2019年06月11日

人が病んでいる! アダルト・チルドレンは私の身近にもいる?! 《大知先生のカウンセリングルーム》



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大知(おおとも)先生の「氏族伝道の心理学」。

あるがままの自分を受け入れ
私はそこに存在してもいいという確信をもつ。。。

そのような「自尊感情」をつくるのは、
子供時代の環境、特に親からの愛情が大きいといいます。

今日はまず
俗に言う、『アダルト・チルドレン』についてです。


子供時代に親からの愛情を十分に受けられなかった、
あるいは両親の離婚などといった、
その子供にとって否定的な環境やメッセージがあると、
自尊感情は低くなります。

子供時代に親から適切な養育を受けられなかった状況で
育った人たちは、大人になってから人間関係に
様々な困難を抱えることが多いことが明らかになっています。

機能不全家族の中で育って、こうした困難を抱えている人たちは、
「アダルト・チルドレン」と呼ばれています。

以下に、アダルト・チルドレンの特徴を簡単に挙げておきます。

さらに詳しく知りたい方は、
様々な本が出ているので、入門的な本から読まれることをお勧めします。


〈アダルト・チルドレンの特徴〉

・自分の判断に自信がもてない。

・常に他人の賛同と称賛を必要とする。

・自分は他人と違っていると思い込みやすい。

・傷つきやすく、閉じこもりがち。

・孤独感。自己疎外感。

・感情の波が激しい。

・物事を最後までやり遂げることが困難。

・習慣的に嘘(うそ)をついてしまう。

・罪悪感を持ちやすく、自罰的、自虐的。

・過剰に自責的な一方で無責任。

・自己感情の認識、表現、統制が下手。

・自分にはどうにもできないことに過剰反応する。

・世話焼きに熱中しやすい。

・必要以上に自己犠牲的。

・物事にのめり込みやすく、方向転換が困難。

・衝動的、行動的。そのためのトラブルが多い。

・他人に依存的。または逆に極めて支配的。

・リラックスして楽しむことができない。


では、(自尊感情が低くなり、
アダルト・チルドレンの要因ともなる)
親からの否定的なメッセージというのは、
具体的にどのようなものでしょうか。

最も子供を傷つけるのは、親の怒りです。

すでに述べたように、怒りは破壊衝動を強く伴う感情ですから、
親の怒りは子供の心や人格、尊厳性を破壊していきます。
ですから、自分に自信がもてない自尊感情の低い子供になってしまいます。

怒りよりももっと子供を傷つけるのは、親の無関心です。

マザー・テレサは、「愛の反対は憎しみではない、無関心だ」
という言葉を残しています。


小さい子供にとって、親は世界のすべてです。
親から関心を向けられない子供は、
全世界から関心を向けられていないのと同じです。

ですから、その子自身の存在価値が
否定されているのと同じことを意味しています。

親から関心を向けられない子供たちは、
悪いことをしてでも親の関心を引こうとします。
悪いことをすれば、親は子供を怒ります。

無視されることは、怒られることよりつらいことです。
ですから、親から関心を向けられない子供たちは、
わざと悪いことをして、親や周囲の大人の関心を引こうとするのです。


どのようなときに、親は子供に無関心になるのでしょうか。

それは、親自身が不安でいっぱいになったときです。
不安になると、自分のことで手いっぱいになってしまい、
周囲に関心が向かなくなります。

ですから、親が不安でいっぱいのときには、
子供に関心を向ける余裕がなくなってしまうのです。

つまり、子供に対する親の否定的なメッセージである怒りと無関心は、
親自身のもっている「不安」と「怒り」に原因があるということです。

 
大知 勇治・著
(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)
第1章 不安と怒り
「アダルト・チルドレン」



家庭環境、特に親の愛情、というものが
人間形成にとって、あまりにも重要なのだと思わされます。

一概には言えませんが、
巷で起きている犯罪の多くは、
アダルトチルドレンの人たちが、起こしている、
そのように言っても、過言ではないと思います。

ですから、真のお父様が、
『家庭は愛の学校』と語られましたが、
本当にその通りだと思います。

学校では、「愛」を教えてはくれない。
「愛」を学ぶ先生は、
お父さんであり、お母さんです。

そういった意味では、
真の愛を教えてくださる
真の父母様の存在がどれほど重要でしょうか。

そして、私たち自身も、
真の父母様を見習い、真の愛の実践を
家庭においてしなければならない・・・
そのことを痛切に感じます。




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posted by ten1ko2 at 08:25 | Comment(3) | 信仰生活・信仰講座・礼拝説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする