ニューヨーク在住の小林政久さん(777双)による
アラスカでの証し、そのAです。
☆
コディアク島
私はアラスカのコディアク島 へ、
妻は東京へと出発しまし た。
アラスカは米国の州ですが、 ニューヨークからコディアク島の
修練所(ノース・ガーデン) に行くには十数時間かかります。
日本へ行くのと同じくらいの時間です。
そんなにかかるのかと驚く方もいるでしょう。
私もびっくりしました。
シアトルで飛行機を乗り換えてアンカレジ。
アンカレジで小さなプロペラ機に乗り換えて
コディアク島に着くまで、それぐらいかかるのです。
ちなみに、ニューヨークとの時差は四時間です。
アンカレジ空港では、島々と結ぶ
たくさんのプロペラ機が離着陸しています。
それぞれの島は小さくて乗客が少ないため、
一つの島への便数は限られ、待ち時間も長くなります。
しかも、天候不順でプロペラ機が飛ばなかったり、
遅れたりすることがよくあります。
天候の急変など、予測不可能なことがいつでも起こりうるのです。
アラスカは、大都会とは違う別世界が広がっています。
夏は「白夜」が見られます。
秋になると日ごとに日が短くなり、
冬は、全く太陽が昇らない「極夜」という世界が訪れます。
コディアク島の空港はとても小さくて、
空港とは思えないほどの規模です。
巨大な熊の剥製が出迎えてくれました。
迎えの車に乗り、深い木々の間を抜けて、
コディアクの町へ入りました。
小さな田舎町なので、ホテルも簡素なところしかありません。
繁華街には、かろうじてマクドナルドがあり、
小さなレストランがいくつか営業しています。
街を通り抜けると、漁業会社の事務所や倉庫が立ち並び、
船着き場が備えられた港には、大型漁船が何隻か係留されています。
この中に、真のお父様の思想を土台として設立された
ISA(国際アラスカ水産会社) という会社があります。
車はそこを通り抜けて、ついに、うっそうとした木々に囲まれた
真の父母様の公館ノース・ガーデンに到着しました。
☆
ノース・ガーデン
この建物は、食口たちが真の父母様にお捧げしたものですが、
真の父母様は教育と訓練の日々を送られているので、
プライベートの時間を楽しむという発想はありません。
公館は、修練の場にほかならないのです。
しかも、世界から幹部たちを集めて、徹底的に訓練するのです。
外から見ると、決して大きくはありません。
木造二階建てで、自然の中に溶け込んだ山小屋を思わせる、
その柔らかい外観は、全体的に落ち着いた印象を与えます。
ところが一歩、中に入ると、意外な広さに驚かされます。
居間にはカーペットが敷き詰められ、
皆が床に座れば、百人ほどで礼拝を捧げることができるのです。
また、同じ規模の食堂もあります。
玄関の階段から二階に上がると、
ソファーのあるラウンジ があります。
その右側に真の父母様のお部屋があり、
左側に部屋が幾つか並んでいます。
各部屋には、十から二十台前後のベッドが備えられ、
修練生たちが利用します。
また、地下にも修練生やスタッフが寝泊まりする部屋があります。
声を出せば届くような所で、
真の父母様が寝起きされているのです。
そのような光景を思い浮かべてみてください。
同じ屋根の下で、真の父母様と二十四時間、
生活を共にするという、夢のような恵みを受けて、
心はどれだけ、うきうきするでしょうか。
☆
陰の功労者、後方部隊
幾ら頑張っても、修練所の収容スペースには限りがあります。
しかし、真のお父様が、そのような
物理的限界などを問題にされないことは、
読者の皆様もよくご存じでしょう。
釣りシーズンたけなわになれば、
さらに人を呼ばれるのです。
それは、教会の指導者や食口に限りません。
いわゆるVIPと言われる方々もゲストとして招待されます。
最盛期には、 公館に全てのゲストを収容するのは不可能になるので、
同じ敷地にあるコディアク教会に寝泊まりする人もいます。
これだけ多くの人が集まり、 修練を受けるためには、
後方部隊が必要です。
”兵站(へいたん)が整っていなければ
戦いに勝てない”のは当然のことでしょう。
車やボートも相当な数が必要です。
百人が毎日、一日中釣りに行くとしたら、
数台の車と十数隻のボートを使います。
☆
ところで、コディアク島は車の制限速度が
時速二十五マイ ル(40キロ)です。
米国の一般的な高速道路が六十マイル(97キロ)、
市街地でも四十マイル (64キロ)ほどで走れるのと比べると、
大変な徐行運転です。
それでも交通渋滞は皆無であり、
島の生活がいかにのんびりとしているかがよく分かると思います。
そのような島で、天宙的に多忙な修練会が行われていることが、
対照的で、とても面白く感じます。
☆
後方部隊のメンバーたちは、 早朝から深夜、そして深夜から早朝まで、
文字どおり二十四時間態勢で頑張っています。
百人が、一日中釣りをするのに必要な餌と、
針や重りなどの掛けは膨大です。
かかった魚が逃げて仕掛けを失うのは当たり前。
帰ってきたボートは、 折れたさお、針がなくなった仕掛け、
泥や魚の血で汚れたレインギア(雨がっぱ)などでごった返しています。
それらを片付け、きれいに洗って次の日に備えるのは、
並大抵の仕事ではありません。
釣りのライセンス(許可証)取得を怠ってはならず、
車やボートのエンジントラブルも頻繁に起こるので、
入念な整備、 点検が欠かせません。
どれ一つ取っても、粗相があれば、
真のお父様が真剣勝負をなさっている
修練会に大きな支障を来すのです。
修練生にとって訓練は過酷で真剣そのものですが、
それを支える後方部隊も、
それに劣らず大変な闘いをしており、
まさに陰の功労者なのです。
小林政久
寄稿 永遠の宝物となった真の愛による神霊体験(前編)
世界家庭2022年9月号
寄稿 永遠の宝物となった真の愛による神霊体験(前編)
世界家庭2022年9月号
☆
アラスカは米国ですが、東のニューヨークからだと
カナダを挟んだ
遥か北西にあるので、遠いんですね。
ノースガーデンのある
アラスカ・コディアク島。。。
いつかは行ってみたい地です。
後方部隊の件ですが、
どんな部署においても、
縁の下の力持ちとして、後方部隊は、
とても重要な役目であります。
ある先生のみ言にあったと思いますが、
どんな心情で責任分担を歩むか、
それが重要である、というのです。
目の前のアベルに侍る(愛しつつ仕え従う)のですが、
実体にはおられなかったとしても、
真の父母様に侍るように、
責任分担を全うしていく、
そのような歩みをしていきたいと思うのです。
真の父母様と過ごすのは夢のようなことですが、
さて、地獄の訓練は、どういう風に展開するのでしょうか。
続きをお楽しみに。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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