2023年07月09日

私より年が若いのに、人類の母だと実感したのは・・・ 《飯野先生・前編》



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天一国特別巡回師の飯野貞夫先生が
20代の頃の真のお母様(韓鶴子総裁)に
お会いした証し──

1971年の6月から7月のお話しです。

■神霊とは情で感ずるもの

真のお母様は、「神霊と真理にあふれた教会に
戻りましょう」と語られました。

真理は毎朝訓読しているみ言そのものですが、
神霊とは何でしょうか。

神の愛、真の愛、真の父母の心情に基づく
恵みではないでしょうか。
ですから理性で理解するものではなく、
情で感ずるものです。

私の情が真の父母様の心情に相対するときに受ける
情の喜びであると思うのです。

 
そうであるなら、私たちが常日頃、
真の父母様に侍る生活をしながら、
どのような心情で実践しているかが問われます。

お写真の前に立つときだけ真の父母様を意識するのではなく、
いつ、いかなるときでも、真の父母様と共にあって
食口たちを愛する心情こそが、神霊の恵みであると感じます。

 
アベル・カイン関係も、アベルがカインを
位置関係で主管することではなく、
アベルがカインを神霊の恵みで愛し生かすことです。

この関係が機能すれば、教会内であれ、
氏族間であれ、生かされるでしょう。

私たちが主体的に持つべきは、
権力でも、恨みや憎しみでもなく、
ただひとえに「真の愛」なのです。

「真の父母様に侍る」とは、
この真の愛を中心に、
真の父母様の願い、ご心情に応えて歩むことです。

そうしてこそ、真の父母様との生きた出会いが始まり、
親子の心情を体験、体恤(たいじゅつ)できるのだと思います。

■私より若いお母様を「私の母」と実感

1970年代初めのことです。

当時は、日本から食口が100人単位で
順番に訪韓していた時期でした。
真の父母様はいつも日本のメンバーを歓迎し、
親しく接してくださいました。

そういう中で、清平にも行く機会がありました。

当時の清平は、それこそ掘っ立て小屋しかありませんでしたが、
そのうちに40人ほど入れる修練所を造ることになり、
私たちも手伝いました。

ツルハシと鍬で、湖のそばの土手を崩して
広い平地を造る作業に汗を流したのです。


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できあがった20坪ほどの修練所の中で、
真のお母様をお迎えしたことがありました。

真のお父様が「オンマ、みんなに挨拶しなさい」
とおっしゃると、まだ20代でいらっしゃったお母様が、
清楚なチマチョゴリ姿で前に立たれました。

お母様はハンカチを胸の前で握り締めながら、
しばらく私たちをごらんになりました。

そのうちにぼろぼろと涙を流され、
「日本で苦労される皆様、いつも難しい立場を
乗り越えて闘ってくださり、本当にありがとうございます。
皆様は天の宝です」と語られたのです。


私はそのお姿を拝見しながら、
「この方は本当に真の母なのだ」と思いました。

そして、私よりもお若いお母様を、
「私のお母さんだ」と実感することができたのです。
それは私にとって、忘れることのできない
親子の出会い〞となりました。

その頃のお母様は、子女様を毎年のようにお生みになり、
お体が大変な時期でもあったと思います。

それにもかかわらず、本当に麗しく
気品にあふれたお姿で、私たちを温かく包んでくださいました。

よくぞ天はこのような方を、
私たちのような足りない者のために
準備してくださったものだと、
心から感謝したことを思い出します。

天一国特別巡回師に聞く
神霊と真理に満ちた教会を目指して第11回

互いに愛し合う手本を見せて
くださった真の父母様
天一国特別巡回師 飯野貞夫
https://www.kogensha.jp/news/detail.php?id=9865
(Blessed Lifeより)
再編集 文責:ten1ko2


飯野先生のような古い先輩たちは、
お母様より、年齢が上の方もおられます。

自分よりも若いのに「お母様」というのは、
違和感があるような気もします。

しかし、お母様は心情の世界においては、
「母」でありました。

そのように貴重な証しをしてくださった
飯野先生に感謝いたします。





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