2011年03月19日

有事の時に求められる指揮官の本領、日本は今!



指揮官の本領というものは、有事の時にこそ発揮されるといいます。

2年前、アメリカで『ハドソン川の奇跡』と呼ばれた有名な事故がありました。(上記、記事)
USエアウェイズ1549便が、バードストライクによって
エンジンが機能しなくなってしまったのです。
管制官は、近くの空港へ着陸することをアドバイスしましたが、
機長は、難しいと判断し、ハドソン川に不時着することを決断しました。
見事に着水しただけでなく、冷静沈着に乗員・乗客を全員脱出させ、
機長が、最後に誰もいないことを点検し、脱出したあとに
飛行機は水没したのです。
まさに間一髪の出来事でした。

この勇敢なる機長チェズレイ・サレンバーガー氏の有名な言葉、
“ 訓練してきたことをやっただけ。自慢も感動もない。 ”
“ 急いでやらなくてはならないことの一つは、
妻に電話して今日は夕飯はいらないと断ることだ ”
アメリカ人らしくて、かっこいいですね。

いざというときにこそ、指揮官の迅速な判断と決断力が求められます。

阪神淡路大地震の時、当時の首相(旧社会党党首・村山富市)が、
決断をせず、行動を起こさなかったので、
犠牲者が増えてしまったと言われています。
自衛隊の出動要請が遅れたり、米軍空母提供の申し入れを拒否したり、
もっと迅速な対応が出来ていれば、救出できたのではないかとも言います。

自民党の首相ではないときに、有事が起こっているのも
何か不思議な縁のようなものを感じてしまいますが、
以下の記事を見ても、「この首相大丈夫?」と思わざるを得ません。

『首相官邸の危機対応のほころびは、地震から一夜明けた12日午後、
福島第一原子力発電所1号機で起きた水素爆発であらわになった。
放射能漏れの可能性があり国民への一刻も早い周知が求められたにもかかわらず、
菅首相は東京電力の技術者を官邸に呼びつけると、どなりちらしたという。』
こんなことをしている場合ではないのですけどね。

未曾有の困難なときほど、自分の感情で動くことなく、
被災者だけでなく、国民の士気と勇気を鼓舞して
事態対処の堂々たる姿勢を示してこそ、
有事の最高指揮官であるといえるのではないでしょうか。

そういう意味では、福島第1原子力発電所において、
困難を克服するべく、立ち向かっている人たちには、
心からの敬意を表したいですし、問題を解決できることを
祈らざるを得ません。

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