2021年10月26日

マリア・ジブナと共に投獄、生還したスロバキア人の証し 《真のお母様、感謝します》



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チェコスロバキア(当時)で殉教した
マリア・ジブナさんと共に投獄された兄弟の証し
『東欧の涙の歴史に光を当ててくださった』
を紹介します。

(久しぶりに、マリア・ジブナさんの
真の父母様への手紙もあわせて掲載します。)

ユライ・ライダ(六○○○双)

私はスロバキアの首都、ブラチスラバで育ちました。
一九七一年に入教した、東欧の初期のメンバーの一人です。
妻もスロバキア出身です。

私が伝道された当時、ブラチスラバは
チェコスロバキアの中心都市の一つでした。

そこに最初の宣教師であるドイツの女性食口、
エミリエ・シュテベルが来たのは
一九六八年八月三十日のことでした。
オーストリアの首都ウィーンから国境を越えてやってきたのです。

同年に起こったチェコスロバキアの民主化運動
「プラハの春」には大きな希望がありました。
共産主義には希望がありませんでした。

しかし、その年の八月二十日、ソ連、東ドイツなど
五カ国の軍隊が侵攻し、
プラハが占領されてしまったのです。
人々は深い絶望に陥りました。

そのような深刻な状況にもかかわらず、
エミリエは勇気を持ってやってきたのです。
真の父母様のメッセージを携えてー。


東欧の共産圏での地下宣教「ミッション・バタフライ」が始まる
一九八〇年以前、一九七三年から七八年にかけて、
チェコスロバキアで二十人近くの食口が投獄されました。

獄死したマリア・ジブナ(享年24)、そして私もその中にいました。
誰もがマリアのように殉教する可能性があったのです。
私も死んでいたかもしれません。

後に、アメリカにおられた真の父母様が、
刑務所に送られた私たちのために、
朝早くから聖地で涙しながら
祈ってくださっていたことを知りました。
父母様が私たちを救ってくださったのです。


私たち初期のメンバーの
伝道への情熱にはものすごいものがありました。

共産主義者ですら、私たちに比べれば弱い者にすぎませんでした。
警察は私たちに伝道させないようにしましたが、
私たちを止めることはできませんでした。

私たちは聖霊に満たされてエネルギーに満ちあふれ、
彼らを圧倒したのです。
それは再臨主と共にあったからです。


真のお母様は二〇一五年の基元節二周年に、
このチェコスロバキアの初期のメンバー、
そして東欧への最初の宣教師を表彰してくださいました。

また、欧州宣教五十周年を迎えた同年五月には欧州に来てくださり、
復興をもたらしてくださったのです。

さらに二〇一六年二月、真の父母様御聖誕日と
基元節三周年の記念行事のときには、
「ミッション・バタフライ」をテーマにしたミュージカル
「天一国の蝶の夢」を上演してくださったのです。


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私は統一運動であるチェコ天宙平和連合(UPF)の事務総長として、
その記念行事に参加させていただきました。

お母様が直接指導されて完成したこのミュージカルは、
聴衆に深い感銘を与えました。
もちろん、私も泣きました。

それは、私が四十五年もの間、心の奥底にしまっていた涙の歴史に、
お母様が光を当ててくださったからです。
共産主義国を愛し、み言を伝え、解放をもたらしてくださった
真の父母様に改めて感謝を申し上げます。

光言社刊「真のお母様、感謝します」より


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マリア・ジブナさんのお父様への手紙

  お父様、私は一度もあなたに
  お会いしたことがありません。

  しかし、あなたのみ言を聞いて、
  『これが私の人生の行くべき道だ』
  そのように確信しました。

  そして、この道を出発してまいりました。

  しかし、この国は神様を認めない
  共産主義の国です。

  だから、私は明日、
  この地上にいることはできないかも知れません。

  でも私は自分が来た道を決してうらんだりしません。

  あなたに対して何一つのわだかまりもありません。

  だから私に対して心配しないでください。

  でもお父様、
  一つだけ願いがあるとすれば、
  生きているときに
  あなたとお会いしてみたかった。

「平和を愛する世界人として」
文鮮明自叙伝より


マリア・ジブナさんの手紙。
皆様もご記憶にあるかと思いますが、
本当に胸を打たれますね。。。

その手紙がお父様の前で読まれた時、
その場に居合わせた食口たちは、
みんな泣きました。

お父様は、しばらく下をうつむいていましたが、
顔を上げられた時、こうつぶやかれたといいます。
「先生は悪い男よね」

お父様は、ジブナさんを殺した
共産主義者たちを怨むのではなく、
自分が悪い、と責められるのです。
お父様の真の親の姿を感じます。。。

マリア・ジブナさんをはじめ、
今回、証ししてくださった方など
迫害に直面された方々は
文字通り、命懸けの道を行かれました。

今の時代は、そのような命にかかわるような
迫害は一切ありません。
そういった方たちのご苦労があったことを思い、
み旨に更にまい進していきたいと思うのです。



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