2021年09月08日

「いちばん男らしい女と、女らしい男」想定外のカップル誕生! 《小山田先生》 



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1969.5.1


小山田先生の自叙伝、
今回は、「天に祝福された日」と
「 想定外のマッチング 」です。

第三章 永遠の相対者と出会う
天に祝福された日

1969年4月18日、真の父母様が、この年二度目の来日をされました。
そして5月1日、東京・渋谷の松濤本部で、43双のうち、
日本における22双の祝福式が挙行され ました。

世界10ヵ国から成る43双は、
1968年の韓国における430双の相対圏に立つ立場 です。

同年2月28日、初めに米国で13双が祝福され、
3月28日にヨーロッパ(ドイツ)で8双が祝福されたあと、
日本で12双の祝福と10双の既成家庭、
合わせて22双が祝福されたのです。

来日された真のお父様はしばしば旅行に行かれるのですが、
そのときは、東京・調布市の深大寺の近くにある
蕎麦屋に私たちを連れて行ってくださいました。
お父様と一緒に蕎麦を食べたことが強く印象に残っています。


その数日前から12双の祝福対象者が決められていました。
真の父母様によって、初めに12人の女性候補者が決められたのです。

そして、松濤本部二階の通称「グリーンベルト」で、
その女性候補者たちに証しをさせられたのです。

私は他の姉妹たちの証しは覚えていませんが、
のちに私の相対者になる岸本儀子(のりこ)さんの話だけは、
はっきりと覚えていました。
「私が責任をもたなければならない」と感じたのです。

「そのときの男性候補者については当初、
久保木修己初代会長から、
「今回は男性は30歳以上が対象に入る。
それ以外の者は次だ」と聞いていました。

そのとき、私は27歳でしたので、
その候補に入っていませんでした。


カープ会長と学生部長を兼務していた私は、その日、
富士五湖(山梨県)の山中湖にある大学のセミナーハウスで、
セミナーの開講式で講義をすることになっていたので、
久保木会長の許可を得て出かけました。

新宿から富士五湖まで高速バスで約三時間かかりますが、
そのときの印象がとても良かったのです。
好感のもてるバスガイドに加えて、車窓の景色を見ながら、
「こんなにも自然は美しいのか」と思いました。

透き通るような快晴の空の下、山頂に雪を戴く
富士山は正に霊峰と呼ぶにふさわしい姿でした。
その日は、霊界の協助を受け、恵まれた日だと実感したのです。

セミナーハウスまでの富士五湖を回っていくと、
広大な樹海に、少し赤く、うつむき加減に咲く
オトメザクラが目に留まりました。

私は、「きょうの日を天が祝福しているなあ」
と強く実感しました。


想定外のマッチング

そこでの講義を終えて、私が新宿に戻ったのは
午後4時過ぎでした。

そのとき、「ちょっと時間があるな。
映画でも観て帰ろうか」と思ってそのように
行動していたならば、私は、
43双の祝福を受けられなかったと思います。

私は「祝福のために、先輩たちが深刻になっているだろう。
後学のために帰ろう」と思い、 松濤本部に戻りました。
そして二階の礼拝堂に行くと、先輩の男性たち
二、三十人が深刻な顔で待機していました。

驚いたことに、30歳以下の櫻井設雄さん、
井上忠之さんがマッチングを受けていたのです。
「あれ?」と思いながら礼拝堂に行ってみると、中は人でいっぱいでした。

そこで、近くにある別の館で「夕食でも頂こうかな」と思っていると、
突然、松本道子ママが訪ねてきて、
「小山田さんは、いるか?」と私を呼ぶのです。

そのときは、まさか天が私を祝福の対象者にされるとは
思いもしませんでした。

私には、かねてより「海外宣教に出たい」という夢があり、
以前、そのことを久保木会長にお願いしていたので、
私は一瞬、「その回答かな」と思ったのです。


そして会長室を訪ねてみると、そこには真のお父様をはじめ、
劉孝元先生、崔元福先生、 久保木会長が座っておられました。

お父様は、「今回(祝福を)受けなければ、
次に受けてもいいんだよ」とおっしゃいました。

私がお父様に、「み意のままに」と申し上げると、
お父様は「み意が聞いているんだ」とおっしゃったのです。

そのときは、祝福の相手として希望する
候補者の名前を5人挙げよということでした。
それで私は、思いつくまま、年齢順に対象者となる
5人の女性の名前を書いたのです。

するとお父様は、「おまえ、やる気がないんだろう」
とおっしゃったのです。

その当時、クリスチャン出身の私にとって、
「いかに原罪を脱ぐか」ということが最も深刻な課題でした。

私は、「地上では目をつぶり、霊界で天国に最後に入る道に
行くことができればよい」というようなキリスト教的な観点で
祝福を考えていたので、祝福の相手については、
「誰でもよい。たとえ、どんなおばあさんでも構わない」
と思っていたのです。

それで、ただ年齢順に5人の女性候補者の名前を書き出したのです。
その中に「岸本儀子」の名前がありました。


お父様は消去法的にご覧になったうえで、
「おまえ、なんでこの女性を選んだ?」と尋ねられました。

理由は特にありません。私は思いつくまま、
「(彼女は)私のもっていないものを全部もっています」と申し上げました。

するとお父様は、「それはそうだ。
本人が『イエス』と言うかどうかが問題だ」とおっしゃったのです。
そして、「ちょっと待っとれ」と言われたので、
私は部屋の外に出て待ちました。

そのとき私が思ったことは、「果たして彼女が
『イエス』と言うかどうか。断られたら癪に障るなあ」
と、正直その程度でした。

ところが、彼女が「オーケー」したことでマッチングが成立したのです。
私は「意外なことが起こるなあ」と思いました。


お父様はにこにこして、わざわざ玄関まで
私たちを見送りに来てくださいました。

あとで聞いた話ですが、お父様が
「時間がかかったけれど、決まって良かったね」とおっしゃったそうです。

真の父母様は、一組一組のカップリングをされるのに、
本当にご苦労されたようです。
特に私たちの場合はそうでした。

のちに真のお父様に呼ばれた際、お父様は
「いちばん男らしい女と、女らしい男とを合わせた。
だから三年間は喧嘩をするだろう」と、はっきりおっしゃいました。

その予言は的中することになります。



「み意が聞いているんだ」という件(くだり)は、
なんとも微笑ましいエピソードですね。。。

「どんなおばあさんでも構わない」
と完全に委ねておられたので、
お父様も小山田先生が決めるように、
指示をされたのだと思います。

「男らしい女と、女らしい男」のカップル、
お父様も思ったことをズバリと表現されますが、
その後のお話は、次回のお楽しみに。。。





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