神明先生のエッセイ、
今回は、「UTSが讒訴されたときに起きたこと」です。
☆
人間というのは、それぞれの観点からしか
物事を見ることができないようです。
それゆえに、お互いに十分に理解し合えず、
誤解や讒訴すら生じるものです。
それが上のほうに報告された場合、
人間関係や組織関係が
ますます悪化してしまうこともあります。
☆
私がUTS総長に就任してから2年経った1996年に、
そのようなことが起こりました。
真のお父様に近い、米国でのトップの韓国人リーダーが、
UTSに関する悪い報告をお父様にしてしまったのです。
UTSは神様のみ旨のために何もしていない、
とんでもない学校である、というような報告でした。
それを聞かれたお父様は、急遽、総長である私を中心とした
UTS卒業生のための10日間の特別修練会を
アラスカで開くことを決定されました。
それは、その年の夏の終わり頃のことでした。
翌日、急いでニューヨークに戻りました。
UTSを讒訴したリーダーにも面会することになり、
苦言を直接聞きました。
☆
そして、アラスカ行きの飛行機の中で
次のような祈りを捧げました。
「神様、いよいよこれからアラスカに入りますが、
そこではどうか完全にゼロになり、
あなたと共に過ごすようにさせてください。
そして、過去の一切の罪悪歴史を清算させてください。
ですから、アラスカへの出発前にあのリーダーから
直接ぶつけられた私に対する攻撃の言葉にも
決して恨みを持つのではなく、
感謝の気持ちを持たせてください」と。
さらに、「ゼロになるということは、本当に最低に下って、
あなたが考えられるごとくにこの身も考え、
あなたがなされるがごとくにこの身もなすことです。
さらに、私は申し訳ない気持ちでいっぱいですので、
なおさら完全にゼロになりますから、
あなたの一切の十字架の重荷を私に与えてください。
そのためだったら、地獄に行かせていただいてもいいです。
そして、全世界の全ての問題に責任を持つのだという
強い気持ちを持たしめてください。
全てに対して愛の心で接することができるようにさせてください。
全ての人に対して大粒の涙を流して、
復帰のために祈り、行動させてください。
そのような心情になったとき、私は一切何も恐れません。
全てが成るのですから。神様、感謝いたします」と。
☆
いよいよ8月25日の午後に、
コディアクの真の父母様の館に到着しました。
夕方、その日の釣りから車で帰ってこられた
真のご父母様を館の前のサークルでお迎えしたとき、
お父様は私の顔をチラッと、一瞥されました。
何かを見抜かれているお父様の目つきを感じました。
そして、その晩から修練会が始まりました。
参加希望者として集まったUTS卒業生は約40人でした。
修練会の内容は、毎日が、真のお父様のみ言と海での魚釣り、
周藤先生(UTS卒業生、43双)の成約摂理講義でした。
私はUTSの件で真のお父様からきついお叱りのみ言を受けたとしても、
責任を持って、全てを悔い改めて感謝して受け入れる覚悟で
修練会に臨んだのですが、あに図らんや、
お父様はかえって私を褒められるような、
身に余るみ言を何度も下さったのです。
☆
一応、そのときに日記に記しておきましたが、
「神様の知恵がいつも明るくともされているので、
UTS総長になったんだ」、
「いつも神様のように太陽のように明るいんだ」、
「先生に言われなくとも全部分かっているような
名前を持っている」、
「神様の目で全部見て他人を屈服させる人だ」
とかいう具合でした。
私の名前は「神明」なので、お父様はその名前についての
言葉遊びを楽しんでいらっしゃるにすぎないのかなとも思ったのですが、
そうではなくて、もっと真剣なお話だったようです。
☆
それで、次のようなこともおっしゃいました。
「神明は、いつも自分の身を地獄の底に置こうとしているだろう」と。
それを聞いて私はびっくりしました。
アラスカに来る機上で懸命に祈った内容は、
苦難の十字架を背負って地獄に下っても愛を貫いて復帰しますから、
というものでしたが、真のお父様は
すでにそれを見抜いておられたのだと思います。
さらに続けて次のようにも言われました。
「でも、地獄に染まっていないね。
かえって地獄を明るくともす、ろうそくのようだ」と。
そして、そのように自分を最低に置いて皆のために仕えようとしているから
UTS総長になったのだ、と言われました。
さらに、「先生はよくも神明をUTSの総長にしたよ」
とささやかれました。
何という光栄でしょうか。
でも、このような光栄の恵みのあとに
必ず試練が再びやってくることは心得ていました。
☆
修練会は成功裏に終わりました。
アラスカで修練生たちはUTS卒業生として
真の父母様の愛をふんだんに受けながらも、
自分の家庭を養うことや自分の出世などを優先するのではなく、
真の父母様と完全一体となって、国家と世界の復帰のために
自己を犠牲にしてまでも働くようにと諭されました。
それで、彼らは大いなる決意で、それぞれの場に散っていきました。
私も、UTSを讒訴して真のお父様にまで告げ口したリーダーを
心から愛して、み旨成就のために共に進んでいこう
という決意に燃えてニューヨークに戻りました。
(一部割愛しました。
再編集・文責:ten1ko2)
再編集・文責:ten1ko2)
UTS時代の神体験
:ドクター神明の信仰エッセー
P UTSが讒訴されたときに起きたこと
(世界家庭に連載)
:ドクター神明の信仰エッセー
P UTSが讒訴されたときに起きたこと
(世界家庭に連載)
☆
真実なる歩みをすれば、
神様はわかってくださる、
そのことを感じました。
神明先生の場合は、神様の実体である、
真のお父様を通じて解放されました。
ですから、答えも早かったと思います。
きっとお父様は、初めからわかっておられて
修練会に呼んでくださったのでしょう。
試練のあとの恵みでしたね。
今はお父様は地上におられませんし、
お母様とも実体でお会いすることは
なかなかできません。
しかし、目には見えない神様が
真実の歩みを必ずわかっていてくださる、
という信念を持つことが必要だと思います。
さらに言えば、何よりも、神明先生のように、
祈って準備をし、困難を喜んで受ける、
という覚悟を持つ、
そのような姿勢が重要だと感じます。
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※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
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