2015年02月15日

こうして、日本統一教会は、産声をあげた! 《西川先生の「日本伝道日記」》



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彼女が立ってくれれば、と心で祈る。
原理を聞いて素晴しさを知るが、
またサタンの攻撃も強い。

彼女が真理を知ろうとする情熱が
何よりの私に対する慰めであり、
涙が出る喜びである。



さて、松本ママを導いたのは、西川先生です。
お父様から日本宣教の命を受け、
命がけで歩んでいかれた中で、
不法入国の罪で刑務所に入りましたが、
その後、病気になり、病院を抜け出して、
宣教の道を出発します。

「東京に行かなければならない」と、
山口から東京に来られたのが1959年3月のことです。
その後、高田馬場の地に来られたのが7月です。

「日本伝道記」という西川先生の貴重な日記が
残されています。
そのときの様子が記されています。


東伏見の家より下北沢に来た。
伝道の最善の方法と身分の保証の為に、
学籍を置いておくほうが良いと思って、
平出牧師を訪ねたが、最初の日は喜び迎えてくれたが、
二日目の日には原理の一部を語ると彼は私を警戒したので、
それ切りにして、次に車田さんを訪ねた。
喜び迎えてくれた。
早速入学を約束して、東京聖書学院に通う事にした。

学校の米田さんが私に韓国人でクリスチャンがいると言って、
清水さんを紹介してくれた。
日本に帰化した青年で、雄鶏金時計店をやっていた。
私はここを根拠地として伝道したいという腹案をもって、
彼に私は新生運動をやめてここで働きたいと言って、
新生運動より雄鶏舎に勤めるようになった。

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朝は各自動車会社の月賦販売であり、
午後は映画館の時計のスポンサー契約であり、
夜は映画館の時計修理である。
最初のうちは伝道する時間がなかったが、
最後、午前中だけにして、昼は伝道の自由を得る時間にして、
牧師、学生、一般人を伝道した。

心は焦る。
早く伝道したい。
教会を始めたい。
心から敬服して従う者がいない。
日本復帰を1日も早くと、午後には清水さんの2階で
原理講義をしたが、あまり聞きに来ない。
最初の夜の原理講義に4人が聞きに来て嬉しかった。
この調子でいつも来れば、と思った。
清水一家は原理を良く聞いたが、
須田さんは半信半疑で反対はしなかった。

とにかく教会を発足してみたかったので、
初めて世界基督教統一神霊協会東京教会の名で
伝道紙を刷って散布して、名を日本に初めて上げた。



そして、日本統一教会の創立記念日、
10月2日の日記です。


10月2日金曜日午後7時15分

日本宣教100周年の今年、神の原理は伝えられ、
4月より今日まで原理を信じた兄弟姉妹4人、
西川勝、清水義雄、須田トク、田村芳子は
午後7時15分定刻に礼拝を始め、
清水氏の司会により始められ、讃美歌と祈りの後、
西川勝の聖書講読、マタイ6章25節より後までを読み、
「義と神の国を求めよ」という題で約30分説教して、8時に終わった。

J・C・Cの学生も来ると思ったのだが来なかった。
4人で歴史的な礼拝をして、主の名において
日本に1日も早く神の国の来たらん事を祈り、
神の讃美と共に報天の決意を固くした。



松本ママが入教されるのが、
そこから半年後のことです。
西川先生は、日記の中で
「曹」と表現されていますが、
これが松本ママのことです。

その後、松本ママの存在が
西川先生の中で大きくなっていったこともあるのか、
「松本さん」と名前を出すのが増えてきます。

11月27日、松本ママに対しての記述があります。


今ちょうど多くの人々の往来のうちに、
松本道子さんが原理講義を聞いて喜んでいる。
一方疑いもしている。

彼女は積極性のある良い女性である。
神の為に尽くすなら誰よりもやる人である。
彼女が立ってくれれば、と心で祈る。
彼女が原理を聞いて素晴しさを知るが、またサタンの攻撃も強い。
教会の牧師が初めはこの原理の素晴しさを喜んだが、
今は心変り、サタンの方に立ち、彼女を悩ます。

彼女が私に対応する態度は誰よりも頼もしい。
しかし、時々不信な質問をするので、
さすがの私も義憤に一声を上げる。
それでも彼女が堪えてくれる事が何より嬉しく、
彼女が真理を知ろうとする情熱が
何よりの私に対する慰めであり、涙が出る喜びである。

彼女一人でも立ってくれれば教会の前途は変るだろうと、
案ずる思いで接する。
時には彼女が私に強く言われ、
去りそうであったが、また訪ねてくれる。
嬉しい。

時々、昼間に原理講義をYMCAでして
帰りに彼女が昼食を出してくれる。
今迄は私が出していたが、また相手が出した事もあった。

天のみ言を語る先生として尊敬心のない、
唯人間としての食物を食べるのはこれは有難くないが、
彼女はみ言の価値を知り、師と思う心でもてなしてくれるので、
私の方で心からより嬉しく有難く思う。
私より天の父様が何より喜ばれる事である。

彼女も不思議な天よりの声を聞いて、この原理の正しさを知り、
信じ従う決心をしたので、本当に嬉しかった。



西川先生の熱い祈りの中で
松本ママは大きく成長していかれました。

その土台の中に、「私たち」「私」の存在があることを思い、
改めて感謝した次第です。



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