大知(おおとも)先生の
「氏族伝道の心理学」より
『自己評価と自尊感情』です。
☆
不安や怒りは、否定的な環境やメッセージによって
大きくなることを理解していただけたかと思います。
しかし、ここで考えなければならない問題があります。
確かに多くの人は、否定的な環境やメッセージと出合うと、
自己評価が下がり不安や怒りが増大し、
肯定的な環境やメッセージと出合うと自己評価が上がり
不安や怒りは減少します。
ところが、一部の人たちは、
否定的な環境やメッセージと出合っても、
自己評価が下がりません。
それどころか、否定的な環境の中でも、
「よし、ここが力の見せどころ」とばかりに、
困難な環境も乗り越えて、
見事に問題を解決していく人がいます。
また、否定的なメッセージ、
怒られたり、罵倒されたりしても、
「自分のためを思って言ってくれているのだ」と考えて、
逆に自分の成長の糧にしていきます。
俗におめでたい人と言われたりしますが……。
☆
その一方で、肯定的な環境やメッセージと出合っても、
自己評価の上がらない人がいます。
人から褒められても、
「いえ、私はそんなに立派じゃないんです」と卑下してみたり、
うまく物事が進んでも、「私がうまくやったのではなく、
たまたま運が良かっただけだ」と考えてしまいます。
謙虚であることは重要ですが、卑下することは良くありません。
こうした人たちは、物事の悪い面ばかりを見てしまいがちで、
いつも不安を感じています。
心の問題や病を抱えてしまいがちな人たちは、
このような肯定的な環境やメッセージによっても
自己評価が上がらずに、いつも不安を感じている人たちなのです。
☆
否定的な環境やメッセージによっても自己評価を下げない人がいる一方で、
肯定的な環境やメッセージと出合っても
自己評価が上がらない人がいる、
こうした違いはどこから来るのでしょうか。
それは、自己評価の背後にある「自尊感情」に違いがあるためです。
自尊感情とは、文字どおり、自分自身を尊重する感情です。
能力や何か魅力があるから自分に価値があるというわけではなく、
何もできなくても、何をしたとしても、
私はそこに存在していていいという確信をもてる感情のことです。
つまり、あるがままの自分を受け入れる感覚なのです。
☆
自己評価は、周囲の状況により変化します。
例えば、勉強はできるが運動は苦手だと自覚している人の場合、
学校で国語や数学の時間は自己評価は上がりますが、
体育の時間は自己評価が下がるでしょう。
しかし、自尊感情は周囲の状況をあまり受けません。
自尊感情の低い人は、得意な国語や英語の時間でも、
もしわからないことがあると簡単に自己評価を下げてしまいますし、
居心地の悪さを感じてしまいます。
まして、体育の時間は、そこにいるだけでも
苦痛になってしまうかもしれません。
一方で自尊感情の高い人は、周囲の評価に関係なく、
国語の時間や数学の時間を楽しみ、
体育の時間も下手なりにみんなと楽しく過ごすでしょう。
つまり、自尊感情は、その場の状況や評価といった
外部からの要因によって決まるのではなく、
自己の存在の確信として、自分自身を内側から支えているものなのです。
大知 勇治・著
(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)
第1章 不安と怒り
自己評価と自尊感情
(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)
第1章 不安と怒り
自己評価と自尊感情
☆
世界一の自尊感情の持ち主は誰か。。。
皆様もご存知のことと思いますが、
言わずと知れた、真の父母様だと思います。
神様を誰よりも愛される真の父母様は、
ご自身も神様から愛されている、
そのことを痛切に感じておられるお方です。
ですから、否定的な環境でも
絶対にマイナス的に受け止めないし、
肯定的な環境では、
神様に感謝し、自己評価を上げていかれます。
私たちも真の父母様の子女であるとするなら、
真の父母様と同じように、
自尊感情を高めていかなければ。。。
そのように思わされました。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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