日曜日は、家庭連合でも礼拝を捧げています。
先週、「愛せない人を愛する」証し(体験談)を
紹介しましたが、今日は、
同じ説教の前半部分をどうぞ。
説教題は「敵を愛する理由と方法」です。
☆
訓読「戦争の起こる動機は、
男、女、私、君がいるためだ。
夫婦、兄弟に戦いがある。
しかし父母の心には敵がない。
神様は父母である。
ゆえに神様の本質は愛である」
(『御旨の道』p.86「復帰・復帰の心情」)
☆
敵を愛するという話で思い起こすのが、マタイ福音書5章43節にある
「『隣り人を愛し、敵を憎めと』言われていたことは、
あなたがたの聞いているところである。
しかし、わたしはあなたがたに言う。
敵を愛し、迫害する者のために祈れ。
こうして、天にいますあなたがたの父の子となるためである」
というイエス様の言葉です。
☆
私はこの聖書の句を初めて読んだ時、
「何と愚かなことだ!」と感じました。
ルカによる福音書6章29節には
「あなたの頬を打つ者にはほかの頬をも向けてやり、
あなたの上着を奪い取る者には下着をも拒むな」
ともあるのですから、狂っているとすら感じました。
この世の中でそんなふうに生きれば、
一体どんなひどいことになるでしょうか。
心のどこかでそうすべきだと思うところがあるとしても、
実践不可能であり、無理であるとすら感じないでしょうか?
☆
なぜイエス様がそんなことを話したのだろうと、
考えさせられた時期があります。
そんな時に、イエス様が弟子たちを
宣教に送り出していく場面を読みました。
「わたしがあなたがたをつかわすのは、
羊をおおかみの中に送るようなものである」
とマタイ福音書10章16節にあります。
弟子たちは伝道に出かけ、どれほど迫害されていたのか、
そこから読み取ることができます。
ある弟子は、実の兄弟に反対され、親や子に反対され、
石を投げられ、唾をされました。
ひどい姿でイエスのもとに帰ってくる者もたくさんいたと思います。
そんなふうに帰ってくる弟子たちをご覧になった
イエス様は、どのような気持ちだったでしょうか。
☆
マタイによる福音書の続きを読んでみると、
「天の父は、悪い者の上にも良い者の上にも、
太陽をのぼらせ、
正しい者にも正しくない者にも、
雨を降らして下さるからである。
あなたがたが自分を愛する者を愛したからとて、
なんの報いがあろうか」
とあります。
イエス様のいたイスラエルには砂漠がありますが、
ひとたび雨が降ると、たちまち花が咲き広がる所でもあります。
ですから、イスラエルの人々にとっては雨は恩恵なのです。
☆
本当の親は子供に対して、良い子であろうと
悪い子であろうと、幸福を願います。
昔、NHKでアメリカの黒人家庭を取材した
ドキュメンタリーがありました。
車いすの母親とその2人の息子が中心でしたが、
長男はスラム街のような所で育ったので、
そこから抜け出していつか白人のように生きると決心し、
大学を出て白人の女性と結婚し、立派な暮らしをしています。
弟のほうはそんな兄に対して、
「兄は黒人のプライドを捨てた!」と言い、
黒人過激派運動に参加し、人を殺して懲役を受けていました。
長男が母に会いに行くと、いつも母は次男の話を長男にします。
「あの子は本当はいい子なんだ。
必ずすぐ出てくる」と言い、
暖炉の上にある次男がいつもかぶっていた赤い帽子を指して、
「出てきたら、あの帽子をかぶらせて抱きしめてあげるんだ!」
と涙ながらに語るのです。
長男は、そのことが不満でした。
「どうして成功した自分のことを喜んでくれないのか。
牢屋にいる次男ばかりを愛するのか!」と思っていたのですが、
その長男の息子が人を殺して牢屋に行くようになったのです。
長男は、自分の息子が牢屋に入ったとき、
母親の気持ちが本当にわかったのです。
親は不幸な子供ほど心が動くのです。
☆
イエス様は、イスラエルに降る雨を見て、
神様の親の愛を感じたのではないでしょうか?
敵も、親である神様から見たら自分の子供であったのです。
では、敵を愛する理由は何でしょうか?
聖書には、「天にいますあなたがたの父の
子となるためである」と書かれています。
☆
授受作用を堕落の観点から考えると、
堕落は神様と人間の親子の関係が切れたことです。
本当の親である神様が私の親である
ということがわからなくなったのです。
親の心も、親がだれであるかもわからなくなりました。
親がいて、兄弟になることができます。
しかし、親がいなくなり、親の心がわからないので、
敵になってしまったのです。
では、神様との親子の関係を取り戻すには、
どうしたらよいのでしょうか?
本来は兄弟姉妹である敵を愛することが、
神様との親子の関係を取り戻す道ということになります。
「敵を愛する理由と方法」
公式説教ブログより
公式説教ブログより
☆
再編集 文責:ten1ko2
万民を愛することができるようになれば、
怨讐関係がなくなり、
天国が実現できるようになるでしょう。
しかし、兄弟同士(人間同士)では、
どうしても争いあってしまいます。
誰もが真の神様(天の父母様)を知って、
実感しない限りは、本当の平和は訪れない。。。
だからこそ、そのことを真のお母様が
今、何よりも訴えておられるのだと思うのです。
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に関しては、固くお断りいたします。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
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