彼女が立ってくれれば、と心で祈る。
原理を聞いて素晴しさを知るが、
またサタンの攻撃も強い。
彼女が真理を知ろうとする情熱が
何よりの私に対する慰めであり、
涙が出る喜びである。
原理を聞いて素晴しさを知るが、
またサタンの攻撃も強い。
彼女が真理を知ろうとする情熱が
何よりの私に対する慰めであり、
涙が出る喜びである。
☆
さて、松本ママを導いたのは、西川先生です。
お父様から日本宣教の命を受け、
命がけで歩んでいかれた中で、
不法入国の罪で刑務所に入りましたが、
その後、病気になり、病院を抜け出して、
宣教の道を出発します。
「東京に行かなければならない」と、
山口から東京に来られたのが1959年3月のことです。
その後、高田馬場の地に来られたのが7月です。
「日本伝道記」という西川先生の貴重な日記が
残されています。
そのときの様子が記されています。
☆
東伏見の家より下北沢に来た。
伝道の最善の方法と身分の保証の為に、
学籍を置いておくほうが良いと思って、
平出牧師を訪ねたが、最初の日は喜び迎えてくれたが、
二日目の日には原理の一部を語ると彼は私を警戒したので、
それ切りにして、次に車田さんを訪ねた。
喜び迎えてくれた。
早速入学を約束して、東京聖書学院に通う事にした。
学校の米田さんが私に韓国人でクリスチャンがいると言って、
清水さんを紹介してくれた。
日本に帰化した青年で、雄鶏金時計店をやっていた。
私はここを根拠地として伝道したいという腹案をもって、
彼に私は新生運動をやめてここで働きたいと言って、
新生運動より雄鶏舎に勤めるようになった。
朝は各自動車会社の月賦販売であり、
午後は映画館の時計のスポンサー契約であり、
夜は映画館の時計修理である。
最初のうちは伝道する時間がなかったが、
最後、午前中だけにして、昼は伝道の自由を得る時間にして、
牧師、学生、一般人を伝道した。
心は焦る。
早く伝道したい。
教会を始めたい。
心から敬服して従う者がいない。
日本復帰を1日も早くと、午後には清水さんの2階で
原理講義をしたが、あまり聞きに来ない。
最初の夜の原理講義に4人が聞きに来て嬉しかった。
この調子でいつも来れば、と思った。
清水一家は原理を良く聞いたが、
須田さんは半信半疑で反対はしなかった。
とにかく教会を発足してみたかったので、
初めて世界基督教統一神霊協会東京教会の名で
伝道紙を刷って散布して、名を日本に初めて上げた。
☆
そして、日本統一教会の創立記念日、
10月2日の日記です。
☆
10月2日金曜日午後7時15分
日本宣教100周年の今年、神の原理は伝えられ、
4月より今日まで原理を信じた兄弟姉妹4人、
西川勝、清水義雄、須田トク、田村芳子は
午後7時15分定刻に礼拝を始め、
清水氏の司会により始められ、讃美歌と祈りの後、
西川勝の聖書講読、マタイ6章25節より後までを読み、
「義と神の国を求めよ」という題で約30分説教して、8時に終わった。
J・C・Cの学生も来ると思ったのだが来なかった。
4人で歴史的な礼拝をして、主の名において
日本に1日も早く神の国の来たらん事を祈り、
神の讃美と共に報天の決意を固くした。
☆
松本ママが入教されるのが、
そこから半年後のことです。
西川先生は、日記の中で
「曹」と表現されていますが、
これが松本ママのことです。
その後、松本ママの存在が
西川先生の中で大きくなっていったこともあるのか、
「松本さん」と名前を出すのが増えてきます。
11月27日、松本ママに対しての記述があります。
☆
今ちょうど多くの人々の往来のうちに、
松本道子さんが原理講義を聞いて喜んでいる。
一方疑いもしている。
彼女は積極性のある良い女性である。
神の為に尽くすなら誰よりもやる人である。
彼女が立ってくれれば、と心で祈る。
彼女が原理を聞いて素晴しさを知るが、またサタンの攻撃も強い。
教会の牧師が初めはこの原理の素晴しさを喜んだが、
今は心変り、サタンの方に立ち、彼女を悩ます。
彼女が私に対応する態度は誰よりも頼もしい。
しかし、時々不信な質問をするので、
さすがの私も義憤に一声を上げる。
それでも彼女が堪えてくれる事が何より嬉しく、
彼女が真理を知ろうとする情熱が
何よりの私に対する慰めであり、涙が出る喜びである。
彼女一人でも立ってくれれば教会の前途は変るだろうと、
案ずる思いで接する。
時には彼女が私に強く言われ、
去りそうであったが、また訪ねてくれる。
嬉しい。
時々、昼間に原理講義をYMCAでして
帰りに彼女が昼食を出してくれる。
今迄は私が出していたが、また相手が出した事もあった。
天のみ言を語る先生として尊敬心のない、
唯人間としての食物を食べるのはこれは有難くないが、
彼女はみ言の価値を知り、師と思う心でもてなしてくれるので、
私の方で心からより嬉しく有難く思う。
私より天の父様が何より喜ばれる事である。
彼女も不思議な天よりの声を聞いて、この原理の正しさを知り、
信じ従う決心をしたので、本当に嬉しかった。
☆
西川先生の熱い祈りの中で
松本ママは大きく成長していかれました。
その土台の中に、「私たち」「私」の存在があることを思い、
改めて感謝した次第です。
※ このブログは、
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
無断転載はお断りいたします。
曲解や悪用ととれる引用も、
差し控えてくださいますよう
よろしくお願いします。
(もちろん、善なる目的で
使用することに関しては
その限りではありません)
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