浅川先生の『幸・不幸と霊界の仕組み』
「臨死体験の実例」後半です。
☆
(このあと)不思議な体験を、死者たちはしているのです。
明らかに人間ではない、けれども人間のような、
しかも体全体からは光がこうこうと輝いている、
まるで慈悲と慈愛の固まりのようなもの、
これを「光」と言う人もいれば、「光の塊」と言う人もいますが、
いずれにせよ、光が近づいてくるのです。
この光は明らかに生命体であり、
人格をもっていますが、どうやら人間ではないようです。
しかし人間のようでもあり、全体から愛があふれています。
そういう光が次第に本人に近づいてくるのを知覚しています。
そして、この光が共通に二つの質問をするそうです。
一つは、
「あなたは死に先立って、心の準備ができていますか」
もう一つは、
「あなたは自分の人生を振り返って、満足のいくことをしましたか、
あるいは私に見せられることをしましたか」
と問いかけるそうです。
☆
そして自分の人生を振り返る時間をもつそうですが、
そのときに、自分の目の前に、自分が生まれたときから
息を引き取るまでの人生の歩みがそこに再現されるというのです。
これを「フラッシュ・バック」とも言いますが、
それはカラーで映画のように場面は動き、
あるいは立体的であるといいます。
間違いなく、それは自分の人生なのであり、
そこに登場してくる人物は、自分そのものであるといいます。
☆
ある人は、このように言っています。
遠い昔の二歳ごろ、海で遊んでいると、お父さんが自分の目の前を行って、
いつも手招きをしてくれた、温かいお父さんの後ろ姿、
それが今再びよみがえる光景です。
また、五歳になって、クリスマスにお父さん、
お母さんが買ってくれた赤いワゴン、それを自分で壊してしまって、
泣いている姿を、そこに見せられました。
そしてまた、初めて小学校に行くときに、
お母さんからとても派手な黄色い服を買ってもらったけれども、
それが恥ずかしくて泣きながら小学校に行っていた姿、
それが目の前によみがえってきたそうです。
☆
これらを回顧しながら、もう一度人生を振り返る時間をもつそうです。
また、ある人は、そこに自分の人生がすべて、
細かいことから大きなことまでよみがえってくるので、
自分の一生は恥ずかしい、
もしもう一度生まれ変わることができたなら、
それをすべて償いたい、としみじみ思ったそうです。
さらにフラッシュバックといわれる心理現象は、
自分の姿だけではなく、自分の語った言葉で、
友達や両親の心がどんなに傷を受けたのか、
その言葉がどんなに相手の人生を狂わせてしまったのか、
相手の受け止め方、相手の感じ方まで分かるそうです。
そのような人生を見ながら、
ふと自分の人生を振り返る時間をもつそうです。
☆
さて、この後どうなるのでしょうか。
実は、霊界に行くか行かないか、それがこの次にかかっているのです。
ある人は「灰色の霧の壁」と呼び、ある人は「大きな川」と呼びます。
ある人は果てしない大草原の中に、
「うっすらとした柵」がどこまでも続いていると言います。
いずれにしても、ボーダーラインというものが、そこに出てくるのです。
☆
ある人は、船に乗ると、大きな川があったそうです。
その船に乗って向こう岸に向かって、ゆらりゆらりと行きます。
やがて向こう岸が近づいてくると、
亡くなったお父さん、お母さん、お姉さんが岸に立って、
自分を手招きして呼んでいる姿を見たと言っています。
しかし自分は、「駄目だ、駄目だ、今そこに行ってしまっては駄目なのだ」
と必死に叫んでいるうちに、向こう岸に着く瞬間に、
船は方向を変えて、再び元の岸に戻り始めたそうです。
そして、その人はよみがえったのです。
☆
ある人は、大草原の遠くに続くはるかなる柵の近くまで行きましたが、
柵の向こうにはたくさんの男の人たちが
自分を待っているように見受けられたともいいます。
しかし、自分はもう一度やらなくてはならないことがある、
やり残したことがある、そういう思いに駆られたとき、
その柵を越えなかったそうです。
どうやら、この柵、「向こう岸」と言われているものが、
霊界に完全に入るか入らないかの境界線のように思われます。
この柵を乗り越えず、向こう岸に渡らず、
何らかの形で再びこの世に戻ってきた人たちが、
臨死体験者ということになるのです。
☆
これはおそらく事実です。
病室で亡くなる人もおり、家で亡くなる人もいるでしょう。
しかし、その方は死んだのではありません、
いなくなったのではありません。
今その場に霊となって存在しているのです。
そして、病室に来た皆さんの声を聞き、心を見ています。
だから、決して故人の悪口を言ってはいけません。
また、故人に対して悪い思いを抱いてはいけないのです。
死んだ直後の人たちは本当に複雑で、
どうしていいのか分からず混乱した心をもっています。
そんなときに、皆さんが悪口を言えば、心を傷つけることになり、
悪い心でもって、深い心の傷になる可能性があります。
ですからそのときは、本当に故人をしのび、
良い言葉、良い思いをもって、
その方を見送ってあげなければならないのです。
浅川 勇男・著
(光言社・刊『幸・不幸と霊界の仕組み』より)
第一章 霊界を知らなければならない理由
(光言社・刊『幸・不幸と霊界の仕組み』より)
第一章 霊界を知らなければならない理由
☆
私は教会に来る前は、死後の世界、
霊界のことを全く信じていませんでした。
親からも教えられないし、
学校でもそういう勉強をするわけではないし。
普通の環境に育った人たちは、
基本的に、霊界はないと思っているのではないでしょうか。
しかし、み言を通して、
神様がおられるということ、
霊界が存在することをはっきりと知るようになり、
人生観が大きく変わりました。
永遠の世界、霊界が存在するとするなら、
今の地上生活が大きく関わっている、
良心に従って生きなければならないということを
全ての人たちが知ったならば、
もっと違う世界になるに違いありません。
私たち食口だけではなく、
全ての人たちに知ってほしいし、
私たちも伝えなければならない、
そのように思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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