36家庭の朴普熙(パク・ポーヒ)先生(1930〜2019)による講演
「青年よ行け、そして世界を救え」の2回目
「神の実在の問題」です。
☆
一、神の実在の問題
(皆様が人生の航路と目的地を定める前に、
必ず知るべきことは)
この宇宙に神がいるか、いないかを
判断することであります。
天地を創造し、森羅万象をおつくりになられ、
私たち人類をつくられた創造の神はいるのか?
それとも、この宇宙と人生は偶然なのか?
その神がいるとするならば、その神の
(人間と宇宙)創造の目的はいったい何だったのであろうか。
その神と私とは、どんな関係にあるのか。
これを判断せずには、私たちの人生の
真なる目的地は定められません。
神を認める人生と神を認めない人生は、
天地の差があり、その角度が
180度違うからでございます。
若い皆様はこの問題を解決して、
人生航路を決めるべきであります。
☆
果たして神はいるのか
果たして神はいるのか?
長い人類の歴史の中で、一番迫害を受けてきた方は、
ほかならぬ神様でございます。
人類歴史の中で、神はいろいろな形で否定され、
冒瀆(ぼうとく)されてまいりましたが、
それがいよいよ19世紀に至って、
神を葬る運動は本格的になったのであります。
☆
1841年、ドイツの哲学者、ルートヴィッヒ・
フォイエルバッハ(Ludwig Feuerbach1804〜1872年)は、
「キリスト教のエッセンス」(The essence of Christianity)
という論文の中で、「神は人間がつくり出したものだ
(Man created God)」と宣言しました。
無いものをつくり出して、拝んでいる、
愚かな人間だということでございます。
☆
1886年に、ドイツ人、フレドリック・ニーチェ(1844〜1900年)は、
それからもう一歩進んで、
「神は死んだ(God is dead)」と宣言しました。
このような哲学から、共産主義という
無神論に基づいた政治哲学が出てきたのであります。
特に、1917年、共産主義宗主国ソ連の勃興により、
いよいよこの地上から
神様を追放する運動が、本格的になりました。
☆
共産主義の武器は何であったのでしょうか?
ほかならぬ科学でありました。
共産主義だけが科学的だと叫び、
試験管の中に入ってこない神はいないんだと主張し、
「宇宙の根本は物質のみ」という
唯物思想が輝いてきたのであります。
共産主義者たちは、「科学は共産主義の友である。
科学は神と宗教、そしてすべての神話を追放するであろう。
そして、宗教は人民のアヘンである」と叫びました。
☆
皆様が、ここでまず記憶すべきことは、
このような共産主義の科学万能の思想は、
18、19世紀の科学から、その所信がきたということであります。
彼らは明らかに、20世紀になれば、
尖端科学の力をもって
神を地上から追放して余りあると、
固く信じたのでございます。
彼らには科学が神様でありました。
☆
ところが、20世紀の科学は、
彼ら共産主義者たちの予言のごとく、
神をこの地上から追放する
チャンピオンになったのでしょうか?
皆様。
思いがけないことが、起こったのです。
科学の本来の使命は、自然界の研究であります。
霊的な神の存在を論ずることは
科学の使命ではありません。
それにもかかわらず、その20世紀の科学が
意外にも、神の最大の味方となったのでございます。
☆
このごろアメリカでは、『God & THE NEW PHYSICS』
(神と新物理学)という本が、ベストセラーになっています。
もしこの本を宗教家が書いたのなら、
その価値がございません。
ポール・ディービス博士は、
原子物理学者でございます。
なぜ、このような本が出てこざるを得ないのでしょうか?
それは、20世紀の科学の発展は、
今や大きな壁にぶつかり、宇宙の基本原因、
すなわち神が宇宙の根本であるという問題を
考えずには、もう一歩も進展できない
限界線まで来ているからでございます。
ポール・ディービス博士は、このように言いました。
「私の考えでは、宗教よりも科学が、
神に至るより確実な道を示すと思う。
宗教より早く、神を感知することのできる道は、
科学の道である」と。
これは神なき共産主義者から見れば、
まさに、青天の霹靂(へきれき)とも、言うべき、
思いがけない進展でございます。
朴普熙(パク・ポーヒ 1930〜2019)
(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)
一、神の実在の問題
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=19022
青年よ行け、そして世界を救え 2
(Blessed Lifeより)
(光言社・刊『青年よ行け、そして世界を救え』より)
一、神の実在の問題
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=19022
青年よ行け、そして世界を救え 2
(Blessed Lifeより)
☆
わかりやすく読んでいただくため、
行区切りや段落等の区切りを再編集し
括弧書きで注釈を加えることがあります
文責:ten1ko2
行区切りや段落等の区切りを再編集し
括弧書きで注釈を加えることがあります
文責:ten1ko2
この朴先生が語られていた時、というのは、
1990年代のころです。
科学が神様を認識するような時代に入った、
というセンセーショナルな時を迎えています。
実際に、『「大発見」の思考法』という本で
山中教授と益川教授という
ノーベル賞受賞者の対談においても、
進化論を否定し、神の存在を容認するような、
そんな記述もあったりします。
しかし、未だに神を否定する意見も
大半であるような気もします。
朴先生が語られているように、
神様は否定され、冒涜されてきました。
しかし、神様の存在を知ることは、
人生の航路と目的地を知ることです。
そのことを多くの人に認識してほしい、
と、切に願います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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