2011年01月06日

父の命日に体験したこと〜拉致監禁体験記、番外編〜


resize北海道の夕日と樹木.jpg


昨日は、父の16回目の命日でした。
父が亡くなったのは、私が1994年10月に拉致から逃れて、
偽装脱会をしてから、わずか3ヶ月足らずの出来事でした。

私が教会に戻ってから、父はすぐに仕事に戻ることが出来ませんでした。
年が明けて、仕事に復帰したその日、
自転車で出勤する途中に車にはねられてしまったのです。

拉致監禁を受けた者たちは、様々な試練を通過します。
そのうちの一つに、偽装脱会して教会に戻るしか道がないということです。
そして、そのことによって「もう親とは会えなくなるかも知れない」
という思いが、心に重く圧し掛かってきます。
この試練は簡単ではありません。

(偽装)脱会の決意をしたあと、軟禁状態になった時、
父が銭湯に連れて行ってくれました。
そこで、湯船につかりながら、
「身も心もさっぱりするとはこのことだ」
と嬉しそうに話していました。
そのあと、「これが最後かも知れない」
と思って、父の背中を流しました。
そして、本当に最後になってしまったわけです。

昨日の夕方、教会長が「一緒に風呂に行きませんか」
と誘ってくださいました。
年末、様々と忙しかった私を慰労してくださるために
声をかけてくださったのだと思い、『スーパー銭湯』に共に行きました。
しばらく湯につかっていると、今日が父の命日であり、
父と風呂に入ったことを思い出しました。
教会長は、教会では父の立場ですから、背中を流そうと思い立ち、
一度体を洗ったであろう教会長に
「背中を流させてください」と背中を流させてもらいました。

大きな背中を流しながら、父が喜んでいる感覚にさせられました。
同時に教会長の背中が、真の父の背中のようにも思えました。

教会長が何気なく私に誘ってくださった銭湯で、
とても貴重な体験をさせていただきました。
神様が与えてくださった配慮であると感じざるを得ません。


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posted by ten1ko2 at 06:41 | Comment(1) | TrackBack(0) | *私の拉致監禁体験記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
壮絶な体験をされてますね・・・。お父さんは息子を愛する心情で、無知のまま拉致してしまって、その後、交通事故なんて・・でも霊界で全てがわかり、息子にメッセージを送って・・・かわいそうですね・・・お父さんも反対牧師に促されてやったことだけど、結果的に霊界から打たれるようになって。心が痛みます・・・・
Posted by な at 2011年10月02日 16:34
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