橘先生のコラム
「本音を言わない」
この表題に目が留まったので、読んでみました。
☆
「空気を読む」などという言葉は
いつ頃から使われるようになったのでしょうか。
周りの雰囲気に合わせて言葉を選び行動を取る。
一頃はそれができないと「KY」(K=「空気」、Y=「読めない」で、
「空気が読めない」または「空気を読め」という意味)と否定されたものでした。
もちろん、他者への配慮は大切ですが、合わせることばかりに疲れて、
一人でいることを好む若者たちも珍しくありません。
ずっと周りに気を使い続けた結果、
自分の本心がよく分からなくなっている人もいるでしょう。
嫌われることを恐れて本音を出せないのは、つらいことです。
☆
数年前ある二世リーダーが、礼拝の説教でこう言いました。
「二世は皆、本音を言いませんよ」
その断言に驚きましたが、彼はその理由としてこう続けました。
「二世は親が十分苦労しているのを見ているから、
心配をかけまいと本音を親に言わないのです。
皆善い子だから」
その“いい子”たちも、そのまま行けば当然限界が来ます。
幼いうちから神様や真の父母様、霊界、統一原理を
教えられて育ってきた彼らは
「かくあるべき」がしっかり心に刻まれています。
けれど、現実の心は成長途上にあり、その貴い観念についていきません。
怒ったり、悔しかったり、反発したり、うらやんだりします。
それら“いけない思い”をしまっておけば、本人がしんどいだけでなく、
心の成長の妨げにもなるかもしれません。
早いうちに安心して本音が言える環境やタイミングがあれば幸いですが、
ネガティブなことを口にするのは良くないという価値観の中で、
成人し、社会人になる子もいるでしょう。
「何でもいいから言ってごらん」と促されても、
その一言を発するには勇気が要るかもしれません。
“いけない思い”を持っている自分は、本当は“ダメな子”と認識しているからです。
実際は、あの二世リーダーが言ったように、“善い子”なのですが…。
☆
二世に限らず、ネガティブなことも含めた本音が
安心して言える環境があればと思います。
不平不満や悪口を吐き出し合う場ではなく、
「ああ、そんなふうに思うんだね」と
評価無しにそのまま受け止め合える場。
本音を出して受け止めてもらってこそ、前進できるのです。
「妻が幸福の原則を実践すると、
夫がそれまで封印していた本音が飛び出す時がある」と
講座でお話ししていますが、夫は話しても大丈夫と感じたから吐き出します。
そしてそれを妻が全部受け止めると、
夫婦関係はより近しくなり愛が一層育まれます。
夫婦以外の人間関係にも、同様のことがあるのではないでしょうか。
夫婦愛を育む 80
本音を言わない
ナビゲーター:橘 幸世
本音を言わない
ナビゲーター:橘 幸世
☆
「本音を言わない」、というのは、
二世リーダーの説教の内容だったんですね。。。
2世は本当に、「本音を言わない」のか
だとしたら、いい子だから良いようですが、
もしかしたら、問題も抱えているかもしれません。
いろんな親子があっていいでしょうが、
関係は深めていく必要があると思いました。
うちの子供たちをみていると、
「本音を言わない」という
そのメッセージは、当てはまらないようにも思います。
娘はそれなりに、頑張っていますが、
なんでもしゃべります(笑)。
特に妻には、思っていることを
ほとんど何でも話しているのではないでしょうか。
この前も宿題をしているのか、
自分の話をしているのか、
鉛筆を持つ手よりも、口が動いていましたね。
ただ、それを人前で、学校や教会などで
出しているかというと、
空気を読んで、いい子でいるのが
現状かもしれません。
橘先生は、夫婦との関係、
また、人間関係においても、
本音を言える関係の重要性を話しておられます。
私も妻も思っていることは、(おそらく)
ほとんど話しているのではないか、と思います。
(少なくとも私の方は、そうです。)
夫婦の関係がより深まったのは、
このブログの恩恵であるとも思いますが、
やはり、夫婦が本音で話せることが、
他の人間関係においても、応用展開、というか、
よりよい関係を築けるのではないか、と思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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