3方を包囲された、有史以来の日本の危機
7月8日、あの日から1年を迎えます。
先日ご紹介した、国際勝共連合・
渡邊芳雄(わたなべよしお)副会長の街頭演説、
ちょっと長いですが、最後までどうぞ。
☆
さて、今 日本が置かれている安全保障の環境は、
極めて深刻なものになっております。
それは重ねて言う必要などないかもしれません。
日本の北方におきましてはロシアから、
また中ほどにおきましては北朝鮮から、
そして南におきましては中国から、
現実的な脅威を真正面から受けているのでございます。
三方面の脅威に真正面から
向かわなければならないような状況は、
これまでの日本においてあったでしょうか。
ありませんでした。
建国以来なかった、そう言ってもいい
今日の現状なのでございます。
私たちはこのような現状を乗り越えるために、
何としても防衛力の増強、そしてさらにまた
日本がしっかりした道義国家として立つこと、
それこそ国家としての強みの最大の力であると考えます。
☆
そしてこの日本を共産革命から守らなければいけない。
共産主義の力の論理で押してくる国々から、
断固としてこの日本の独立を守っていかなければならない、
そのことを強く訴える次第でございます。
日本共産党は 2020年、綱領の一部改定を行いました。
それまで綱領において、実は中国を賛美する
意味を込めた文言があったのでございますが、
それを削除いたしました。
そしてジェンダー平等の実現、
「ジェンダー平等の実現」という言葉を加えたのであります。
それ以後 共産党は、中国の覇権主義について
強く批判するようになりました。
それはいいでしょう。
しかし皆さん、日本共産党が我が国の防衛力の増強について、
どういう態度を取っているか、もう重ねて言う必要はないと思います。
絶対、防衛力の増強はいけないんだ、相手を刺激するだけなんだ、
防衛力の増強は断固として阻止しなければならない、
これが日本共産党のこれまでの言い分でございました。
では、どうやったらロシア、
中国の暴挙を止めることができるのか。
(日本共産党は)中国が最も大きな影響を受けるのは、
「あなた方の行動は国際法違反だよ」と
みんなが団結して言えば、一番中国に対して
大きな影響を与えることができるんだと、
志位委員長は いや小池書記局長も
何度も皆さん、繰り返しているではありませんか。
しかし皆さん、この主張が、中国の覇権的行動を
止めることができると思われますか。
☆
(例えば)フィリピンは、
中国の南シナ海の領有権の主張は
国際法上いかがなものか、という提訴をいたしました。
2016年 7月、ハーグの国際仲裁裁判所は、
中国の言う、南シナ海における九段線を中心とした
領有権の主張は、国際法上全く認めることができない、
と、はっきりと宣言したのであります。
その趣旨内容を記した書面をもちろん中国に送りました。
中国は、そのコピーを国際会議場でビリビリと破って、
こんな判断は欧米の圧力を受けた、
ハーグの仲裁裁判所の言い分にすぎない、と
その場で破り捨ててみせたのであります。
皆さん、中国が「あなた方の行動が国際法上間違っている」
と言われたら、覇権的行動を止める国などとは
全く信じることができませんし、
そのような共産党の主張は、
日本が中国の覇権主義のもとに屈することを良しとする
いわば敗北主義、そして敗戦革命の道を、
探っているとしか言いようがないのでございます。
☆
さて昨年の 2月24日から、ロシアのウクライナ
軍事侵攻によって世界は一変いたしました。
国連憲章に謳われている、
力による現状変更は許さない、
武力にいる威嚇はやってはいけない、
それをどこの国よりも守らなければいけないのが、
国連常任理事国ではありませんか。
その常任理事国であるロシアが破って、
いかなる理由があろうとも、国境を越えて
ウクライナに軍事侵攻したのが、2月24日でございました。
これをもって国連の機能はすでに崩壊、
もし、ロシアのウクライナ戦争において、
ロシアが勝ったということになれば、
全世界は、大混乱状態に陥ってしまうのであります。
☆
皆さん、それを陰から、経済的にも支えているのが
中華人民共和国です。
中国は2014年のロシアのウクライナのクリミア半島併合のとき、
中国共産党の機関紙「人民日報」に記したのであります。
西側世界は「国際条約遵守」とか、
「国際法」だとか「人道」だとか「人権」とか、
美しい言葉を並べているけれども、
ロシアと戦うというリスクを冒そうとしない、
中華人民共和国はこう言い切ったのであります。
結局クリミア半島 ウクライナのその方向性を決定したのは、
ロシアの軍艦であり、ロシアの戦闘機であり、ミサイルである、
それが現実なんだと、この現実をはっきりと認めなければならない、
そう中華人民共和国「人民日報」ははっきりと記したのであります。
これが中露です。
この中国とロシアの軍事協力に対して私たちは、
はっきりとした抑止力を持たなければなりません。
☆
その意味において、昨年12月
防衛三文書が閣議決定されました。
いま現在は衆議院、この防衛三文書に書かれている
「防衛力増強のための財源確保法」は
衆議院を通過しました。
あと残されたところは参議院です。
しっかりとこれらの法案を成立させなければなりません。
(6月16日参議院で可決、法案成立)
☆
しかし皆さん、法案が通ったからといって、
この日本が守れるわけではありません。
抑止力、「力」というものの根本は、
もちろん軍事的な力もございますが、
意欲です。
意思です。
意図です。
この国を守ろうとする、この国を自分が守らなければいけないという、
その意志が国民の中になければ、
いかなる力、いかなる装備が充実したとしても
その力は空疎なものになってしまうということを
私たちははっきりと知らなければなりません。
☆
「世界価値観調査」によりますと、
2017年から2021年まで、約80ヵ国の中で、
「あなたは国のために戦いますか?」という項目の中で、
なんと80ヵ国中、日本は最低、13%です。
2番目に低かったのは、リトアニアでございました。
それは32%でございます。
今のこのような日本の国民の意思では絶対、
この日本を守ることはできません。
何としても憲法を改正し、その改正の意義を
国民としてしっかり共有して、
この日本を守っていかなければなりません。
美しく強い国にしましょう。
もし日本が中露の力の前に屈服したならば、
全世界は中露の覇権的秩序の中に巻き込まれてしまう、
最も重要な国家がこの日本なんだ、という自覚を
皆さん、一緒に持とうではありませんか。
☆
そして最も重要なのは憲法の改正です。
憲法をしっかり改正して、憲法の中に
自衛権に関する文言が入ること、
国家緊急権に関する文言が入ること、
そして社会と国の基本的単位である、
家庭の価値が重視される文言が入ること。
これらがしっかりと裏付けられることによって初めて
日本は真の強い国家になっていく、
そしてアジアと世界の平和に、貢献できる
国家になっていくということを信じます。
私たちは この勝共の運動を貫徹いたします。
日本共産党は、決着をつけて
この存在を破壊しようとしています。
しかし皆さん、私たちは、
断じて屈することはありません。
私たちこそ この日本を愛する、
救国救世の有志なんだということを
皆さんに、実行をもって、実体をもって、
示していくことをお誓いいたします。
これからも国民運動のために皆様方とともに、
手を携えて進んでいきたいと思いますので、
ぜひともよろしくお願いいたします。
ご清聴ありがとうございました。
渡邊芳雄
国際勝共連合 街頭演説
『7・8事件から一年、決着をつけよう!』
2023年6月3日 仙台市 藤崎ファーストタワー館前
国際勝共連合 街頭演説
『7・8事件から一年、決着をつけよう!』
2023年6月3日 仙台市 藤崎ファーストタワー館前
☆
演説の内容を損なわない範囲で
ママの言葉ではなく、
一部要約させて頂きながら再編集しました。
文責:ten1ko2
ママの言葉ではなく、
一部要約させて頂きながら再編集しました。
文責:ten1ko2
勝共連合は、世界を愛し、日本を愛する、
そのような根本精神が土台にあることを
決して忘れてはならないと思います。
それが創始者、文鮮明先生の
基本思想なのであります。
渡邊先生は、いつも命懸けで、
街頭遊説を行っていると聞きました。
今回の演説においても、
何か、外野で文句を言っているような
そんな声も聞こえてきます。
それでも堂々と叫ぶ姿に
感動を覚えます。
私たちも、この精神を見習って
伝道に向かっていく気概を持つ、
そんな者にならなければと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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