来年で終戦80年を迎えますが、
日本国憲法は、翌年には交付され、
その翌年1947年5月3日には施行されています。
「憲法、よくわからない」という
私たちに、かみ砕いた解説をしてくれる
ほぼ5分で読める勝共理論 より、今日は、
「『日本国憲法』はどのようにできたのか」
ズバリ、憲法ができた経緯のお話しです。
☆
戦後7年間、「日本」という国はなかった?
日本は第2次世界大戦で、米国をはじめとする
連合国と戦いました。
そして戦争に負けると、連合国軍の
占領下に置かれました。
連合国が「日本は占領下に入りなさい」
と命令したのです。
この命令をポツダム宣言といいます。
それから約7年間、 “日本という国はなかった”のです。
日本が再び独立したのは1952年です。
日本と戦った48の国が、
「日本の戦争責任はもう追及しない。
国として認めよう」と言って署名をしました。
サンフランシスコ講和条約です。
「講和」というのは「仲直り」という意味です。
つまり日本がポツダム宣言を受け入れてから、
世界と仲直りをして独立を認められるまでの7年間は、
“日本は独立した国ではなかった”ということです。
日本人が日本のことを自由に決められない時代でした。
☆
日本国憲法はGHQが作った?
この期間に作られたのが日本国憲法でした。
GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の責任者である
マッカーサーが部下に命じて作らせた案が、
ほぼそのまま日本国憲法となりました。
よく読むと単純な言葉のミスもあります。
それでもそのまま70年間、
一文字も変えられずに今日まできました。
「戦争に勝った国」が「戦争に負けた国」の
憲法を作るというのは、本来は国際法違反です。
しかし日本の国会で大日本帝国憲法を改正した、
というかたちを取っているので、
日本人が自主的に作ったことになっているのです。
憲法改正を目指す人たちが大抵言うのは、
「日本の憲法は日本人の手で作ろう」ということです。
一方で反対する人たちは、
「いやいやそんなことはない。
日本国憲法は日本人が作ったんだ」と言います。
☆
日本が自立した国になるためには?
例えば現憲法の前文には、
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」
と書いてあります。
GHQの案がそうなっていたからです。
それで日本人は、「何かあれば諸外国を信じればいい。
国連が何とかしてくれる。
米国が守ってくれる。
あるいは中国や北朝鮮も絶対に戦争はしない」、
そう信じがちなのです。
でも実際はそうなるとは限りません。
当たり前の話です。
しかしその当たり前のことが、
憲法には全く書いてありません。
☆
人間でいえば、人間が成長して大人になるには、
自分のことに責任を持てるようにならなければなりません。
いつまでも甘えん坊では
しっかりとした考えを持つことができません。
これは国も同じです。
自分の国の平和や安全に責任を持てなくて、
助けてもらうことが前提になっています。
経済的に貧しい時代であれば仕方ないでしょうが、
いつまでもそれでは困ります。
いざというときに国民を守れませんし、
成熟した考えを持つこともできないわけです。
日本人が、日本という国の在り方を
本当の意味で考えるためには、やはり
自分の手で憲法を作ることが大切なのではないかと思います。
次回は、憲法改正の最大のテーマである、
「憲法9条」について論じます。
ほぼ5分で読める勝共理論 8
「日本国憲法」はどのようにできたのか
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22437
(Blessed Lifeより)
「日本国憲法」はどのようにできたのか
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=22437
(Blessed Lifeより)
☆
国家において、一番重要なのが、
「憲法」だと思います。
それを自国で作っていないのが、
日本国憲法です。
先進国家であり、法治国家である日本。
戦勝国が決めた法律をそのまま適用しているのが、
そもそもおかしな話です。
まさに、良識に基づいた
物事の判断が求められていると思います。
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