浅川先生の自叙伝書写講話。
「万物を愛する」の後半です。
☆
親のプレゼントを子供が大切に扱ったら、それは
親を愛したことになります。親は喜ぶでしょう。
もし、子供が親のプレゼントをないがしろにしたら、
どうでしょうか。寂しく思います。
何気なく机の上に置いてある一本の鉛筆に親の愛を感じ取る子供は、
親を愛しているといえます。
同じように、自然万物に
神様の愛を感じ取る心が大切なのです。
「触覚」を鋭敏にすると、
風に触れると神様の息に触れたように感じられます。
雲を見ると、神様が自分を励ましているように感じ取れます。
木の葉の音が、神様の声に聞こえてくるのです。
「自然は神様が下さったものです。
神様は自然を通して私たちに語りかけます」
(自叙伝、185ページ)
「自然も、人も愛せない人は、
神を愛することはできません」
(自叙伝、52ページ)
☆
家屋は私たちの最も身近な自然万物といえます。
私たちの生活を、具体的に支えてくれています。
蛍光灯、水道、電器製品、家具、寝具、調度品、机、椅子、
それらは私たちのために存在しています。
もし、お金で買った自分の所有物だと思ったら、大きな間違いです。
すべては、神様の創造物に人間が手を加えて製作したものです。
テレビ、洗濯機、冷蔵庫、どれ一つ生活に欠かせないものですが、
そもそも電気が存在しなければ、あり得ないものばかりです。
電気は神様が創造されました。
鉄、銅、アルミ、木などの素材も、すべて神様がお造りになったのです。
それゆえ、神様の愛がこもっているのです。
☆
家で生活できるのは、床があって水平を保ち、
屋根や天井があって風や雨を防いでくれ、それらを支えている
壁や柱が直立不動で立ち続けてくれているおかげなのです。
それらの家屋のおかげで私たちは生活しているのです。
それゆえ、家屋や家の調度品、電器製品などを愛することが、
神様を愛することになるのです。
神様が私たちの生活を支えるために
床に姿を変えたと考えてみてください。
すると、床を拭くのは、神様の体を拭いてさしあげることになります。
ある婦人は、「床ちゃん、ありがとう」と真心を込めて掃除をして
運勢をつかんだといいます。
☆
「トイレには それはそれはキレイな女神様がいるんやで
だから毎日キレイにしたら
女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで」
という「トイレの神様」の歌(2010年紅白歌合戦でも披露)
も、一理あるのです。
容貌はともあれ、神様を思って掃除する思いが、
心をべっぴんさんにすることは間違いありません。
神様を愛すること。それは人類を愛することと、
自然万物を愛することなのです。
☆
では、なぜ、神様を愛すると、真の幸福が得られるのでしょうか?
理由は簡単です。神様を愛すれば、神様から愛されるからです。
子供が父母を愛すれば、父母はその子を愛します。
親の愛の力が子供に幸福を与えます。
最も良い例は赤ちゃんです。
赤ちゃんは一方的に母親から愛を受けているように見えますが、
実は、赤ちゃんがまずお母さんを愛しているのです。
赤ちゃんは屈託のない笑顔でお母さんを愛しているのです。
そのかわいらしさに引かれて、お母さんは赤ちゃんを愛しているのです。
お乳を与え、夜泣きをすればすぐ起きてあやし、
風邪をひけば、すぐに病院に連れて行きます。
お父さんはつらい仕事でも、愛する子供のために働きます。
父母の愛の力が子供を守っているのです。
☆
文鮮明先生は
「この世で最も力強いのが愛」
(自叙伝、50 ページ)
と言われています。
人間の父母の愛でさえ大きな力なのですから、
天の父母である神様の愛は無限に大きな力です。
人間は、父母なる神様を愛することで、愛の無限力を受けて幸福になれるのです。
人間は、父母なる神様の愛と、自分の努力によって
幸福になれるように創造されたのです。
それゆえ自分のために神様にすがるのではなく、
神様を愛することによって本当の幸福をつかむことができるのです。
この神様の力を天運と言うのです。
神様を愛すれば天運を得るのです。
☆
自然は、神様からのプレゼント。
もっと言うならば、全ての万物は、
例え人間が作ったものだとしても、
原材料は神様の被造物なので、
神様に感謝する、
この浅川先生の説明はとても納得のいくものです。
そして、万物を貴く思い、
万物を愛することは、神様が喜ばれるので、
天からの運勢、すなわち天運を受けることができる、
これも自然の道理だと思います。
一つ一つの万物の背後にある、
神様の心情、思いを知ることが、
全ての出発点である、
そのことを再確認することができました。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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