べて、経験や知識、失敗談、
成功例をたくさんもっているので、
どうしても「教えなければいけない」と思いがちです。
子供の「育つ」環境づくりは後回しになり、
子供に「教える」ことが中心になってしまうのです。
今までは、教える教育になる、傾向性があったようです。
すると、子供は「何でも教えてもらおうとする」
癖がつきやすくなるようです。
そして、依頼心が出てきてしまうのです。
ですから教えることで、考える力がつきにくくなるわけです。
☆
ですから、家庭の責任は、
「子供が正しく育つ環境をつくるところにある」ことになります。
親が子供に「教える」という観点に立った場合、中心は親になります。
教えている側の親の心が満たされることが多いものです。
しかし、子供に教えようとするので、
子供がそのことが理解できないでいると、
いらいらして「分かったの? 聞いているの!」
と怒ってしまうことも多いでしょう。
☆
それに対して、子供が「育つ」という観点に立てば中心は子供になります。
家庭での親の生き方が子供の育つ環境を作ることになります。
子供は、親の後ろ姿を見て育つとよく言います。
実際、農家や商家などのように、家庭で親の働く姿を
見て育った子供のほうが、そうでない子供より、よく育つ場合が多いのです。
子供がよく「育つ」には、子供の心が愛情で満たされなければなりません。
ひたむきに生きる親の姿を通して、子供は親の愛を感じ取っていくのです。
理想家庭を目指して一生懸命歩む親の姿、親の努力自体が子育てです。
子供の心が育つのは、家庭を理想家庭にするために
親が一生懸命努力することではないでしょうか。
☆
そのためには「愛情の伝え方」を学ぶ必要があります。
ですから、「教える」ことももちろん必要ですが、
ややもすると、相手の行動だけを変えようとしてしまいます。
学校や塾に行かない子供を無理に行かそうとしたり、
勉強をせずにテレビやゲームばかりをしている子供を
勉強するようにさせようとしたり、
相手の行動を変えさせようとすることが多くなります。
しかしそのように、行動を変えさせようとすると、
相手はなかなか思うように行動してくれないのです。
そんな時、子供に対して悪い印象が
親の中に植え付けられてしまいます。
☆
父と子の例を一つ紹介します。
「息子が中学生のときでした。
たびたび勉強せずに遊んでいたので、
『テレビやゲームばかりやっていて勉強しないと、
駄目な人間になるぞ。
親の気持ちが分からないのか』と怒ったのです。
すると息子が、『お父さんは自己満足で、怒っているだろう』
と言い返しました。
『親を馬鹿にしているのか』と声を荒げると、
息子は『お父さんは怒ったから気が済んだだろう。
怒られた僕の気持ちはどうなるの』と言うのです。
そのときはすぐには、子供が言ったことが理解出来ませんでした。
あとでじっくり考えたとき、息子の言うとおり
「自己満足」だったと悟りました。
子供は、親の動機をよく感じているのだと分かりました」
☆
また、講座でのある感想には、
「本当に自分が行動してきた事が、
いかに相手に対して愛が届いていなかったか、
押しつけであったか、
また自己満足であったかをよくよくわかりました」
というのがありました。
親は自分の気持ちをぶつけただけであって、
子供に何のよい影響も与えなかったのです。
「教える」ことは、意外にも自己満足に陥りやすいのです。
☆
子供は、親の動機を見抜く天才です。
どんな素晴らしいことを親が話したとしても
本当に子供を信頼していなければ、
すぐに見抜いてしまうのです。
私たち親は、よく「お前のことが心配だから怒っているのだ」
とか子供に強く言いますが、
親から「心配だ」と言われると子供の多くは「自分のことを信じていない」
という親からのメッセージとしてとらえてしまいます。
親の心を子供は、鋭く見抜いてしまうことが多いのです。
多田聡夫先生〜家庭力アップ講座〜
第1章 序論より
第1章 序論より
☆
小学1年生の女の子の言葉、
ドキッとさせられますね。
うちの子供たちに聞いたら何て答えるかな、
今度試しに聞いてみようかな、思わされました。
先日、ある1800双の大先輩から、
こんな証しを聞いたことがあります。
「妻がアメリカで活動している時、
ある36家庭のサモニムが語られたみ言で、
とても印象に残っている言葉があるんです。
それは、
『子供さんたちと
なんでも話せる関係をもたないといけないよ』」
この先輩は、いろんな食口たちと会う度に
いつもこの話をするそうです。
「家庭は愛の学校」
教えることよりも
愛することを先立たせていきたいです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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