今日は3月3日、ひな祭りですね。
大変なご時世の中だからこそ、
こういうお祭りを大事にしていきたいものです。
女の子のお祭りに際して、今回は女子の代表として
ルツの信仰を紹介します。
少し長いですが、よろしくお願いします。
金元弼(キム ウォンピル)先生の講話。
☆
ルツとナオミの物語
イスラエルとは選ばれた民族です。
その民族の血統を異邦の民がどのようにして受け継ぐことができたのでしょうか。
イスラエル民族は、エジプトから解放されて後、土師の時代に入ります。
その四〇〇年の間に起こったルツの話をしましょう。
ユダヤのベツレヘムという所に住んでいた人が、
大変な飢餓が迫ってきたので、妻と二人の息子を連れて、
モアブに行って滞在することになりました。
その人はエリメレクといい、妻はナオミといいました。
ところがモアブに滞在中、夫は死に、二人の息子はモアブの女を妻に迎えました。
モアブ人は異邦人です。
そのうちに二人の息子とも亡くなり、
ナオミは二人の嫁を連れ立ってベツレヘムに帰ろうとしました。(ルツ一・六)。
その途中で、ナオミは二人の嫁に
「お前たちは、生みの母のところに帰るように」と勧めました。
(二人が泣いて拒むので)ナオミはもう一度同じことを言います。
その時に、兄の嫁は別れの接吻をして、自分の家に帰ります。
ナオミはさらにもう一度、家に帰るようにとルツに勧めます。
ルツはそれをも受け入れなかったので、
彼女を連れてナオミは自分の故郷に帰りました。
ナオミは非常に貧しく、食べる物も十分でなかったのです。
故郷に帰った時がちょうど収穫の時でした。
ナオミには夫の親戚で、エリメレクの一族に属する一人の有力者がいました。
ボアズといいます。
嫁のルツがナオミの許可を得て落ち穂拾いに出掛けますが、
はからずもボアズの畑に来ていました。
彼女が落ち穂を拾っているところに、ボアズが地方から帰って来て、
ナオミの次男の嫁だと分かり、ボアズの親切で、
ルツはたくさんの落ち穂を拾い、
それをお金に換えて家に帰り、ナオミに侍りました。
そんな中で、ナオミは嫁のルツに、非常に難しいことを話します。
ルツ記三章一節から見ますと、
「収穫の夜、あなたは身を洗ってボアズの寝る場所を見定めて、
ボアズの寝所にひそかに入ってその足元に寝なさい」という内容があります。
女としては、これは大変難しいことですが、
ルツはナオミの言うことを絶対的に信じて、そのとおりにしました。
それでルツがボアズの妻として迎え入れられるようになり、
ユダの長老たちの祝福を受けて結婚します。
ルツは一人の子供を生みました。
名をオペデといいます。
オペデはダビデ王のおじいさんに当たります。
ですから、イエス様やヨセフの血統もルツから出てくるのです。
こういう話をするのは、異邦人であるルツが、
いかにしてイエス様の先祖の血統、
イスラエル民族の血統を受け継ぐことのできる祝福を受けたのかを知るためです。
☆
イスラエル民族の血統の相続
ナオミやルツの旦那さんがみんな亡くなって、
ナオミが故郷に帰る時の路上での、三つの会話の内容を調べてみましょう。
まず、ナオミは自分の母の家に帰りなさいと勧めました。
ナオミは、お嫁さんの事情をよく知っていましたので、
「あなたがたが、死んだふたりの子とわたしに親切をつくしたように、
どうぞ、主があなたがたに、いつくしみを賜わりますよう。
どうぞ、主があなたがたに夫を与え、
夫の家で、それぞれ身の落ち着き所を得させられるように」
(ルツ一・八〜九)と言います。
彼女は頼りにしていた旦那さんを亡くし、
二人の子供も亡くして、たった一人残ったわけです。
今頼れる人は、ただ二人のお嫁さんだけです。
しかし、彼女は自分のことを考えず、かえってお嫁さんのことを心配して、
ただ「帰りなさい」と言うだけでは不安でしたので、
新しい夫の家で平和な暮らしができるよう、
主が配慮してくださり、前途を守ってくれるように
と言って安心させようとしました。
二人のお嫁さんは泣きながら、
「いいえ、わたしたちは一緒にあなたの民のところへ帰ります」
(ルツ一・一〇)と答えます。
あなたの民と言っているのを見ると、
相対的に私の民があるのが分かります。
あなたの民とは、イスラエル支派を言うのであって、
自分の民を否定してイスラエル支派の民に、
自分も入っていくことを強く述べているのです。
☆
ところがナオミはまた、泣いて訴えているお嫁さんたちに
「娘たちよ、帰って行きなさい。
どうして、わたしと一緒に行こうというのですか。
あなたがたの夫となる子がまだわたしの胎内にいると思うのですか。
娘たちよ、帰って行きなさい。
わたしは年をとっているので、夫をもつことはできません。
たとい、わたしが今夜、夫をもち、
また子を産む望みがあるとしても、
そのためにあなたがたは、
子どもの成長するまで待っているつもりなのですか。
あなたがたは、そのために夫をもたずにいるつもりなのですか。
娘たちよ、それはいけません。
主の手がわたしに臨み、わたしを責められたことで、
あなたがたのために、わたしは非常に心を痛めているのです」
(ルツ一・一一〜一三)と言います。
すると、自分の民を捨ててあなたの民と一緒にいたいと言ったお嫁さんでも、
この第二の勧めに逆らうのはなかなか難しかったことが分かります。
ナオミという人は、非常に開かれた人で、
当時としては難しいことだと思うのですが、
「私から離れて再びお嫁に行きなさい」と強く勧めているのです。
もし普通の人がそういう立場に立つと、
自分も今、全部を失って一人であり、同じ立場ですから、
私と永遠に一緒にいましょうと考えるはずです。
しかしナオミはそういう考えをしませんでした。
兄のお嫁さんはそう言いつけられた時に、心がとても弱くなったのです。
そして我に返って、「私はここにいたって、
もうお嫁に行くこともできないし、
どうしてナオミと同じく、一人でいることができるであろうか」
と思い、別れの接吻をして帰っていきます。
☆
しかし、ルツは動きませんでした。
かえってナオミにすがりついて、拒んだのです。
ところがナオミは三回目の勧めをします。
「ごらんなさい。
あなたの相嫁は自分の民と自分の神々のもとへ帰って行きました。
あなたも相嫁のあとについて帰りなさい」(ルツ一・一五)。
自分のために、夫婦のために、家庭の幸せのために、
そこまではやったけれども、命を懸けて愛する自分の神、
その信仰自体を否定することは難しいことでした。
しかし、ルツは次のように答えます。
「わたしはあなたの行かれる所へ行き、またあなたの宿られる所に宿ります。
あなたの民はわたしの民、あなたの神はわたしの神です」(ルツ一・一六)。
そう言われて、それ以上ナオミは勧めることができなくなってしまいました。
☆
第一、第二、第三と勧めた内容は、
今、私たちが抱えている問題と似たものがあります。
ナオミは本当に自分と同じような対象を見付けることができました。
ナオミはイスラエルの血統を受け継がなければならない立場にありました。
夫のエリメレクはちょうどイスラエル民族の血統の種みたいなもので、
ナオミはそれを受け継ぐ重要な位置にあり、相続権をもっていたのです。
ところが、夫は亡くなり、血統を受け継ぐ子供たちも全部亡くなったので、
誰に受け継がせるかということが問題になります。
それを見付けようとしたのが、第一、第二、第三の勧めの内容となるのです。
ルツは自分自体を否定し、相対的な理想を否定し、
自分の民族も神も全部否定した時に、初めてイスラエルの人として、
イスラエルの家庭、イスラエル民族の一員として、
その相続権を受け継ぐことができるのです。
ルツには越えなければいけないもう一つの大きな道が残っていました。
つまり、イスラエルの血統を相続しえるか否かは、
ナオミヘの返事によって認められるけれども、
最終的な決定はまだ残っていたのです。
☆
何よりも神と神のものを愛する
イスラエルの風俗によりますと、お嫁に行った女が貞操を守れないときには、
石で打ち殺すという掟があります。
ところがナオミはルツに、ボアズの寝室に入って、
足元に寝なさいと命じました(ルツ三・四)。
ボアズが女好きな人であるならば、問題はないかもしれません。
しかし彼は大変模範的な人でした。
それはイスラエル民族の有力者だということからもうかがえると思います。
ですから、酒に酔っていたボアズの目が醒めて、ルツを見付けた時に、
許さなかったならばそれでおしまいなのです。
ところがナオミには、神の恵みを必ず受けて迎えられると分かっていました。
ナオミのこの心情とルツが一致するためには、いくら信じ難い話であっても、
信じてそのとおりに従わなければなりませんでした。
ルツは死を決して従いました。
ナオミの三つの勧めに対して、ルツが勝利したということは、
ある面において信仰の基台を築き上げた期間であり、
言いつけを守ることは、実体の基台を築く期間です。
その基台の上に祝福があるのです。
それによってメシヤのための基台が築かれ、その上にメシヤが来られたのです。
言葉だけ、約束だけでは何事も成りません。
実体で勝利しなければなりません。
☆
私たちの生活の中でも、そういうことはたくさん繰り返されています。
生命視するものが人によって違うでしょう。
女性によっても違うし、男性の中でも違います。
生命より愛し大事にするものが、必ず自分の一番の敵、試練になります。
それは何だというようにまとめにして言うことはできません。
私に大事なものでも彼にはそうでないこともあるのですから。
今私たちは、ルツを通じて、自分も家庭も、理想も神も信仰までも乗り越えて、
本当の神と神の民族を、神の理想、神の家庭を
大事にする心を習わなければならないと思います。
ルツと同じように、私たちにもこの道に導かれる前の世界があります。
それを全部否定して入ってきたわけです。
しかし、入っているとしても、
ここで決定的に勝利しなければならない課題はなお残っているのです。
そういうことを考えると、最も大切なことは、
私たちが認めたり認められたりするばかりでなく、
決定し決定されるという段階を経て、
最終的に判定されるまで勝利しきらなければいけないということです。
何といっても人々からそうだと認められなければいけません。
人からもサタンからも神からも、どんどん認められなければなりません。
そういう過程がまだまだ残っていることを考えるとき、
いつもいつも自分の生活の中で
厳しく分別しながら行かなければならないと思います。
異邦の民の一人の娘でありながら、イスラエルの
尊い血統を相続しえたルツのことを考えてみました。
先生の道は我々の伝統
第七章 何よりも神のものを愛す
ルツとナオミの物語
イスラエル民族の血統の相続
何よりも神と神のものを愛する
一部編集、文責:ten1ko2
第七章 何よりも神のものを愛す
ルツとナオミの物語
イスラエル民族の血統の相続
何よりも神と神のものを愛する
一部編集、文責:ten1ko2
☆
イスエルでは、信仰を受け継いでいくのは
女性、母親だと言います。
また、イスラエルには、兄が亡くなったら(子供がない場合)
兄嫁を弟がめとる風習がありました。
ルツの夫も亡くなっていますから、
親戚であるポアズが責任を取ったわけです。
ルツは、旧約聖書で
その名をタイトルに掲げられた
たった二人の女性の一人であり(ルツ記とエステル記)、
新約聖書にもその名前があがっている
貴重な存在です。
マタイによる福音書、第一章に、
以下の記述があります。
「ボアズはルツによるオベデの父」
ルツは異邦人でありながら、
イスラエルの系譜の中で、ダビデ王が生まれ、
ヨセフが生まれるという、
重要な血統の中に存在しています。
この系図は、基本的に男性(父親)ばかりですが、
女性(母親)の名前が少しでています。
今、紹介したルツをはじめとして、
タマル、ラハブ、ウリヤの妻
そして、マリヤ。
イエス様を誕生させる背景において、
鍵を握っているのが、この女性たちです。
御父様は、おそらく、このことも含めて、
堕落論を解明され、
復帰の奥義を解明されたのだと思います。
神様は、この系図を残されたのですし、
この意図がわかる人こそ、
メシヤ以外の何者でもない、
ということなのです。
問題は、異邦人であったとしても、
血統を残していく、という信仰、
生命を超えて、血統を守る信仰、
そこに天の祝福があったのでしょう。
今、真のお母様が天の独り娘、
独生女として、立たれています。
その奇跡の時に、私たちはともに生きて、
ともにみ旨を歩んでいる、ということに、
改めて感謝したいと思います。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
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私が忘れかけていたルツの話ですが、タマルの逸話同様に これらはあくまで「ダビデの血統」のみにおける胎中聖別の話ですね。ルーツはヤコブの4男ユダの末裔と言う事です。
1 この話が聖書にあることで、異民族の女性が受け皿になりうる話となるので、文教祖は自己の正当性の為に重要視したと思うのですが、しかしながら「種そのもの」が異民族に変われるという話ではないので、ユダヤ民族から選民が→ゲルマン→朝鮮民族へ移行出来る話では無い所が、一つ目のミソです。
2 二つ目は、文教祖はイエスの種を「ザカリヤによる天の不倫の種 説」を執っていましたが、大工の父ヨセフの種ならばダビデの末裔なので、これら上記の女性達の「命がけの信仰」の系譜が生かされる事になりますが、ザカリヤの種という話ならば、ザカリヤはたしかヤコブの3男レビの末裔(モーゼの兄弟アロンの末裔?)であったと記憶しています。これだと、イエスの出自がタマル・ルツの信仰が関係ない系譜の末裔となってしまいます。
3 三つめは、最初に1000年王国の責任を下賜されたサウル王は、ヤコブの10男?ベニヤミンの末裔でしたので、まったくこれもタマル・ルツの信仰が関係ない系譜です。
4 文教祖は「男性の中心となれ!」と祝福した1800双の元世界日報社長であった国時明彦氏に、血統転換の奥義(自身の複数関係と血濃縮)の話をし、さらにイエスの子供の話をしており、必死で日本統一教会員の中で国時氏はイエスの末裔を全国で講義して回る中 探しておられました。
(国時家の娘が日本で最初の二人の内の一人として文家に接ぎ木された事実。大塚君は清平で祝福相手がブスだった場合を周囲に質問していたので、信仰者とは云い難く、文教祖が親の位置で相手を選ぶ 朝鮮式の優生思想を感じます。)
5 この情報(複数とイエスの子)を日本の組織内に流布するように国時氏が教会に求めたら、当時の777の本部教会の総務部長が 「今更 日本の信者に混乱が大き過ぎる」 と公開を却下したので、憤慨しておられました。(中間管理職のヒューマンエラーという別次元の問題点)
途中で変節された文教祖の「救済観」故に、現在の混迷があるように思いますが、まずはこれらの真相と背景を確認されて、ブログ村で4〜5年間1位の名士として ten1ko2さんにも ある一定の結論をいただけないでしょうか?。
年齢的に考えると、文教祖と韓鶴子氏の長女:誉進イエジン?氏が、今の令和天皇と結ばれる可能性に周りが早く開眼していれば、「1989年以降の摂理も 違った展開になったかもしれない・・・」 と、個人的には考えています。
※)
もしもten1ko2さんの方で「イエスの子供」について調べが効かないようならば、アブラハムから14代×3本の「本当の摂理の同時性」について簡単にメールさせていただきますが?。