2020年03月14日

日韓家庭のお嫁さんの葛藤、濃厚な関係が良い理由?! 《大知先生・心理学》



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大知(おおとも)先生
「濃くて良い人間関係をつくる」の続きです。

 
創造本然の関係は、もちろん濃くて良い関係です。
ですから、濃くて良い関係をつくっていかなくてはなりません。

しかし問題は、私たち日本人は薄い関係に慣れてしまっているので、
濃い関係がイメージし難くなっていることです。
どのような関係が濃い関係なのか、よくわからなくなってしまっています。

また、良い関係を大切にしようとするあまり、
無意識的に人間関係を薄くするように動いてしまいます。

教会員やそれ以外の人たちの面接を通して、
濃い関係をつくるということが、
私たち日本人にとっては思いのほか難しいことだ、
という印象をもっています。


そうした私たちにとって、
濃い人間関係とはどのようなものか
ということを学んでいけるのが、韓国の文化です。

最近は韓国も変わってきているとはいえ、
韓国と日本の文化を比べたときの大きな違いの一つは、
人間関係の濃さです。

韓国人は薄い関係を嫌います。
濃い関係の中で生まれ育ってきているので、
薄い関係の中では、栄養失調になったように、
あるいは砂漠の中で乾ききって
身動きが取れなくなっているかのように
元気がなくなってしまいます。


私の妻もそうですが、日韓家庭の韓国人婦人は、
多くの場合、日本人の人間関係の薄さの中で苦しんでいます。

一方、韓日家庭で韓国に嫁いで行った日本人婦人は、
最初は韓国の人間関係の濃さがつらいようです。

シオモニ(姑)がずかずかと自分たちの寝室に入ってきて
勝手にタンスを開けているとか、
留守している間に近所の親戚が
家に上がり込んでくつろいでいたとか、
プライバシーがないことにつらさを感じます。

これは、日韓家庭の韓国人婦人とは逆に、
情の中でアップアップと溺れて苦しくなっているようなイメージです。


しかし、韓日家庭の日本人婦人は、韓国の人間関係の濃さに慣れると、
その心地良さから抜けられなくなると言います。
忘れていた本然の人間関係を取り戻すことができたのでしょう。

それに比べると、日韓家庭の韓国人婦人は、
日本人の人間関係の薄さに慣れることはないようです。
諦めることはあるのでしょうが、やはり息苦しさはいつまでも続くようです。

ですから、日本社会の中で韓国人婦人同士が固まって、
日本人の悪口を言うようになってしまいます。

話がずれてしまいましたが、
親子関係や兄弟関係、氏族関係を考えていく時も、
同じことが言えます。

大切なことは、私たちの親子関係や兄弟関係、
氏族関係がそれくらい濃い関係になっているか、ということです。

大知 勇治・著
(光言社・刊『成約時代の牧会カウンセリング 氏族伝道の心理学』より)
第3章 氏族的メシヤ勝利と心の問題解決
「濃くて良い人間関係をつくる」より


日本人は、相対的な民族であり、
人間関係も上手に適度な関係を築いていきます。
なので、韓国人から見ると「薄い」ということになるのでしょう。

反対に韓国人は、主体性の強い民族です。
そして、人間関係でも、情の近い関係、
特に家族、親族の関係を大事にします。

以前お世話になった、ある韓国の牧会者が
お昼を食べる時、おかずを一緒に箸でつつくのが
当たり前だと思ってきたのに、
大皿には、取り箸があるのは、違和感がある、
そのように言っていたことを思い出します。

韓国の文化は、天一国の文化に近いので、
敬拝なども「侍る」心情の表現としては、
とても素晴らしいものだと思います。
もちろん、すべてがいい、というわけではないですが。。。

先回もお伝えしたと思うのですが、
こういう時だからこそ、
家族の関係を深める時ですよね。
明日も、家庭礼拝のあと、
ちょっとしたパーティーをしようと思ってます。





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posted by ten1ko2 at 10:23 | Comment(0) | 信仰生活・信仰講座・礼拝説教 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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