橘先生のコラム
今回は、『独り善がりにならないよう…』です。
☆
地元紙に、女性ライターが交替で
執筆しているコーナーがあります。
多くは日常の一コマを切り取ったもので、
皆さんペンネームでの投稿のためか、
夫婦のこと、親とのこと、子供とのこと、
コロナ禍での変化等、飾り気なく
ありのままを率直につづられています。
そこに妻の主張・夫への不満が散見されるのが気になります。
女性は「かくあるべき」と独善的になってしまう傾向が
ありがちなのでよくよく気を付けなければなりませんが、
コラムには、その方面での失敗談もあれば
(失敗したことに気付かれた、良いエピソードでした)、
夫への不満や要求で結んだ話もありました。
コロナ禍の中、直接女性たちの話を聞く機会は
今年に入ってからはあまりありませんが、やっぱり
「私は正しい」
「夫に変わってほしい」
という思いの中にある女性は多いのだな、
と再認識させられます。
☆
かく言う、久しく皆さんにお話ししてきている私自身も、
油断すると、ちょっとしたNG行動をしてしまいます
(多くは、子供のように振る舞ってクリアしますが)。
自分の判断や価値観を相手に押し付けないようにするのは、
本当に簡単ではありません。
新聞のコラムを読みながら、
幸福の土台となる原則を改めて自分に確認しています。
そんなふうに振り返っていると、かつて『新・良妻賢母のすすめ』(コスモトゥーワン社刊)で
読んだ、あるアメリカ女性の話を思い出しました。
☆
彼女は熱心な健康食品派でしたが、夫は全くの無頓着で、
ジャンクフードであろうと好きな物を食べたいというタイプでした。
だからと言って、賢い彼女は健康志向を押し付けようとしません。
以下、引用です。
結婚してすぐ、彼女は夫に優しくこう言いました。
「ねえあなた、あなたのこれまでの食生活が私とは違うのは知ってるわ。
もし私が自分の好きな食事を私用に作って、
あなたにはあなたの好きな食事を作ったら、嫌かしら?」
夫は同意し、彼女は数カ月間、二種類の食事を作り続けました。
まもなく夫は妻のよい食生活を受け入れ、
自分の家族に説いて聞かせるようになりました。
☆
初めてこれを読んだ時、強いイメージのアメリカ女性にも
こんな立派な人がいるんだ、と感嘆したものでした。
もしかしたらずっと続くかもしれない二種類の食事作りに、
手間を惜しまず軽やかな心で取り組んだ彼女。
相手を尊重しつつ、自分の価値観も守る、そして行動で見せる。
短いエピソードの中に、多くの事に通じる、
とても大切なメッセージが入っていると思います。
(blessed lifeより)
☆
相手の価値観を変える、ということは、
相手の人生の積み重ねが価値観になっているので、
なかなか難しいですね。
言葉でいくら自分の考えが正しいと説得しても
簡単には、変わらないと思います。
それを、相手に自分の価値観を押し付けようとはせずに、
受け入れてもらうようにする。。。
そうではないといけないとは思いますが、
行動し、継続していくのは
簡単なことではないでしょう。
言葉でなく、行動で示す、ということ、
自然屈服させる、ということですね。
なにか、伝道に通じるようなお話でした。
このアメリカ女性のような態度を
見習っていきたいと思います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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