橘先生の「続・夫婦愛を育む」
今回は、『弱きを助ける』です。
☆
さまざまな問題行動を起こす青少年に対応し、
彼らを取り締まるのではなく、立ち直りを支援する
“少年育成指導官”という警察職員が存在することを、
NHK『プロフェッショナル』(2023年5月9日放送)を見て
初めて知りました。
そこで紹介された堀井智帆さんは、
とても警察の人とは思えない外見で、
子供たちの中にぐいぐい入っていきます。
ヤンキーたちから「先生」と呼ばれ、
“悪ガキどものお母さん”といった存在。
その信念や奮闘ぶりに感銘を受けたのは
もちろんですが、何より私の心に残ったのは、
彼女の生きざまの原点とも言える、父親でした。
☆
彼女のお父さんは彼女が中学生の時、
交通事故で左目を失明してしまいます。
事故の加害者は、まだ幼い子供を3人抱えて
多額の賠償金を背負い、途方に暮れていました。
そんな彼にお父さんは、
「自分は片目を失ってもまだ働ける。
(あなたには)小さい子供が3人いて
お金かかるんだから。賠償金は1円もいらない」
と言ったのです。
衝撃でした。
片目を失うとは大変なハンディです。
自身の子供もまだ中学生。
それでも、加害者の状況を思って
一銭も受け取りませんでした。
☆
「そんな父や母から、弱い立場の人を
助けなきゃいけない、という
メッセージをもらって自分は育った」と智帆さん。
「父や母から」ということは、父親の判断を、
母親も受け入れたのでしょう。
ならばこそ、そんな両親から愛情を受けて育った
娘(智帆さん)も自然と受け入れている…!
一見普通の家族のようで、
天から見たら、すごい家族だと思います。
自分をその立場に置いてみても
(被害者本人、その家族いずれの立場でも)、
同様にできる自信はありません。
百歩譲って、形をまねしても
心がすっきりついていくでしょうか。
☆
話は変わりますが、先月来
スーダンの内戦が報じられています。
この冬にスーダンの青年を主人公とした
物語を読んでいた分、気になります。
その本には、村を焼かれ家族を殺され、
何日も飲まず食わずで歩き続けて
ようやく難民キャンプにたどり着いた
女子供たちの様子が描かれていました。
強く印象に残ったのが、難民キャンプで働く
先進国の人たちの姿です。
彼らは何不自由ない生活を離れ、
一歩間違えば自分にも危害が及びかねない
劣悪な環境に身を置き、
終わりの見えない支援活動に励んでいます。
増え続ける難民の一人一人に
丁寧に対応している精神力は
並大抵のものではありません。
余った中から分け与えるのではなく、
身を削って与える人々。
☆
20代の時、所属していた部署の先輩が、
おしゃれな上下の服をポンと
私にくれたことがありました。
知り合って日も浅い時のこと。
本当にびっくりしました。
物が決して豊かではなかった
時代だからこそ、忘れられません。
真の愛、無償の愛など、
言葉は知って久しい私ですが、
実体では到底及ばないと感じる人がたくさんいます。
わずかずつでも、そんな人たちに
倣っていきたいと思っています。
まずは自分の足元から。
☆
再編集 文責:ten1ko2
片目を失った堀井さんの
お父さんの態度、素晴らしいですね。。。
橘先生も書かれていますが、
自分も同じ立場であったら、
同じ対応が取れるだろうか、
自問自答させられます。。。
他に証しにある人たちも
同様だと思います。
私たちは、原理を知り、真の父母様を知りました。
しかし、知っただけで、
「真の愛の人」ではないのです。
人格においては、まだまだ未熟者です。
本当に真の愛を持った者たちであれば、
今のようなバッシングは、もしかしたら
受けていなかったかもしれません。
私の良心に負債なき歩み、
まさにクリスタルのように清く純粋な心情で
実践していく者になりたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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