今回のヨーロッパ巡回を通して、
精力的に歩まれた文先生ご夫妻の背後にあって、
それを支えてこられた、亨進世界会長ご夫妻、
ヨーロッパ会長を始め、様々なスタッフがおられます。
その中で、最も縁の下の力持ち的な立場だったのが、
日本人宣教師や現地の日本人女性だったと思います。
*
昔の証しです。
ある日の朝、目を真っ赤にしながら、
文先生が起きて来られたので、側近の方が、
「いったいどうなさったのですか」
と質問をされました。
先生はこう答えられたといいます。
「ソ連でKGBに追われながら、
命がけで活動している。
それでも神様のことを思い、先生を慕って、
むしろ慰めるような祈りをしている、
宣教師の祈りを聞いていて、
先生は眠ることが出来なかった・・・」
先生の身代わりになって歩まれる宣教師たちを
先生は心から心配し、愛しておられるから、
先生に向ける祈りを感じてしまったのだといいます。
ちなみにその側近というのは、
周藤健副会長のことなのですが、
ある修練会で、先生は離れた場所でも、
食口の心情的祈りに通じてしまうことがある
という証しをしたときに、
お祈りした女性が参加していました。
そして、「その祈りのことは誰にも話したことがないのに、
お父様が知っておられるなんて・・・
お父様は本当に祈りを聞いてくださっているのですね。」
と言われながら、泣かれました。
本当に感動的な場であったそうです。
*
今回、イギリスで先生が滞在した3日間、
先生の洗濯係を3人の日本女性が担当したそうです。
1日目は特に問題がありませんでしたが、
2日目、訓読会の部屋にホテルの警備員が入ってきて、
訓読会が解散になったということや、
空港でも少し問題があったということを聞いて、
霊的条件の足りなさを感じ、1日断食をしたといいます。
3日目、父母様の枕カバーを2時間で洗うようにと指示が来ました。
それらは韓国製の枕に直接縫い付けてあり、
少ししみがついていて、洗剤だけでは落ちませんでした。
どうしようかと相談して少し漂白しました。
しかしその後、父母様は自然なものを好まれ、
科学的なものはお好きではないということに気づいて、
失敗したと思ったそうです。
しかしもうすでになしてしまった事なので取り返すことはできません。
どうしようという思いでしたが、
三人で一食断食をしてそのことをお詫びし、
父母様がこの枕を使って心地よく、
安らかな気分で休むことができるようにと祈りながら
周りのレースを縫いアイロンがけをしました。
特に枕ですし不愉快な思いにならないようにと、
思いまでも分別して、心情を送り込んでいきました。
そうしたら、側近の方が、
すぐに先生の枕を持ってくるように言われたのです。
あまりのタイミングのよさに、
心を込めて行ったことが良しとされた、
ということを悟ったといいます。
この3人の婦人たちは、すぐそばで洗濯係をしていながら、
一度も直接先生にお会いできなかったのです。
それでも「先生のおそばで侍ることができ、感謝だった」
と言うのです。
この婦人たちの歩みも必ず、先生の心情深くに
刻印されていると思います。
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