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チリで起きた鉱山の落盤事故で地下に閉じ込められていた作業員たちが、
次々に救出されています。
地上に出た喜びはいかばかりでしょうか。
家族も同僚もどれだけ待ちに待った再開でしょうか。
68日間という期間は地下にいる労働者、
そして地上の家族たちにとってどれほど長かったでしょう。
特に、事故が発生してから生存が確認されるまでの17日間というものは
本当に生きた心地がしなかったのではないでしょうか。
芥川龍之介の短編小説に「蜘蛛の糸」があります。
有名な小説ですから、皆さんもご存知だと思います。
お釈迦様が地獄にいる
一度だけ善を行なった泥棒を助けるために
一本の蜘蛛の糸を下ろす。
泥棒が『助かった』と思って、
糸につかまり、天国に上がっていくと、
他の罪人たちも糸をつたって登りはじめた。
たくさんの人の重みで糸が切れてしまうと思い、
「この蜘蛛の糸は俺のものだ。
お前達は一体誰に聞いて上ってきた。下りろ、下りろ」
と叫んだ瞬間、
糸は彼のところから切れて、再び地獄に落ちてしまった。
こんな話ですよね。自分だけ救われたいという自己中心的な動機が災いとなり、
他の罪びともそして自分自身も救われなかったわけです。
とかく人間というものは、窮地の中だと、
蜘蛛の糸をつかんだ罪人たちのように、自分のことを考えてしまいがちです。
今回、地下に閉じ込められた作業員は33人でした。
脱出する順番を決めるとき、
「自分が最後に出る」と言った人が1人や2人ではなかったと
一昨日の記事にありました。
決して口先だけの言葉ではないと思います。
33人の仲間達が一致団結して結束していたが故に、
そのような言葉が出るのではないでしょうか。
救出活動は現在進行形ですから、全員が無事に助かることを心から願います。
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