2021年09月09日

猛反対を受けた姉、3年間泣き暮らした母、そして7年後・・・ 《北谷先生》



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北谷先生の【死んだらわかるけど、それでは遅い】より
「三年間、泣き暮らした母」と
「長年の疑問が『原理』で解ける」です。


三年間、泣き暮らした母

姉は、家庭連合の信仰を持った当初、
親戚中から猛反対を受けました。

外に出て行かないようにと、おじの家に
半ば閉じ込められ、トイレから
こっそり逃げ出したこともありました。

大学の夏休みに、実家に帰ったときのことです。
私の部屋の神棚にお水を上げようとしたところ、
何か変な感じがしました。

神棚の奥には“神様”がいらっしゃる小さな部屋があります。
普段、そこの扉は開けないのですが、
「ここだ!」とピンと来ました。

ギーッと開けてみると、なんと
『原理講論』(家庭連合の教義解説書)が入っていたのです。
姉が私に無断で入れていたのです。

怒り心頭に発するとは、このことです。
私は思わず『原理講論』を床に投げつけました。
その勢いで、姉をぶん殴りました。
そんなこともあったのです。


姉が家庭連合に行ってから三年ほどした頃でしょうか、
一度家に戻ってきたことがありました。

姉はもともと、身だしなみには気を遣うほうだったのですが、
その時の姉はノーメイクで、服もあまりにもみすぼらしいものでした。
まるで“貧乏”が歩いているという 雰囲気でした。

私は思わずポケットに入っていた五千円札を、
顔を背けながら姉に渡しました。
それほど、姉の変わりように衝撃を受けたのです。

姉はわが家に滞在している間、毎日、夜中に祈っていました。
その祈りの中に「共産主義」 などという言葉が出てくるので、
「宗教なのに、変なお祈りだなあ」と思いました。
そして、 最後に私たち家族の名前を挙げて祈っているのです。

そんな姉の様子を見ながら、
悪いことをしているのではないことは分かったものの、
到底、私は姉を許す気にはなれませんでした。

夜中に必死に祈るのも、私たち家族への
「当てつけ」としか思えなかったのです。


この姉のことでは、
「神道の教会の娘が家庭連合に行った」と、
信者さんたちから、どれほどバッシングを受けたか分かりません。

信者さんだけではありません。
母には指導してくださる先生もいたし、同僚の先生もいました。
そういう人たちからも、いろいろと言われたのです。

それでも母は、悪口を言うその人たちのために、
毎日、夜八時から夜中の一時過ぎまで、
無報酬でお加持を続けたのです。

ですから、母がいちばん大変だったと思います。
昼は家の商売を手伝い、夜は信者さんたちのために尽くします。
自分の時間など全くなかったのです。

母親の心の中には、
「こんなにも神様に恩返しをしているのに、
こんなにも人のためにしているのに、
どうして娘が他の宗教に行かなければいけないのか」
という思いがあっただろうと思います。

どんなに悩んだでしょうか。
誰にも相談できず、「(姉が出て行ってから) 三年間、
泣き暮らした」と言っていました。

そんな母の姿を見ていましたから、
私は姉と一生縁を切ることを決意していたのです。
姉の信仰がどうのこうのよりも、
姉の義理人情に欠ける振る舞いが許せなかったのです。


長年の疑問が「原理」で解ける

やがて、私は結婚しました。

結婚する時には、神様、にお伺いを立てたのですが、
神様、の返事は、「因縁、重いぞ。
だけど、まあ許容範囲や」でした。

それでも、「何とかなる。助ける」とも言ってくださったので、
神様、も認めた中で結婚しました。
その相手が、 今の妻です。
結婚を決めるに当たり、妻に確認しました。

「私は神道の信仰を持っているから、朝昼晩、
神様、にお給仕をしないといけない。
買い物をしたら、まず祭壇に供え、その後で頂くんだけど、できる?

それと月に二回くらい、お参りに行かないといけないんだけど、できる?」
すると、妻は「いいよ」と言ってくれました。
もし「ノー」だったら、結婚しなかった。 と思います。

こうして結婚し、一年目に子供が生まれました。


そういう中、姉から「話があるから集まってほしい」
という連絡が来たのです。

姉が家庭連合に行って七年たっていました。
私は、「家庭連合の話を聞かせようとしている」
とピンと来ましたから、即座に断りました。

するとその夜、不思議な夢を見ました。
私は聖書を読んだことがないのに、聖書の物語 が出てきたのです。

一人の天使が「その巻物を開き、封印をとくのにふさわしい者は、
だれか」(ヨハネの 黙示録5章2節)と叫んでいる、あの黙示録の場面です。

そしてその天使がラッパを鳴らしながら、
「もう現れた」と言って、巻物を私に渡したのです。
手しか見えませんでしたが......。

私はその巻物をもらって、たくさんの人の前で
巻物について説明をしているのです。
そういう夢でした。

目が覚めると、私の気持ちが変わっていました。
「明日行ってみようか。行くだけ行って、断ればいい」と。

子供の頃から、神様、の言うことを聞かないと
体が動かなくなることがあったので、行かなければ、
また動かなくなるかもしれないという恐れもあったのです。


その日、実家の教会に、父と母、兄夫婦、
そして私たち夫婦が集まりました。

姉はホワイトボードを使って、二十分くらい、
「統一原理」の講義をしました。

霊界と地上界との関係などを扱った「復活論」の講義だったのですが、
その時に不思議な現象が起きました。
私のおなかから黒い煙のようなものが出て行くのが
霊的に見えたのです。

それと同時に、「ああ、なるほどな」と、
姉の言っていることがよく分かるようになりました。

霊界の仕組みはどうなっているのか、
因縁はなぜ繰り返すのかといった、
長年抱いていた疑問が、見事に解けていったのです。

光言社刊 北谷真雄 / 著
「死んだらわかるけど、それでは遅い」より


(一部割愛しています
文責:ten1ko2)


お姉さんが家庭連合に入教されることで、
お姉さん自身が一番信仰を立てたと思いますが、
お母さんが一番苦労されたと思います。

家庭連合の信仰の何たるかを知らず、
お姉さんがどんな活動しているかも知らず、
さらに信者の方々からも誤解され、
それでも無報酬で信仰を立てていった。。。

私たちは、自分だけが苦労している、と思っていますが、
それだけではく、家族も多くの精誠を捧げている、
ということを忘れてはならないと思います。





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posted by ten1ko2 at 07:01 | Comment(0) | 霊界 霊人と共に歩む生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする