2024年12月09日

サルが労働によって人間に進化した? 実は非科学的な空論 *ニュースがわからない人に《5分で解説》



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人間の祖先はサルなのでしょうか。
進化論を用いれば、科学的な説明なのか──

共産主義の核心を突きます。

人間の本質は労働である?

これまでに、共産主義の中心には
哲学理論があって、さらにその中心に
疎外論がある、という話をしました。

「疎外」とは、人間の本質が
失われている状態という意味です。

そして共産主義では
「人間の本質は労働である」と言っています。
今回はその理屈について説明します。

 
共産主義では、「人間は
サルが労働によって進化した」と言っています。

大まかに説明すると次のようになります。

ある時、サルの中に木から降りて
歩くものが現れました。
彼らは手が自由になりました。

そしてその手で道具を使うようになりました。
これが最初の労働です。

彼らは道具を使うために、
コミュニケーションを必要としました。

初めはただの叫び声でしたが、
これがやがて言語になりました。

そして言語を使うことで
脳が発達していきました。
そして誕生したのが、高い知性を持った人間です。

ですから、サルと人間の違いは
知性の違いにあるのですが、
その本質は労働するかどうかにある、
すなわち、労働するものは人間となり、
労働しなかったものはサルのままである。

だから人間の本質は労働である、
というわけです。

 
共産主義では、哲学の重要なテーマである
人間観を、このように科学に基づいて導き出したと言っています。

この点が他の哲学理論とは違う、
他の哲学理論は単なる空想だ、
共産主義だけが科学に裏付けられた
真理である、というわけです。

皆さんはどう考えますか。

もちろん人間にとって労働はとても大切です。
では労働が人間の本質なのか、
人間とサルとの違いは労働なのか。

どうなのでしょうか。

共産主義の人間観は非科学的な空論

実はこの共産主義の人間観には
科学的な裏付けは全くありません。
むしろ科学に反しています。

例えば、人間が言葉を話すには
発達した脳が必要です。
詳しく言うと、大脳新皮質という部分が必要です。

ここが発達しなければ言葉は話せません。

コミュニケーションが必要だから
話せるようになって、話しているうちに
脳が発達した、というのは
順番が逆であって、単なる空想です。


例えてみれば、自転車のペダルを
こぎ続けていたら、速く走る必要が
出てきたのでオートバイになっちゃった、
というような理屈です。

自転車を何十万年こいでも
自転車は自転車のままですよね。

オートバイをつくるには
正確な設計図が必要です。
そしてその設計図どおりに
部品を組み立てないと絶対完成しません。

生命の場合はDNAがこの設計図に当たります。


「でも長い時間がたてば偶然に
設計図ができることもあるんじゃないの?」
と思うかたがいるかもしれません。

そういうかたは、アンドレアス・ワグナーが書いた
『進化の謎を数学で解く』という本を一度ご覧ください。

生命が地球上に誕生してから
現在まで約30億年ですが、この期間に
高度な生命が偶然に誕生する確率は数学的にはゼロです。

子供が落書きをしていたら
精密なオートバイの設計図ができてしまった、
なんていう確率はゼロに等しいですよね。

それと同じです。

精密な設計図があれば、誰か専門家が
書いたはずだ、というのが科学的な発想です。
 
つまり共産主義の人間観は
非科学的な空論なのです。


ではなぜ、共産主義は
「人間の本質は労働である」と言ったのでしょうか。

その答えを簡単に言うと、
「労働者による暴力革命を正当化するため」です。

ほぼ5分で読める勝共理論 17 疎外論B
サルが労働によって人間に進化した?
https://www.kogensha.jp/news_app/detail.php?id=23269
(Blessed Lifeより)
再編集 文責:ten1ko2


「人間の本質は労働である」
どう考えてもおかしな話だし、
子供だましの理論です。

根本的に間違っているのに、
それでも共産主義の国があり、
日本の共産党も現存しています。

やはり、講師のいうように、
「労働者による暴力革命を正当化するため」
という他ありません。

恨みの思い、というものが根底にあると、
理論理屈を超えていくのだ。。
という恐ろしさを改めて感じるのです。


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神は見えないからいないのか 信じられないのはなぜ? 旧統一教会の教理のぞき見 《入山部長・統一原理3》


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posted by ten1ko2 at 12:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 勝共理論 勝共活動  | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする