家庭集会、地域集会には大きな運勢があるようです。
今日も伝道の証です。
家庭書写会を通して、4年半の引きこもりから娘さんが
解放されたという、奇跡の証しです。
☆
出口が見えないトンネルの中にいるような状態から、
今ではそれがまったくの嘘だったような、
正に奇蹟的な出来事が起こりました。
今から溯ること約5年前になる2011年11月初旬、
「風呂に入る」と言って以来、先日の5月2日まで、
いっさいお風呂も入らずに引き篭もり状態だった娘が、
4年半ぶりに出てきたのです。
☆
4年半の間、娘は親の前に姿を見せず、
脱衣所とリビングを行き来して毎日を過ごし、寝るのも床の上でした。
また娘は布団を敷かないので、
寒さ凌ぎに暖房機のそばで、横になっていたようです。
私が着替えを準備しておいても、娘は着替えずに、
まさに着の身着のままの状態でした。
そして、たまにドアの隙間ごしから娘の様子を伺うと、
汚れきったパジャマ姿のままで過ごしているので、とても胸が痛みました。
また去年の冬には、娘の足元を見ると靴下が破れて素足が見えていました。
私は不欄で胸が張り裂ける思いでいました。
☆
引き篭もり状態の娘とのコミュニケーションは、
ドアを挟んでの会話だけでした。
私は娘の食べたいものを作ったり、買ったりしていました。
あるとき、私は娘に「温かい靴下に履き替えるといいよ」と言い、
靴下を置いておいたところ、靴下だけは履き替えてくれたことがありました。
このようなやり取りを続けていく中で、
娘から「今月中に出るから」という意思表示が何度かありましたが、
その一歩が踏み出せないというのが続きました。
私は、暗闇の中で途方にくれる日々を過ごしていました。
☆
私は、問題を抱える思春期の子供を持つ父母の集まりである
「天明会」で話を伺ったり、市の福祉関係に相談したり、
引き籠り問題を解決するNPO団体を紹介してもらったりと、
手探りでしたが、娘を救う道を探し求めました。
天明会とNPO団体からは、
「引き籠り状態から出すことは、親にはできない」
と告げられたこともありました。
それでも、私はあきらめずに
「出口のないトンネルはない、必ず方法があるはずだ」
と信じて取り組んでいきました。
☆
そんな中、家庭教育部長から清平の先祖解怨と家庭書写会を紹介されました。
それ以来、ほぼ毎週土曜日に家庭書写会を開催しながら、
書写を通して精誠を尽くしていきました。
そんなある日、娘が「インターネットで見た」と言い、
「大阪の石切神社の宝物殿公開が5月3日から5日まであるので、そこに行きたい。
その為に、4月中には脱衣所から出る」と唐突に言い出しました。
私は、「5年間一歩も外に出なかったのだから、
本当に娘はここから出られるのか?
家を出ることが出来るのか?」と半信半疑でいました。
そして、忘れもしない5月2日、
娘は脱衣所に持ち込んでいた物を整理し始めたのです。
☆
その日の夜、私は娘に「一旦寝るけど、いつでも起こして」
と伝えて就寝することにしました。
すると3日午前2時過ぎ、娘から「片付けたからお風呂の掃除をして」と、
私に声がかかりました。
私は、眠いなど言っておられず、
実に4年半ぶりに脱衣所に入ることができました。
洗面台を見ると水垢で真っ黒な状態でした。
そこを磨き、たまったほこりを掃除しました。
☆
そうするうちに朝となり、8時頃でしたが、
ようやく娘に「風呂に入れるようになったよ」と伝えました。
そして娘は、1時間ほどお風呂に入ると、「もういいよ」と声をかけてきました。
私は「いいの?」と反応を伺い、恐る恐るドアを開けたところ、
娘は私を笑顔で迎えてくれたのです。
☆
実に4年半ぶりに娘と対面できた喜びは、例える言葉がありません。
嬉しくて嬉しくて仕方ありませんでした。
本当に奇跡です。
まさに、神様が導いて下さったとしか思えませんでした。
娘は、私が準備しておいた服を着て、長い髪は自分で切り、
着ていた服をごみ箱に処分しました。
そしてその日は、大阪に出かける為の買い物に一緒に出かけることが出来ました。
☆
翌日、本当に大阪までいけるのかと不安な気持ちでしたが、
娘は着る服を自分で選んで、今までのことが
まるで何もなかったかのような振る舞いで出掛けることができ、
主人とも普通に会話ができました。
そして娘の希望で奈良、京都まで足をのばすことができ、
無事に帰って来ることができました。
帰ってからというもの、娘は脱衣所ではなく、
きちんとベッドの上で休んでくれるようになりました。
☆
後になって気が付いたのですが、
5月3日は亡くなった私の母の誕生日でした。
今回の出来事を通して、カチカチに固まっていた自分の心が溶け、
特に主人に対する様々な思いが溶けていくことを感じました。
「どんなに困難だったとしても、越えられない試練はない、
どんな家庭問題も家庭書写会で奇蹟は起こる」
私はそう実感することができました。
ありがとうございました。
☆
本当に奇跡的な証しですね!
聞くところによると、
家庭書写会を担当してきた人たちは、
お母さんを含めて、三人の基台を組み、
本当に精誠を捧げてきたそうです。
その精誠が、この娘さんの心を動かしたのかもしれません。
その人の問題を『私』の問題として受け止め、
精誠を捧げていく。。。
そのことが何より重要であると感じます。
※ このブログは、
あくまでも個人において、書いているものであり、
教会本部とは一切関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、ブログの記事においては
無断転載はお断りいたします。
曲解や悪用ととれる引用も、
差し控えてくださいますよう
よろしくお願いします。
(もちろん、善なる目的で
使用することに関しては
その限りではありません)
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どうしても、違和感が残るのです。