北谷先生の
『死んだらわかるけど、それでは遅い』
続編です。
☆
「損」の道を選んだ母
しかし、私の家にはお金がありませんでしたから、
保険金を使わなければ、誰かに借りるしかありません。
親戚を頼ったとしても、
「事故のときのための保険なのに、どうして使わないのか」
と言われるのが関の山です。
「神様≠ゥら言われた」などと説明しても、誰も信じないでしょう。
常識的に考えれば、加害者の保険金で払うのが当然でしょう。
保険金を使っても誰も文句を言わないでしょう。
そういうことをよくよく分かった上で母が出した結論は、
「保険金を使わない」でした。神様≠フ言葉を守る道を選んだのです。
☆
すると、母がそう決めた途端、また神様≠ェ入って、
「この辺りの村で一番の家を建ててやる」と言うのです。
もっと早く言ってくれれば、母も少しは楽に決断できたと思うのですが……。
霊界からのメッセージは一事が万事、こんな感じでした。
結論しか言わず、詳しい説明は全くないのです。
しかも、内容もとても漠然としていて、
村一番の家を建てさせてくれるのが一体いつのことなのか、
何年後なのか、一切分からないのです。
当時五歳だった私でさえ、
「そんな先のことより、今を何とかしてほしい」と思ったことを、
はっきりと覚えています。
☆
それでも母は、神様≠フ言葉に従いました。
損得で考えたら、間違いなく損です。
交通事故の被害者になったのに、加害者側の保険を使わないなんて、
ばかだなあと思う人がほとんどでしょう。
しかし、よくぞ母は損の道を選んでくれたものだと、
今は本当に感謝しています。
もし母が神様≠フ声に従わず、
保険金を治療費に充てていたら、
今私がこのように、信仰の道に来ることはできなかったでしょう。
そう考えると、母のこの決断が
子孫の未来を決めたと思うのです。
北谷 真雄・著
(光言社刊『死んだらわかるけど、それでは遅い』より)
2.父の事故をきっかけに母が霊通
(光言社刊『死んだらわかるけど、それでは遅い』より)
2.父の事故をきっかけに母が霊通
☆
「損」をする道を行くことが、
のちのち家系に発展をもたらす・・・
こういったことは、一般的にもあることですよね。
知らないうちに先祖の蕩減、
家系の蕩減を払っているのだと思います。
北谷先生のお母さんは、神様≠フ声
本心に従っていかれました。
私たちは、お母さんのように、
霊通はできないし、
神様≠ゥらの声は聞こえないかもしれません。
しかし、アベルからの声、
そして、本心の叫びは聞こえてきます。
そのためにも、肉心生活ではなく、
本心を研ぎ澄ます生活、
日々の精誠が重要だと思います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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