大知(おおとも)先生の「氏族伝道の心理学」より、
続編をお伝えします。
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縦的な解決方法
縦的な解決方法
では、縦的な視点に立った、縦的な解決方法とは、
どのようなものなのでしょうか。
具体的にどのように解決をしていけばよいのでしょうか。
そのことを考える前に、不安と怒りについて、
歴史的な問題として、もう一つ考えておかなければならないことがあります。
不安と怒りの背景には「孤独」があると述べました。
不安と怒りは、私たちの中の自尊感情の低さから生まれてくるものであり、
自尊感情の低さは、小さい頃の、特に親からの否定的なメッセージから来ています。
そのため自尊感情が低い人は、孤独感を抱えており、
その孤独感が不安や怒りの背景にあるということです。
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堕落を引き起こしたルーシェルは、
神様がアダムとエバを愛されるのを見て、孤独を感じたし、
カインも、アベルだけが神様に供え物を受け取られるのを見て、
孤独を感じていたということです。
その孤独感が、不安と怒りにつながっていったのです。
ところで、ルーシェルもカインも孤独であったと述べましたが、
歴史上、一番孤独だったのは誰でしょうか。
「統一原理」を学んだ者であれば誰でも知っているように、
それは神様です。
人類の堕落によって、家族も、万物も、すべてを失ってしまったのが神様です。
どんなに孤独でも、堕落人間には家族がいます。
慰めてくれる自然界があります。
ルーシェルも孤独であったとはいえ、人類の堕落により、
偽りの関係であったとしても、家族をもつこととなりました。
しかし、神様は、本然の相対関係を結ぶ家族も万物も、
何もかもなくなってしまったのです。
ですから、歴史上一番孤独だったのは、間違いなく神様なのです。
ところで、孤独は不安と怒りにつながると述べました。
では、神様はどうだったのでしょうか。
神様と人間は親子なので、同じ情の構造をもっているはずです。
ということは、神様も、孤独の中にあって、
孤独は不安と怒りに変わったのではないでしょうか。
大知 勇治・著
(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)
第2章 心の問題と復帰歴史
(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)
第2章 心の問題と復帰歴史
☆
神様は一番孤独であった。。。
このことを解き明かされたのが、真の御父様でした。
真の父母様が、同じような心情を通過してきたがゆえに
理解できたのかもしれません。
イエス様も神様の愛の種を受け継ぐ、
独り息子の立場ではありましたが、
神様が孤独であった、と聖書には記述されていません。
神様の心情は誰よりもご存知なイエス様でしたし、
おそらく、その思いも弟子たちに伝えた部分もあったでしょうが、
実際には、弟子たちもわからなかったのではないか、
そのように思います。
そして、今、真のお母様は、誰よりも
神様のご心情を御存じでしょう。
御父様への書信に
「お父様の聖和後は、言葉では言いようのない、
『私だけが残りました』という立場でした」
とあります。
これは、お父様のことを
そして神様のことを思い、
絶対に引き下がることはできない、
というご心情で、語られたみ言だと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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