2023年05月04日

金日成との歴史的対談・エサウとヤコブの和解 極秘旅程の裏話2 《鄭元周秘書室長》



230504-1991.1206.jpg▲金日成主席(当時)との歴史的な会談を終えられた真の父母様。
後列右から2人目が鄭元周補佐官
(1991年12月6日、咸興の金日成主席公館)


鄭元周(チョン・ウォンヂュ)秘書室長の証し
前回の続きになります。


12月5日、咸鏡南道(ハㇺギョンナㇺド)の咸興(ハㇺフン)招待所に行きました。
咸興は、お父様が興南(フンナㇺ)に行く前におられた所でもあります。
闇が深くなり始める頃、咸興招待所に到着し、旅の荷をほどきました。
翌6日、いよいよ金日成主席に会うために、
麻田(マジョン)にある主席公館に向かいました。
公館は白い石造りの館で、四角形に造られていました。
金日成主席が立って父母様を待っていました。
その瞬間、「赤い魁首(かいしゅ)、金日成を打倒しよう」
と叫んだ学生時代の雄弁大会の光景が思い浮かびました。

会うや否や、お二人は互いに抱き合われました。
挨拶を交わし、写真撮影を終えてから、
晩餐(ばんさん)会場に向かわれました。


メニューは非常に豪華でした。
食事は一人分ずつ用意されました。
北朝鮮では7日間で21回食事をしたのですが、
一度も同じものを食べることはありませんでした。
毎回、違う食事が出てきたのです。
まず、ご飯の種類が多彩でした。
21食のうち、同じご飯が出てきたことは一度もありませんでした。
お父様に、「どうしてこんなにいろいろなご飯があるのでしょう」
とお尋ねしたところ、
お父様は「北朝鮮には300種類を超えるご飯がある」と語られました。
王宮法によれば、ご飯の種類だけでも
332種類になるというみ言が改めて思い出されました。

餅(もち)も毎食、違う種類が出されたのですが、
中でも、見た目がカステラのようなかぼちゃの餅が非常においしくて、
その味は今も忘れることができません。


金日成主席との会食は、とても和気藹々(わきあいあい)とした雰囲気でした。
金日成主席はお父様を非常によくもてなし、心から尊敬の意を表しました。
金日成主席は凍ったジャガイモで作った荏胡麻(えごま)そばについて、
「文総裁ご夫妻のために特別に注文しました」と説明しました。
金日成主席が「5月に妙香山(ミョヒャンサン)へ遊びに行き、
そこで狩りを一緒にしましょう」と誘うと、
お父様は「アラスカで釣りを一緒にしましょう」と招待されました。


お二人はジュースの味がするクロマメノキ酒で乾杯をなさいました。
その杯は小さなものですが、
それを持っていれば、金日成主席と乾杯したという証しとして、
死刑に値するような罪も赦(ゆる)されるほどの権威があるのだそうです。

お父様と金日成主席はお互いに、
自然な形でメニュー表にサインをなさいました。
お父様は金日成主席に、金日成主席はお父様にサインをしました。
お二人は、随行員にも一緒にサインをしてくださいました。
メニューが書いてある面には金日成主席が、
その裏面の白紙にはお父様がサインをなさったのです。


お母様はこの期間も終始、優雅で堂々としていらっしゃいました。
北朝鮮では、夫人は家にいるだけの存在であり、
外部の行事には現れないのが原則のようでした。
夫人は絶対に夫と並んで歩くことはできず、
常に夫の何歩か後ろを歩かなければならないのです。
そのため、いつも案内員がお母様を制して、お父様との間に立つのでした。
それでもお父様は、常にお母様の手を握って歩かれました。
お母様に対するお父様の配慮は素晴らしいものでした。

鄭元周(チョン・ウォンヂュ)総裁秘書室長
「韓鶴子総裁還暦記念文集」第2巻に掲載(2003年)
(『TODAY'S WORLD JAPAN』2013年12月号
「証し お父様、子女様、統一家食口のために
歩んでこられたお母様の人生〈前編〉」より)

真のお母様の人生 5
お父様、子女様、統一家食口のために歩んでこられたお母様の人生
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=19307
(Blessed Lifeより)


お互い笑顔で抱き合った、とか、
狩りや釣りを誘い合ったことなど、
大体聞いたことはあります。

それでも、お母さまと手を繋がれて歩かれた」
この件は、お母さまを心から愛し、
天の基準を絶対的に立てられる、
お父様の愛の姿を感じることができます。

また、「7日間で21回食事に毎回、違う食事が出てきた」
というのも、初めて聞きました。

本当に金日成主席が
真のお父様を心からもてなした。
という表れなのだと思います。

このような食事を召し上がられながら、
真の父母様は、貧しい北朝鮮の人たちに
「開放していかなければならない」
という思いを一層強くされていかれたに違いない、
そのように感じるのです。

秘書室長、貴重な証しありがとうございました。


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posted by ten1ko2 at 07:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 父母様の路程 生活の証し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする