入山部長の
『地域化講座』の2回目、
「復帰の心情」です。
「取って食べるな、食べたら死ぬ」と言われた
神様の言葉を聞かなかったために
人間は堕落したのだといいます。
そして、代々、その堕落の血筋は
受け継がれてきてしまいました。
「Stay home !」これも天の警告だとしたら──
コロナ対策とは直接関係のないお話ですが、
すべての問題解決に通じる
「不可能を可能に変える」
とても貴重な内容です。どうぞ。
☆
「復帰摂理とは、堕落した人間に
創造目的を完成せしめるために、
彼らを創造本然の人間に
復帰していく神の摂理をいう」
(『原理講論』「緒論」271ページ)
これは、『原理講論』の後編、「緒論」の最初の一文ですが、
この一文の中に、これから復帰摂理を始めようとされる、
「神様のこころ」、魂が込められていることを感じます。
人間は、神様の愛の結晶としてこの地上に現れました。
ところが、人間は堕落し、神様を裏切ってしまったのです。
それは、神様の真(まこと)の愛に対する裏切りでした。
自分を真心から愛してくれた方を裏切り、
その心を踏みにじったのです。
それが罪の本質です。
堕落人間は、この、「愛の負い目」を今日まで背負い続けてきたのです。
神様の息子、娘として、天使もうらやむような
光り輝く存在だった人間は、堕落によって
サタンの息子、娘の姿を見せるようになりました。
どれほど醜く、絶望的な姿でしょう。
理想高き、真の父母なる神様からすれば、
見たくもない子供たちの姿でしょう。
「そんな現実は見たくない」、
と切り捨てたくもなる気持ちは、
私たちが同じ親の立場で考えても理解できることでしょう。
☆
しかし、私たちが知った神様は、そのような人間に対して、
どのような態度を取られたのでしょうか?
「堕落した人間に創造目的を完成させる」。
これが、神様の決意です。
しかし、それは極めて困難なことでした。
少なくとも、二つの理由で困難なことです。
第一に、時間の問題です。
過ぎ去った時間は元に戻せません。
堕落する前の時間に戻すことはできません。
第二に、血統の問題です。
一度生まれた血統は子々孫々、続いていきます。
それゆえに命懸けで血統を守らないといけないと戒められたのです。
一度堕落による偽りの血統が成立したなら
消し去ることは難しいのです。
原理的に見て、極めて困難なことなのです。
しかし、神様は、その困難な状況から、
それを実現すると決意されたのです。
☆
それを実現する一つの方法がありました。
それは、原理の力よりも強い力を使うことです。
それは、愛の力です。
真の愛の力だけが原理の力を超越するのです。
神様は、真の愛で、堕落した我が子である人間を、
堕落する前の創造本然の姿に戻すことを決意されたのでした。
神様の摂理は最初から、ある意味で
「不可能を可能にする」という道だったのです。
☆
しかし、現実には、その道は困難を極めました。
真の父母様がこの地上に現れ、勝利されるまでの
(聖書歴史)六千年間、復帰の摂理は失敗の連続でした。
すべては人間の責任分担が果たされなかったゆえの失敗でした。
それでも、神様は最初の決意を貫かれました。
「我が子を救う」という最初の決意が、
六千年の苦難という岩盤をも貫く強さをもっていたのです。
それが、神様の人間に対する意志であり、
変わらないこころ、すなわち愛なのです。
そのような神様の復帰の心情が、最初にありました。
それが今日の私たちに、救いの奇跡をもたらしたのです。
入山聖基・著
『地域化講座〜地域づくりは国づくり〜天一国時代の伝道論』(2)
第一章 カインの祭物
復帰の心情
Blessed Life
「スマホで立ち読み」コーナーより
『地域化講座〜地域づくりは国づくり〜天一国時代の伝道論』(2)
第一章 カインの祭物
復帰の心情
Blessed Life
「スマホで立ち読み」コーナーより
☆
不可能を可能に変える力、
それが真の愛です。
その神様の愛によって、
私たちは生かされているということを
はっきりと知らなければいけません。
記事の内容とは、ずれるかもしれませんが、
今回のコロナ禍を通して、改めて感じるのは、
私たちは「人類」である、ということです。
あまりにも当たり前なのですが、
共通の一つの有機体であるのです。
IS(イスラム国)を主張している人たちも、
コロナに感染したら、医師や看護師の助けが必要であり、
いずれワクチンが開発されても、
入手できなければ、どうしようもないでしょう。
私たちは助け合って生きる、
ために生きるように神様が創造されたのです。
ウィルスもパンデミック(世界的大流行)となるように、
いいことも悪いことも、
一つの国に収まることはできません。
今、「国」という単位から、
「世界」という単位に、
物事を見つめる新たな段階に入ってきていると思います。
そして、共通の親である神様を
真の愛を持たれている神様を
私たちは抱くことができるのであり、
人類は救いの道に至ることができる、
そういう時にきているのだと思うのです。
※ このブログは、
あくまでも個人の意志に基づいて、書いているものであり、
教会本部の意向とは直接関係がありません。
過去においても、今後においても
全ての責任は私自身に帰属するものであります。
さらに、当ブログの記事に対して
曲解や悪用ととれる引用、
無断転載はお断りいたします。
(善なる目的で使用することに関しては
その限りではありません)
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