☆妻が読んだ「マリアの涙」という小説があります。
ちょっと辛口の感想とお勧め情報をお伝えします☆
ちょっと辛口の感想とお勧め情報をお伝えします☆
小説で、聖母マリアの真実に迫るというのは、なかなかないと思います。
この「マリアの涙」の作者は、
Master of Divinityといいますから、
カトリックの神学の修士でしょうか。
また、プロテスタントやギリシャ正教・ユダヤ教・イスラム教などについても
学んでおられるようです。
「イエスの涙」という著書では、
イエスの十字架が、イエス様や神様の願いではなかったという、
全キリスト教から反対を受けそうな、
極めて新しい説に導いていく話となっていますが、
「マリアの涙」は聖母マリアに対して、新説を打ち立てています。
つまり、カトリックが無原罪のマリアとして信奉する
聖母マリアの真実の姿を証していく内容になっています。
クリスチャンの方々がどう感じるかは興味深いところですが、
私はこの小説を通して、
統一原理や文先生のみ言葉を通して当然のように思っていたことが、
実はとても尊い革新的な内容だったんだなぁと、
改めて知りました。
私たちが真実として疑問もなく受け止めていることが、
カトリックやキリスト教の諸宗派、他宗教者にとって、
どれだけ受け入れがたいものであるか、その一端もわかった気がします。
カトリック、プロテスタント等々の立ち位置を知らない、
神学はおろか
キリスト教の土台のほとんどない日本人にとっては、
理解することが難しいカトリック、
そしてプロテスタントの立場からも、
カトリックでは神格化している
イエス様の母、マリアの心情に迫っていきます。
ストーリー的には、ミステリー的な要素、恋愛的な要素もあり、
面白いのではないかと思いますが、
すべて、聖母マリアの啓示と奇跡の数々がないと
成り立たない筋立てになっていて、
一般的にはちょっと違和感があるかもしれませんね。
カトリックの信者が主人公なのでカトリック的な視点で書かれてはいますが、
プロテスタントの牧師も登場して、その観点を話してくれますので、
プロテスタントからも支持を得られそうです。
聖書にはない内容なのにも関わらず、
カトリックでは、聖母マリアは、処女懐胎はもちろん、
イエス様と同じ無原罪の神的存在と信じられています。
そして、実際、信者たちに奇跡を起こして癒してこられました。
精霊の役事ですね。
一方、プロテスタントでは、カトリックで考える
聖母マリアに対する考え方には否定的なようです。
この小説の中で、その違いもよくわかるようになっています。
そして、その双方ともに知りえなかった、
真実のマリアの姿に迫っていくのです。
それは、統一教会で私たちが理解している内容に
通じるものがあるのですが、種明かしをしてしまうと
読む楽しみがなくなってしまうと思いますので、ここまでに留めます。
一点、それ以外に、この小説で面白いと思った点がありました。
実は主人公が、前半後半とで分かれているのです。
それが、まさしくメシアが使命をバトンタッチしていくかのように感じました。
一人は、真面目なカトリックの敬虔な信者で、彫刻家。
もう一人は、神学生崩れで、カトリックには関わりながらも、
とても斜に構えている、信仰を失ったに近い音楽家です。
啓示や奇跡が多いのも冷める人は冷めて見るでしょうし、
それ以外にも、私的には、ストーリーは好きですが
(これは好みの問題でもありますが、)
説明的で表現もベタな感じがする部分があって、
ちょっと残念だったなど
小説としては若干難ありの印象もあったのは否めないと思います。
(辛口ですみません。)
しかし、神学的には新風のように斬新なマリア論を、
小説を通じて描き切った、という点は、すごいと言わざるをえません。
興味のある方は是非読まれたらいいと思いますし、
クリスチャンの方たちがどんな反応をされるのか楽しみな小説です。
一般には受けないか、逆に新鮮なのか未知ですが、
キリスト教の渉外には、もしかして役立つものかもしれませんね。
知り合いのクリスチャンに意見を聞いてみたくなりました。
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