ふとしたことですが、
私が、二度目の拉致監禁から、偽装脱会をして
教会に戻り、1ヶ月のリハビリ後に
ともに歩んだメンバーたちとの再会風景が
思い出されました。
青年支部のある部署で責任者をしていた時でした。
突然、私がいなくなって、みんなの衝撃は
どれほどのものだったでしょうか。
スタッフを始め、多くの兄弟姉妹たちが、
必死に条件を立ててくださったことは、
永遠に忘れないと思います。
私がいつも利用していた机と椅子が
全体集合する部屋にありました。
そこの場所は、心情報告を受けた場所で、
一日の歩みが終わったあとに、
列を並べて、報告を聞いたものです。
その場所に数ヶ月ぶりに座っていると、
一人ひとり、兄弟姉妹が帰ってきました。
タイムスリップをしたような、
不思議な感覚でした。
数ヶ月ぶりに再会できたことが嬉しいのと
戻ってきた感動が交じり合いつつ、
数ヶ月の時間を短い期間で埋め合わせていくような
何とも言えない気分を味わいました。
私個人の感想ですが、
地上の人生を終えて、霊界に旅立つことを信じる者として、
霊界で出会う人たちとの再会が、
まさにこんな感覚であるのだろうか、
そんなことを思わされるひと時でありました。
その時から、数ヶ月でしたが、
兄弟姉妹たちと共に歩んだ期間も
本当に忘れられないものであります。
これは、兄弟姉妹も同じ思いを持っていると思います。
昔、拉致監禁から出てきたメンバーは
たいてい、同じ部署で歩むのは難しかったのです。
また、拉致される可能性を心配して、
別の場所で歩むように当時は指導されていました。
ですから、私も拉致から戻って来たときには、
「いったいどこに行くのだろう」
そんなことを思っていたものです。
しかし、青年支部の責任者は、
私がいなくなった部署に代理責任者を立てずに
そのまま位置を残した状態で、
私が戻ってくることを待ってくださっていました。
「彼は必ず戻ってくる」
そう信じてくださっていた責任者の方に、
改めて感謝したいと思います。
何故なら、その後、ともに歩んだ期間は
私の信仰生活の中でも本当に宝になっているからです。
霊的に研ぎ澄まされた期間、
新しい出発をした時のように歩まなければ、
そう思わされています。
画像はカラバッチョ「聖マタイの殉教」
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