2019年06月02日

韓日の架け橋になりたい! 両国の狭間で生きる2世 《孝情スピーチ》



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先日行われた、希望前進大会において、
3人の2世の孝情スピーチがありました。
1人のスピーチを紹介しましたが、
残りの2人のスピーチを紹介します。

日韓・韓日家庭の子供として育ったからこその
率直な思いがこめられています。


こんにちは。
私は日韓家庭の祝福2世です。

父と母を通じて日本と韓国の両国は、
私にとって自然にどちらも私の国として思ってきました。

しかし一般社会では全く自然な事ではない、ということを
成長するに従い悟るようになりました。

韓日戦のスポーツ競技ではいつも
どちらの国を応援するのか、という質問を受けました。

また私が善正中学校の学生の時は日本国籍を持っていたので、
学校内では日本の祝福家庭子女の寮で
他の日本の留学生たちと一緒に生活をするようになったのですが、
韓国で長く生活をしていた私を、寮の日本の友達は韓国人としてみていました。

しかし学校の韓国の友達は私を日本人として見ていて、
常に異邦人として韓国と日本に向かい合っていました。

見えなくても'国家'は個人より崇高であり、
国民の心に強い連帯感を形成します。
私は明確な所属感を求め探していました。

また国家のためにだけ存在し、国家と国民のために
すべてのものを犠牲にする軍人が、
愛国というものに直結すると考えたので、
軍人の役割もまた大きい価値として考えるようになりました。

私が高等学校3年生の時、いよいよ選択に迫られました。

真の父母様の国である韓国に対する愛と、
その祖国のために軍人になりたいと思う心で、
良心的兵役の拒否ではなく、
良心的兵役選択のための韓国国籍としての韓国の国籍への帰化でした。

そして最高の軍人になるために、陸軍士官学校を目指しました。

学業的、体力的に一生懸命に準備して良い成績をとりましたが、
多文化(国際)家庭の子供が将校になることは不適合であるという
学校側の判断で不合格にされてしまいました。

非合理的な結果だったために悔しかったのですが、
それでも軍人になりたいという私の心には変化がありませんでした。
一般大学に進学した後に海兵特殊捜索隊に志願して、
最前方部隊の中の一つであるヨンピョン島での軍隊に服務しました。

献身したい心、そして意義ある軍隊生活を送りたい心で、
もっと大変で難しい立場を自ら進んでいきました。
 
帰化を通じた選択をもってしても完全な韓国人になれない現実を見て、
父を通した日本と母を通した韓国が全部一緒にある私の姿が、
真正な私の姿ではないかと悟りつつあります。

これから両親から譲り受けた血統と、
私が選択した祖国である韓国と日本の平和と繁栄のために、
架け橋のような役割を成し遂げることができる
未来人材として成長するために最善をつくしていきます。

ありがとうございました。



こんにちは。私は中学3年生です。

私の両親は36万双の韓日国際祝福を受け、
大学1年の姉を筆頭に一番下は3歳の双子の妹まで、
5男6女、11人の子供を産みました。
ですから私の家族は全員で13人です。
そして私の両親は、まだ現在進行形です。

11人の子供を育てるために両親は、
小学校の低学年までは小さい子供として、
小学校高学年からは大きな子供として区分し、
大きな子供は小さな子供の面倒をよく見るようにし、
小さな子供はよく従いなさいと教えて下さいました。

いま中学3年生になった私は、4人の弟たちと4人の妹たちの
面倒を見なければならならず、3歳の双子の末っ子の妹たちの
おむつを取り替えたり、粉ミルクを準備したりして、
幼い弟と妹たちの面倒を見ています。
弟や妹たちも、私がお母さんなのかお姉さんなのか
判断がつかない時があるようです。

自分の部屋もありませんし、塾に通うことも難しいですが、
私は兄弟姉妹がたくさんいる私たちの家族が大好きです。
なぜなら今まで一回も寂しいと感じたことがないからです。

私の両親は私たち兄弟姉妹を愛して下さり、私たちの両親が忙しくても
私のそばにはいつもお姉さん、お兄さん、そして弟や妹たちが一緒にいるので、
一回も寂しいと感じたことがありません。

このように寂しくなく幸福な私たちの兄弟姉妹ですが、
小さな危機がやって来る時もあります。
私たちの両親が夫婦けんかをする時です。

両親が仲の良い姿を見れば、韓日両国の平和が
私たちの家庭からもたらされているように思えるのですが、
反対に両親がけんかをする日には
私たちの家から韓日間の葛藤をもたらしているように思えます。

そんな時に私たち兄弟姉妹は「鯨の争いにエビの背中が裂けないように」
(とばっちりに巻き込まれないように)静かに息を殺して、
韓日両国の間に春の風が吹くのを待ちます。

現在私たちの国は低出産率と高齢化による人口問題が深刻です。
こんな社会問題の中で、私たちの家庭は
一番良い解答だし、一番良い家庭だと思います。

私はこの場を借りて、私の母に話したいことがあります。

2000年生まれの姉から今まで20年近く
子供を生んで育ててくれた母は、
家族のための責任が多くて自分のための時間がなく、
笑顔をあまり見ることができませんでした。

これからは私が少し大きくなったので、
愛する心で家族をもっと大切にして、
母の荷物を一緒に担うことのできる娘になりたいです。

私たちを産み大切にしてくれるお父さん、お母さん、
そして私たちの家庭を守って下さる真の父母様、
ありがとうございます。
愛しています。



お母様が「日本を赦し・・・」と話された
その大会で、堂々とスピーチした3人。
お母様がきっと感銘を受けられて
もしかしたらあのメッセージともなったのかもしれない、
という考えも浮かびます。

韓国においては、国際家庭のことを
『多文化家庭』と呼びますが、
証しを通して、様々な困難があるのだな、と思いました。

日韓の関係において、
先日、いくつかの記事を書きましたけれど、
日韓・韓日家庭の役割、そして、その子供たちの立場が
どれほど重要であるかしれないな、と思います。

真の父母様が、交叉祝福をされましたけれど、
国を越えて、世界が一つになるための、
橋渡し役として、将来を考えて、
そのようなことをされたのです。

今、世間でも(一般の)国際家庭が注目されています。
以前書いたと思うのですが、
スポーツや芸能界で、ハーフの子供たちが活躍していますね。

一方的な解釈かもしれないですが、
国際家庭の祝福子女たちが、
それぞれの環境圏の中で頑張っている
そのことの反映として表れてきているんじゃないか
そんなことを感じます。

真の家庭づくり運動は、私たち祝福家庭から、
そんな思いをもっていきたいと思うのです。






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