蝶野知コ・家庭教育部長のみ言。
「祈りの前提」の前編よりご紹介します。
☆
祈りとは私の主体者を確定させること
祈祷は体恤(たいじゅつ)信仰においてなくてはならないものですが、
祈祷が得意(簡単)だという人は少ないようです。
それは、人間始祖の堕落によって
人類が神様との血縁関係、心情関係を
長い歴史において失ってきたためです。
神様は常に、私に語りかけてくださっていますから、
祈祷の難しさはあくまでも人間の側で克服すべき課題です。
神様と一問一答していた本来の人間の姿を取り戻して、
親子の関係を回復させていくものなので、
祈りに難しさを感じたとしても、
取り組んでいくべき価値があるものです。
私は私から始まった存在ではなく、神様から始まった存在です。
私の創造の愛の主人を無視することはできません。
ですから、祈祷とは私の主体者を確定する行為だとも言えます。
神様を私の絶対的な主体として確定させてこそ、
私が神様の絶対的な対象として存在できる道が開きます。
「私は神様のものなので神様に祈るのだ」
という確信を持つことです。
祈祷は自分の努力を放棄し、神様に頼ることではありません。
祈りは神様と対話することです。
“人間”は“神様の子女”ですから、神様を否定して、
私が本来の人間の姿を取り戻すことはできません。
祈りの必要性は、いくら強調してもしきれないほどに重要なものです。
私は誰による私なのかを
絶えず確かめながら生活するためにも、
祈りは欠かせないでしょう。
☆
祈祷は縦的な絆を結ぶもの
愛する相対者も愛する子女も、また私自身も、
神様が与えてくださったものです。
ですから、私がまず愛すべき存在は神様です。
神様を絶対的に愛するならば、私を絶対的に愛する
神様と相対基準が合うようになります。
そうなれば祈りだけでなく、生活の中でも
神様を感じる体験が増えてくるでしょう。
☆
「祈りは、天との主体的な関係を結ぶためのものであり、
精誠は、横的な関係を拡大するためのものです」(天一国経典『天聖経』2・5・4・5)
精誠によって築かれる横的な絆は、
祈祷をもって結ばれた縦的な基準から拡大されていくものです。
祈祷と精誠が信仰生活の基本です。
もし、人間関係で横的に衝突するようなことがあったとしたら、
まず神様に祈る心を持ってみましょう。
縦的な関係が弱まると、自分の責任分担があいまいになるからです。
私の体験から、天が教えようとしている、
私の成すべきことを探すために祈るのが良いのです。
どのようなことでも、
神様との縦的な関係を強めていく機会となるので、
祈りは横的な精誠のためにも欠かせないものになります。
蝶野知コ・家庭教育部長
『祝福家庭』109号(2023年夏季号)
家庭理想の実現
祈りの前提(前)
https://www.kogensha.jp/news/detail.php?id=10103
(Blessed Lifeより)
『祝福家庭』109号(2023年夏季号)
家庭理想の実現
祈りの前提(前)
https://www.kogensha.jp/news/detail.php?id=10103
(Blessed Lifeより)
☆
再編集 文責:ten1ko2
私たちの祈祷の見本、祈祷の先生は、真の父母様に違いありません。
今日の礼拝では「孝心」を歌いました。
https://www.youtube.com/watch?v=ElpcRY-3DaM
「神様を慰労する孝子とならせてください」
神様をつかんで離さない、懇切な思いが
祈りとなって言葉に表されています。
困難な時、自分の思いの苦しさを、
自分だけにとどめるのではなく、
こんな私を見つめる神様はどうなのか、
そのような思いが
神様と私の絆を強いものにするのでしょう。
まだまだ足りない者、小さく幼い者なので
もっと神様を求める必要があると思うのです。
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