光言社編集者ブログ
「タイムトンネルを抜けると、
そこには真の父母様が…」です。
☆
代々木公園といえば、「聖地」。
聖地を中心にNHKと代々木公園をぐるりと
40分ほど歩くのがここ数年続けてきた
平日のルーティンである。
そんな話題を教会学校で話していたら、
スタッフの先生から、小学校高学年の子供たちに
聖地をテーマに説教をしてもらえないかとの依頼を受けた。
聖地について学んだ後には、日を改めて
実際に聖地を巡礼する野外礼拝も企画したいのだという。
断る理由もない。
その日から筆者は、改めて「代々木」詣でに
熱を入れ込むようになった。
☆
1965年、日本では東京(明治神宮内/1968年7月に代々木公園内に“移転”)を皮切りに、
全国8カ所(東京1/31、名古屋2/2、大阪2/3、高松2/4、
広島2/5、福岡2/6、北海道2/9、仙台2/10)に聖地が決定されている。
今から59年前のことだ。
ちなみに、米国のデスバレーの聖地が決まったのは、
この年の2月25日(米国時間)のことである。
明治神宮といえば、1960年の夏、
「炎の伝道師」松本道子さん(松本ママ)が明治神宮外苑で
40日開拓伝道に全身全霊を投じたことは、
教会史においてよく知られている。
こちらは64年前の出来事。
☆
ところで…。
1973年、今から51年前のことだが、この年の
7月18日から8月9日までの23日間という短い期間に、
代々木公園内で真の父母様を中心とする集会が
3回も持たれている。
7月18日には、教会本部で子女様の聖婚式が挙行された後、
およそ2000人の教会員が集まる中、
昼から夜まで長時間にわたってご聖婚の祝賀会が開かれた。
7月21日には同じ場所で1500人規模の集会が行われ、
8月9日にも多くの教会員たちが集まる中、
証し会の場が持たれている。
☆
航空写真で見れば一目瞭然だが、
明治神宮と代々木公園は地理的には一続きであり、
一つの森林地帯を形成しているような場所だ。
「『代々木』の聖地巡礼を通して、子供たちに
時空を超えた真の父母様との出会いを体験させてあげたい!」
そのためには、解決しなければならない課題があった。
☆
1973年に代々木公園内で真の父母様を中心とする
大きな集会が行われたことは事実なのだが、
筆者自身はその具体的な場所について
把握していなかったのである。
過去の記事と共に掲載された
写真の範囲でしか知らなかったのだ。
子供たちを集会が行われた場所に案内しようとすれば、
その位置をしっかりと特定できなければならない。
1973年へのタイムトラベルを実現するためには、
5W1Hをはっきりさせなければならないのだ。
いつ、どこで、誰が、何を、何のために、
どのようにしたのかを、である。
それを知るためには、当時集会に参加した先輩家庭、
あるいはそれを伝え聞いて知っているという人に
聞くのが一番である。
しかし事はそう簡単には運ばなかった。
先輩たちの証言や写真を頼りに場所を特定しようと、
何日も代々木公園に通い、熱心に探索に励むのだが、
なかなかたどり着くことができない。
代々木公園は、東京23区内では5番目に広い都市公園である。
公園とはいえ、そこは自然の摂理の中にある。
半世紀、51年の間にその様相は変化し、
景観も違うものとなっていた。
だから位置関係を把握するのも一苦労だ。
☆
聖地巡礼の日まであと3日。
職場のトイレでたまたま隣に並んで用を足していた同僚に、
何気なく尋ねてみた。
代々木公園で行われた真の父母様の集会場所を知らないかと。
なんと! 彼は知っていた。
先輩教会員に教えてもらったことがあるというのだ。
「善は急げ」である。
筆者はその同僚と一緒にすぐに代々木公園に向かった。
トイレの神様に感謝しながら…。
☆
写真を見ながら検証を始める。
同僚は昔の記憶を手繰り寄せつつ、
あちこち行ったり来たりしながら場所を絞りこんでいく。
日本統一運動史における記念すべきその場所には、
四本の大木が並んでいた。
51年前に数千人が集まったというその場所には、
今はさまざまな種類の樹木が並び立っていた。
当時の写真の背景にはっきりと映し出されていた
NHKの建物も新宿副都心の高層ビル群も、
今は繁茂する無数の枝と葉に覆われた大木によって
遮られ、見ることはできない。
そしてついに、その場所にたどり着く。
「ここだね」と筆者。
「うん、ここだ」と同僚が答える。
☆
2024年5月19日。
聖地巡礼野外礼拝の当日を迎えた。
曇天ではあったが、天候にも恵まれた一日となった。
参加者は保護者と子供を合わせて70人弱。
渋谷駅で合流した後、代々木公園に向かった。
聖地で祈祷会をし、歩道橋を渡ってあの場所に向かう。
現在の聖地と1973年のあの場所をつなぐ歩道橋は
まさにタイムトンネルのようだ。
筆者は先頭に立って、祝福二世の子供たちを
1973年の世界に案内する。
真の父母様と当時の先輩教会員たちの、
燃えるような信仰と愛の歓喜に触れさせてあげたいと思った。
☆
「ここにはお父様が、ここにはお母様がお座りになってね…。
ここがステージで、教会員たちが歌や合唱や漫才を披露したんだよ。
お父様はこの辺にお立ちになってメッセージを語られ、
そしてお母様も笑顔で歌を歌われたんだよ。
暗くなるまで和動会は続き、最後にお父様が祈祷され、
久保木初代会長が参加者に向かって
激励のエールを送って集会は幕を閉じたんだ…」
筆者は、部分的に残されていた無声映像の記録を頼りに、
7月18日の集会の様子をまるで見てきたかのようにリポートした。
過去と現在を、そして未来につなぐための語り部となりたかった。
タイムトンネルを抜けたその場所には、
53歳の真のお父様、30歳の真のお母様がいらっしゃった。
☆
最後に、参加した6年生と5年生の男子の感想を紹介したい。
「僕たちが生まれた年(2012年)に真のお父様は聖和されました。
直接お父様に会ったことはないけど、
お父様が決められた聖地に行けたこと、
お父様が過ごされた場所に行けたこと、本当に良かったです」
「今日初めて代々木の聖地に来ました。
代々木公園の中の、お父様とお母様が昔来られた場所にも
来られてよかったです。
ありがとうございました」
☆
恩恵を受けたのは、何より筆者自身である。
一連の取り組みを通して、真の父母様を慕い求める
心情世界を育み鍛えてもらった。
記録の重要性、伝えることの大切さを痛感する時間にもなった。
霊人体が元気になっている、と自分でも分かる。
探索の道のりで疲れを感じることは全くなかった。
むしろ生きがいさえ感じて過ごしていた。
そこには、真の父母様を求めて一心に歩む自分の姿があった。
正午のチャイムが鳴る。昼休みの時間だ。
筆者は今日もまた、タイムトンネルをくぐって「代々木」を訪ねる。
Blessed Life 編集部員のブログ
https://www.kogensha.jp/editor_blog/detail.php?id=4934
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☆
ところどころ割愛などさせて頂きました
再編集 文責:ten1ko2
再編集 文責:ten1ko2
まさに、「トイレの神様」ですね!
紹介してくださった場所、行ってみたいと思いました。
お父様が狭山でみ言を語られた公園に、
以前所属していた教会で行ったことがあります。
やはり、父母様が縁を持たれた場所に行くと
父母様の心情を感じることができますよね。
早稲田の箱根山も然りです。
そう考えると、新たなる貴い場所、
まさに聖地のようなところを知ることができて感謝です。
最後までお読みいただき ありがとうございました!
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※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
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全ての責任は私自身に帰属するものであります。
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