金元弼(ウォンピル)先生のみ言。
「朴氏、弟子となる」です。
☆
先生は、牢屋の中ではなかなか語られませんでした。
しかし、神によって備えられた人には、
冒険をしてでも、話しかけられました。
昼食の時に、ミスター朴(朴正華(パク チョンファ)氏)に近寄りました。
この朴という人は、二〇〇〇人近い囚人の中で、
総監督をしていた人です。
しかし、初めて会う人ですから、
その人がどういう人であるか、
先生には全然分からないはずです。
ところが彼に話したことは、洗礼ヨハネは
自分の責任を果たしえなかったという内容でした。
彼は、「そんなことはありえない」と反対しました。
道を直くする立派な人であると信じていたからです。
この朴さんという人は、若いころに勧士(伝道師)という
職分をもっていた熱心なクリスチャンでした。
共産党が北の方の主権を握ると、そこに入っていって、
彼らに協力して働いていました。
しかし、その職務を怠ったという罪で、
牢屋にぶち込まれた人でした。
囚人の中の監督となったのはそのゆえであると思います。
もし彼が先生に反対し、“これは良くない”
と思うようになると、先生の立場は
非常に難しくなったでしょう。
それでなくとも、先生は刑務所の中で
要注意人物として注目を集めている立場でした。
そこで先生は彼に、「そんなふうに言ってはいけないのに」
というひと言を残して別れました。
☆
ところが、その夜の出来事でした。
朴さんは、体が非常にきつくなって、
寝ようとしたら白いおじいさんが現れて、
「お前、五九六番が誰か知ってて反対するのか」
としかるのでした。
体が苦しくて苦しくてたまりませんでした。
「お前はその人の話を聞かなければいけない」
と厳しく言われ、「すみません」と
悔い改めたらすっかり体が良くなりました。
それは生涯において、初めての出来事でした。
☆
先生は次の日にも、昼食の時に彼を訪ねました。
彼に会うとすぐ、「あなた、昨日
こんなことが起こらなかったのか」と聞きました。
彼はびっくりして、昨夜の出来事をお話ししました。
そうしたら、先生が今度は、
「イエス様を生んだマリヤは
よく使命を果たしえなかった」
ということをお話しされました。
これはもっと信じられませんでした。
彼は、「イエス様を生んだマリヤが
使命を全うできなかった」とは、
何のことだろうと考えたのです。
そこで彼は、昨日よりもっと怒りました。
☆
その夜は、昨日よりももっと苦しい目に遭いました。
白いおじいさんが現れて、またきつく話しました。
「五九六番がどういうお方であると思うのか。
お前は、絶対に服従していきなさい」と言って、
今度は本当に耐え難いような苦痛を体に与えるのでした。
もうちょっとしたら息が絶えてしまいそうな苦痛なので、
監督は、「あのお方のお話を絶対信じるから
許してください」と言って悔い改めました。
☆
彼は次の日に、先生に前日の夜のことを話しました。
そしたら先生は、もっと信じ難いお話をされたのでした。
今、その内容は覚えていませんが、
とにかく彼には信じ難かったのです。
二回もひどい目に遭いながらも、彼は
「とても信じきれない」と強く激しく反対しました。
それから三日間、本当に苦しい目に遭いました。
それで彼は心から悔い改めて、三日目に
“これから私は絶対に先生に侍る”と決心しました。
そして後、彼は牢屋の中での二番目のお弟子になりました。
☆
朴正華氏が導かれた時の証しは有名ですよね。
それにしても、夢で先祖が三度も出てきて痛い目に遭い、
そのことをお父様がご存じであった、というのですから、
お父様はまさに霊能者ではないか、と思わされます。
そして神様も、劣悪な環境でありながら、
ちゃんと義人を準備していたのです。
お父様の信念と精誠によって、
このような出会いがあったのだと思います。
私たちも、どんな環境にあったとしても、
神様は準備されておられるのだ、
そう信じて歩んでいきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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