神明(しんみょう)先生の『UTS時代の神体験』より、
「主体的な信仰で中心者を説得することが必要なときもある」を紹介します。
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私は今までの信仰生活で、中心者から
ああしなさいと言われればああするし、
こうしなさいと言われればこうするのを
モットーとしてきました。
それは献身的に歩む者として当然であったし、
また、そのようにして神様の恵みを感じてきました。
しかし、中心者も完全な人間ではないので、
不適当な指示や命令をすることもありえます。
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そのようなときは神様に祈りました。
祈ると、「たとえ中心者が間違っていても、
愛して仕えて一体化せよ」という答えがいつも返ってきました。
「なぜ、愛して仕えて一体化しなければならないのですか?」
とさらに聞くと、
「おまえが温かい愛の心でそうする条件で、
私をまだ完全に知っているとは限らない中心者も、
おまえを通して私の力が働いていることに気づかされるようになり、
おまえと中心者の間の授受作用が始まるので、
それを基盤として私の啓示が
最終的に双方に与えられるようになるためだ」
というのが、神様からの答えでした。
なので、たとえ最初は少々難しいことがあったとしても、
最終的に神様の願いが成されるために、
私は中心者の成功を心から願いながら、愛して仕えて一体化してきました。
それは目の前の怨讐に対しても同じであり、
愛して許して一体化するように努めてきました。
あくまでも神様を証しするためです。
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ところが、そのようにして
最終的に神様の願いが成されるまでには、
時間が大分かかることもあります。
なので、中心者の命令を受け入れて一体化することによって、
即座に悪い結果が出てくるような場合はどうするのか、
その場合、本当に中心者と即座に一体化してもよいのか、
というような疑問も残るかも知れません。
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例えば、1991年9月に、それまで米国で活躍された先生が
日本教会の会長になられたとき、
私はそのようなことを経験しました。
そのとき、米国在住の43双と777双の日本人は
全員「例外なく」日本に即座に動員されることになったのです。
それで、UTSでの私の直接の中心者である金相哲総長に、
自分の身の振り方を伺いました。
総長はすごいけんまくで、絶対に日本に行ってはならない、
日本に行く気配が一寸でもあれば
手錠をはめてでも拘束するぞ、とまで言いました。
こういう場合、普通は中心者の前に
萎縮してしまって従うのでしょうが、
私としては何よりも神様のみ旨が大切なので、
そんなことを言われても平気でした。
それよりもUTS全体が
神のみ旨と歩調を合わせないのが
大変な問題なのではないかと思いました。
私はその夜、一晩中、祈りました。
そして、もし私が日本に行かなかったら、
UTSは摂理に従わないような教授が教えている、
とんでもない、けしからぬ神学校だ、
という讒訴が来るだろうから、
真の父母様の大切なUTSを守るためにも、
総長の厳命に反してでも日本には必ず行こうと決意しました。
☆
翌朝、総長を説得するために会いにいきました。
そして、日本に行かねばならない理由を告げました。
すると、祈った条件があったせいか、
総長は心情的に70パーセントは受け入れてくださいました。
しかし、あとの30パーセントはだめでした。
それで、次の手を打ちました。
日本と良い関係を結んでおくと
将来のUTSの経営のためにもいいかもしれませんよ、と。
これも天からの知恵であったと思います。
そしたら、100パーセント快諾していただきました。
私の場合はラッキーでした。
1985年からUTSで教え始めて以来そのときまで6年半の間、
さまざまな不当なつらい取り扱いを受けても
(それが総長からの不当な取り扱いであっても)、
全てを受け入れて一体化する努力をして、
神秘的な神様の愛の心情圏と導きを体験してきたので、
総長は直感的に私を非常に信頼するようになっておられたのです。
そのせいか、私が一晩祈って
総長の厳命に反するような説得行動をしたとき、
総長は受け入れてくださったのです。
要は、中心者が願わないような、
自分の決断を迫られる緊急事態に備えて、
日頃から中心者とは
神様の導きによる信頼関係で一つになって
いなければならない、ということだと思います。
☆
日本動員に話を戻すと、
米国帰りの777双の人たちは成田空港に着いた後、
神奈川・川崎の宮崎台修練所で1週間の修練会に参加しました。
皆からは、UTSなのによく来たね、と言われました。
それが終わった後、日本での新しい責任分担が与えられる予定でした。
日本の新しい出発のための真のお母様による講演会が
千葉県で開催されましたが、それにも参加させていただきました。
いよいよ日本でみ旨をやるのだなと思っていたとき、
UTSも大事だから今すぐアメリカに帰るように、
と会長から直接言われました。
会長としては、私が今回の摂理の重要性を知って
日本に帰るという覚悟を持っただけでも十分だったようでした。
私が実際日本に行ったので会長は喜んでくださいました。
しかも最終的にはUTSに戻れることになって、
UTS総長も非常に喜んでくださいました。
私の信仰観が、今の日本の統一運動でのカイン・アベルの関係に
適合するかどうかは分かりませんが、
ここにこのような証しを記しておきたいと思います。
☆
素晴らしい証しです。
中心から指示があった時、
素直に受け入れられないことがあったりします。
どうしても感謝できないこともあるかもしれません。
その時、神明先生は、神様に祈りました。
そして、答えを与えられることで、
ご自身の意向が受け入れられたのです。
自分の感情で物事を判断することなく、
天に委ねる姿勢が重要だと思います。
中心の心情、意向と異なる思いになったとき、
自分の感情で動いたら導かれることはない、と思います。
天が立てた中心であるし、
そういう中心を与えられた
天の願い、御意があると思うのです。
神明先生のように、天に祈る、
あるいは、アベルのまたアベルに尋ねる、
中心と一つになることが
天の願いですし、
お母様の語られる如く
「ウリヌンハナダ」だと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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