金元弼(ウォンピル)先生の
『生活伝道・真の父母に倣う伝道の精神』から
「裏切った人をどう許すか(2)
神に捨てられても変わらなかった先生の信仰」
を紹介します。
☆
皆さんもご存じのとおり、先生は、今までの人類歴史における
すべての中心人物たちが成そうとして成し得なかったことを、
すべて蕩減復帰しなければならない責任をもっておられるお方です。
第一アダムについて考えてみましょう。
神はアダムを愛し、尽くし、そして彼に三大祝福の約束をされました。
しかし、アダムは神を裏切り、その約束を破り、神に心痛を与えました。
しかしながら神は、アダムを愛してやまない心で、
変わりなくアダムに約束したことを永遠に守り続け、尽くしてきました。
この心があればこそ、第二のアダム、
第三のアダムを考えることが可能となるのです。
このことを蕩減復帰するために、先生が神を愛し、尽くしても、
神は先生を裏切るという立場に立たなければならないのです。
それが原理の道なのです。
☆
ですから先生は、たとえ収容所の中でたくさんの難しいことがあっても、
それらを乗り越えて勝利していかれたのです。
人々が神を裏切り、次々と離れていったとしても、
約束を守り、変わらない心で、人類が帰ってくることを
願いながら尽くしてこられた神のごとく、
収容所で先生はそのような生活をされたのです。
そればかりでなく、神の前で先生に、
「私がたとえ白髪になっても、私はあなたに侍ります」
と言った食口たちが教会を離れていったということを知りながらも、
先生は収容所の中で、その人々のために、一日三回お祈りされたのです。
☆
収容所から出られるとき、先生はもち米の粉を少し持っておられました。
それは本当に大事なもので、先生はひもじい時にも食べないで、
平壌まで十日間、山を越えて行かれたのです。
非常に寒い時で、また戦争の真っ最中でもあったので、
道中は山村に行っても家がなく、
あったとしても全部疎開していてだれもおらず、
食べ物も残っていなかったのです。
そして、やっと見つけた農家には、腐り凍ったジャガイモしかなく、
それを召し上がられながら平壌にたどり着かれたのです。
☆
その平壌において、信仰を保っていた何人かの食口が先生を囲んだ時、
先生は収容所から持ってこられたもち米の粉でおもちを作って、
私たちに分けてくださいました。
そのように、命より重要なもち米の粉、
ひもじい時にはいつも思い出されるような大切なものを、
先生は残っている私たちのために、
お土産としてひもじさをこらえて持ってこられたのです。
先生は、収容所での生活を思い浮かべながら、
収容所の中でも名節がある時には、
このようにしてもち米でもちを作って分け与えて、
楽しく食べるんだということを説明されながら、
私たち一人一人に分けてくださいました。
☆
そればかりか、先生は、平壌で因縁をもった食口たちを
次々と知る限り訪ねて、仕えていかれました。
というのは、先生は、自分が収容所へ入っていかなかったとするならば、
食口たちも離れていくことはなかっただろうと考えられたのです。
それゆえ、離れた人を教会に戻すためには、
自分が無事に生きて帰ってきたことを知らせなければならず、
それがご自分の責任分担だと考えられたのです。
『生活伝道・真の父母に倣う伝道の精神』から
「裏切った人をどう許すか(2)
神に捨てられても変わらなかった先生の信仰」
「裏切った人をどう許すか(2)
神に捨てられても変わらなかった先生の信仰」
☆
お父様は、「絶対心情」という言葉を使われます。
神様との関係を絶対的に侍り、
そして、私たちを絶対的に愛してくださる、
お父様ご自身が実践してこられたので、
そのような言葉を使われるのだと思います。
私たちはどうでしょうか。
み言を聞いて、神様、真の父母様の愛の世界を感じ、
また、実践することで、
さらに神様、父母様と心情的に近くなり、
「生涯、侍っていきます」
そのように決意しても、心情が揺らいでしまう。。。
本当に弱き、幼き者たちです。
でも、そのことをご存じでありながら、
それでも愛してくださる、神様であり、
真の父母様であると思います。
かつて、日本で責任を持たれていた、
宋総会長の印象的なみ言を思い出します。
「自分は神様にこう、祈っている。
この道を離れてしまおう、
そう思って、離れる決意をしたならば、
離れる前に霊界に連れていってください」
日本で会長の立場にあった方までが、
ほかのところに行ってしまわれるような、
そんな厳しい信仰の道でもあります。
どんな試練にあっても、絶対的に神様に侍られる、
真の父母様の心情圏を相続していきたいと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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